ポールの曲 “Back Seat of My Car(バック・シート)”
長年ポールにどっぷりと漬かってきたようなファンならば、必ずやこの曲をお気に入りの一曲に挙げるのではないだろうか。
先日取り上げた“Little Lamb Dragonfly”と同じように、2、3回聴いたぐらいではこの曲の本当の良さはわからないに違いない。
だが一度好きになったが最後、“Little Lamb Dragonfly”や“Back Seat of My Car”のような曲は、おそらく一生聴き続けていける曲だと思っている。
少なくとも僕にとっては永遠に色褪せることのない不滅のスタンダードナンバーである。
この曲で特筆すべきは、やはりそのドラマチックな構成だろう。
たった4分半の間に聴きどころが凝縮している。マッカートニーならではの豪華な演出がたっぷりと堪能できる。
ゆっくりとなだらかな坂を登るように始まり、やがて聴く者は一気にエベレストの頂上まで連れていかれてしまうだろう。
このあたりポールお得意の盛り上げ方ではあるのだが、お決まりのオーケストラ主体のアレンジではなく、比較的ロック色の強いまとめ方をしているところが他の曲とは一枚も二枚も違うところだ。
そして、曲の中では“we believe that we can't be wrong”で転調するところが必殺のパンチラインである。
これぞマッカートニーの真骨頂といった感じだ。
面白いのは、発表当時はイギリスでシングルカットされたが全くヒットしなかったのに、ベスト盤の“Wingspan”にはきちんと収録されていることである。(CD2枚目の“History”にこの曲が収録されている)
話は横道にそれるが、この“History”のポールの選曲はとても偏っている(と思う)。
まず第一にウイングスではない曲が何曲も選ばれている(Wingspanなのに…)。なんと全22曲中半分の11曲がウイングス結成以前もしくは解散後の作品になってしまっているのだ。
なんというアバウトなこと…。(ポールらしともいえるが)
この選曲を見ていると、ポールが自分のアルバムをあまりまともに聴いていないことがよくわかる。また、ポールが好きな曲というのはけっこうファンや世間の評価とは違っているという気もしてくる。
細かいようだが、タイトルを“Wingspan”にするなら、ウイングスの曲だけで統一してほしかった。なぜなら、ウイングス名義だけでも他にいい曲がたくさんあるからだ。
というわけで、ソロ時代の曲も入れるのであれば、“Paul McCartney History”などのタイトルにして、3枚組でも4枚組でもいいからいい曲をもれないようにしてもらいたかった、というのが個人的な意見だ。
ついでに言わせてもらうと、“C Moon”はもうベストには入れなくてよい!と思う。
たしかに悪い曲ではないと思うのだが、僕自身はベスト盤に入れるほどの曲ではないと常々思い続けてきた。
だが、ポール自身は“C Moon”や“Live and Let Die”、“Let Me Roll It ”のような曲がよほどお好きらしい。
他にもたくさんいい曲を書いているのに惜しい…と思うことが多々あるのである。ポールの選曲の謎については、叩けばまだいろいろと話が出てきそうなので、今日はこの辺でやめておこう。
ともかく“Back Seat of My Car”はポールお気に入りの一曲に選ばれたということだ。これは嬉しいことである。しかも、リマスタリングされた音質は本当にすばらしかった。あの音は今まで聴いていたものとは全く別物である。ますますこの曲が好きになったというしだいだ。
参考:
『ラム』リマスター日本語盤まとめ
スーパー・デラックス・エディション
(4CD+DVD)
デラックス・エディション
(2CD)
『ラム』リマスター海外盤まとめ
デラックス・エディション・ボックス・セット
(4CD+DVD)
スペシャル・エディション
(2CD)
先日取り上げた“Little Lamb Dragonfly”と同じように、2、3回聴いたぐらいではこの曲の本当の良さはわからないに違いない。
だが一度好きになったが最後、“Little Lamb Dragonfly”や“Back Seat of My Car”のような曲は、おそらく一生聴き続けていける曲だと思っている。
少なくとも僕にとっては永遠に色褪せることのない不滅のスタンダードナンバーである。
この曲で特筆すべきは、やはりそのドラマチックな構成だろう。
たった4分半の間に聴きどころが凝縮している。マッカートニーならではの豪華な演出がたっぷりと堪能できる。
ゆっくりとなだらかな坂を登るように始まり、やがて聴く者は一気にエベレストの頂上まで連れていかれてしまうだろう。
このあたりポールお得意の盛り上げ方ではあるのだが、お決まりのオーケストラ主体のアレンジではなく、比較的ロック色の強いまとめ方をしているところが他の曲とは一枚も二枚も違うところだ。
そして、曲の中では“we believe that we can't be wrong”で転調するところが必殺のパンチラインである。
これぞマッカートニーの真骨頂といった感じだ。
面白いのは、発表当時はイギリスでシングルカットされたが全くヒットしなかったのに、ベスト盤の“Wingspan”にはきちんと収録されていることである。(CD2枚目の“History”にこの曲が収録されている)
話は横道にそれるが、この“History”のポールの選曲はとても偏っている(と思う)。
まず第一にウイングスではない曲が何曲も選ばれている(Wingspanなのに…)。なんと全22曲中半分の11曲がウイングス結成以前もしくは解散後の作品になってしまっているのだ。
なんというアバウトなこと…。(ポールらしともいえるが)
この選曲を見ていると、ポールが自分のアルバムをあまりまともに聴いていないことがよくわかる。また、ポールが好きな曲というのはけっこうファンや世間の評価とは違っているという気もしてくる。
細かいようだが、タイトルを“Wingspan”にするなら、ウイングスの曲だけで統一してほしかった。なぜなら、ウイングス名義だけでも他にいい曲がたくさんあるからだ。
というわけで、ソロ時代の曲も入れるのであれば、“Paul McCartney History”などのタイトルにして、3枚組でも4枚組でもいいからいい曲をもれないようにしてもらいたかった、というのが個人的な意見だ。
ついでに言わせてもらうと、“C Moon”はもうベストには入れなくてよい!と思う。
たしかに悪い曲ではないと思うのだが、僕自身はベスト盤に入れるほどの曲ではないと常々思い続けてきた。
だが、ポール自身は“C Moon”や“Live and Let Die”、“Let Me Roll It ”のような曲がよほどお好きらしい。
他にもたくさんいい曲を書いているのに惜しい…と思うことが多々あるのである。ポールの選曲の謎については、叩けばまだいろいろと話が出てきそうなので、今日はこの辺でやめておこう。
ともかく“Back Seat of My Car”はポールお気に入りの一曲に選ばれたということだ。これは嬉しいことである。しかも、リマスタリングされた音質は本当にすばらしかった。あの音は今まで聴いていたものとは全く別物である。ますますこの曲が好きになったというしだいだ。
参考:
『ラム』リマスター日本語盤まとめ
スーパー・デラックス・エディション
デラックス・エディション
『ラム』リマスター海外盤まとめ
デラックス・エディション・ボックス・セット
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