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ポールの曲:『やさしい気持(Warm and Beautiful)』 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

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ポールの曲:『やさしい気持(Warm and Beautiful)』

せっかくベストアルバムが出たというのに、文句ばかり言っていたのではつまらないので、これからアルバム収録曲から数曲をピックアップして記事を書いてゆきたいと思う。

『やさしい気持』 Warm and Beautifulは、昔からずっと好きな曲の一つである。しかし、ウイングス時代はおろか現在に至るまで僕はこの曲がラジオなどでオンエアされているのをほとんど聴いたことがないし、ポールのソロ期の名曲の一つとして紹介されているのを読んだ記憶もない(といっても僕はポールやビートルズ関係の本などはもう20年以上も読んでいないのだが)。

つまり感覚的には、僕にとってこの曲はアルバムの中の1曲としてとても軽視されてきたという印象があるのだ。だからこの曲が新しいベスト盤に収録されると知ったときは「ポール、よくこの曲を選んだな」という感じでとても嬉しかったのである。ベスト盤に収録されたことでオンエアの回数もきっと増えるにちがいない。

ポールを最近知ったという新しいファンの人たちにも、きっとこんなにも静かで美しい曲があったのかと驚いてもらえることだろう。
なにしろ、『スピード・オブ・サウンド』というアルバム自体が『イエロー・サブマリン』のように非常に買いにくいアルバムなのである。思えば僕の学生時代、なけなしのお金をはたいてビートルズやポールのアルバムを買い集め始めていたころ、やはり購入の決め手となったのは「知らない曲がどれだけ多く入っているか」だった。しかし、『スピード・オブ・サウンド』はポールがヴォーカルを取っている曲が6曲しかなく、しかも『幸せのノック』と『心のラヴソング』は既に知っていたから、たった4曲のためだけに2500円を払わなければならないアルバムだったのだ(昔のアナログLPの値段です)。当然購入の優先順位は下がり、最終的に『スピード・オブ・サウンド』を買ったのは、バイトで少し裕福になった高校生になってからだったと思う。

今の若者たちにとっても、きっと『スピード・オブ・サウンド』は最も手の出しにくいアルバムの一枚であるにちがいない。

話は少し横道にそれてしまったが、『やさしい気持』はビートルズ時代にも匹敵するシンプルで最高に美しいバラードである。ポールのヴォーカルと、ピアノと、ストリングスのみという構成(おっと中間部のスライドギターはジミー・マッカロックとのこと)。この曲はポールの声こそがいかなる楽器にも勝る最高の楽器であることを僕たちに教えてくれる。そしてなんとも言えない幸せな気分にしてくれる。夜寝る前に1曲前の『サン・フェリー・アン』とセットで聴くとよい。心地よい眠りに誘ってくれること請け合いだ。

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