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ポールの曲 “The Long and Winding Road(ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード)”

数あるマッカートニースタンダードの中でも、名曲中の名曲に数えられるが、ポール自身も大のお気に入りであり、ライブを含めるとかなり多くのバージョンが存在する。

その中でも僕が特に僕が好きなバージョンは以下の3種類である。
1.アルバム“Let It Be”に収録されたフィル・スペクター・バージョン
2.アルバム“Give My Regards to Broad Street”に収録されたリメイク・バージョン
3.アルバム“Let It Be...Naked”に収録されたビートルズ・オリジナル・バージョン

(1)はシングルとしても発売され、全米No.1を記録するほどの大ヒットになったのだが、フィル・スペクターのオーバープロデュースにポールが注文をつけたことで有名である。
普通ビートルズの“The Long and Winding Road”といえば、このバージョンの事を指す。ポールが意図したシンプルなオリジナル・バージョンは永遠にオクラ入りになってしまったかに思われた。

だが、アルバム“Let It Be”発売から30余年の年月を経て、ついに僕たちはその幻のオリジナル・バージョンを聴くという幸運に恵まれことになる。
つまり、ポールが予め意図したバージョンに最も近いと思われるのが“Let It Be...Naked”に収録された“The Long And Winding Road”(3)なのである。

僕自身は過剰プロデュースぎみのフィル・スペクター・バージョンも大好きだったが、“Naked”バージョンを初めて聴いたときには本当に感動し、鳥肌が立った。
それは何よりもポールのヴォーカルに有無を云わせぬ圧倒的な力があるからだ。
当時のポールのヴォーカルには、生ピアノ1台、生ギター1本だけで充分聴くに値する音楽を創造するだけのパワーがあった。
要するにヘタな装飾は無用。
それだけに、このオリジナル・バージョンをフィル・スペクターの豪華絢爛なバージョンと比較するとき、違和感を感じてしまうのも当然の事のように思われた。ポールの主張もなるほどとうなづけた。

だが、それでもフィル・スペクターのプロデュースした“The Long And Winding Road”は素晴らしいと思う。
ストリングスのアレンジはボーカルを殺さない程度に、楽曲に厚みとスケール感を与えているし、なんといっても女性ボーカルをコーラスに入れてしまったフィル・スペクターの大胆さにこの人のすごさを感じてしまう。

数少ない例外を除いて、ビートルズの曲には女性ボーカルは全くといっていいほど入っていない。聞いた話では、ビートルズの音楽に女性はご法度だったという。
だが、フィル・スペクターはそのビートルズのポリシーさえをも打ち破る大胆さをもって“The Long And Winding Road”を全く別の作品に仕上げてしまった。
その美しい女性コーラスは曲調と完全にマッチしていると思う。

そして、中間部のストリングスが奏でる魅惑的なメロディー。
まさしく、「長く曲がりくねった道」を強烈にイメージさせる。

結局、僕にとってみれば、フィル・スペクター版もシンプルなオリジナル版も、全く甲乙つけがたい素晴らしい作品に仕上がっているということだ。

さて、上記2曲を押しのけて、全く違った輝きを放つもう一つのスタジオ録音版が存在する。
それが(2)のリメイク・バージョンである。

ご存知の通り、ポールがスタジオで再録音をするような事はほとんどないのだが、このバージョンはポールが主演・監督を務めた映画“Give My Regards to Broad Street”のために特別にスタジオで再録音されたという非常に貴重な作品でもある。

再録音版というと、オリジナルには遠く及ばない作品になってしまう場合がほとんどだが、このバージョンに限ってはそれは当てはまらないと思う。

フィル・スペクター版とも、オリジナル版とも全く違う、たとえて言うならニューヨークの夜の街をイメージさせるかのような都会的雰囲気に溢れた作品に仕上がっているのが特徴だ。
一度も聴いたことのない人は、まずそのイントロに驚かされることだろう。
僕にとっては、いつまでも大切に聴き続けていきたい愛聴版である。


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