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2015日本公演観戦記 その2 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

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2015日本公演観戦記 その2

前回は当日の音響があまりにも悪かったという点を指摘したが、それについてはいろいろな意見があり、また場所によってもバラつきがあると思われるため、あくまでも個人的な感想ということで記録に残しておこうと思う。考えてみれば、あの広いドームの中で、どの場所においても均一な音響のクオリティを求めること自体に無理があるのかもしれない。これは僕の勝手な推測だが、毎日のサウンドチェックもおそらくアリーナ席やスタンド前列あたりをメインに音質、音量の調整が行なわれているのではないだろうか。思い起こせば、僕が過去に行ったポールのコンサートの中で、全7回中5回はアリーナ、前回が初めてのスタンド席だったが、その場所は今回に比べればかなり前のほうだった。つまり今回座った席が今までで最もステージから遠かったのである。

「アリーナ最前列でもなければ、どこに座ったってどうせポールは豆粒なのだから同じ」

以前はこのように思っていたものだが、今回それが全くの間違いであることを身をもって実感させられた。まず、ステージから遠い席は観客の熱気と一体感とノリがまったく違うのである。そこには疑いなく明らかな温度差が存在する。なんと今回僕は最初の3曲とアンコールを除いて、すべて座ったままでポールのライヴを鑑賞したのである。こんな事は初めてだった。なにしろ前からどんどんほとんどの人が座っていくものだから、自分一人だけ立っているわけにはいかない状況に置かれてしまったのである。そんな状況の中でも一人立って応援し続けるだけの根性は僕には・・・ない(笑)。

だが実を言うと、僕は一度でいいからポールのライヴをゆっくり座って鑑賞したいと思っていた。だから、それはそれで良かったのであるが、前述のように音が悪かったためにライヴを楽しむどころではなかったのである。ライヴはただなんとなく、まるでバーチャルリアリティーの空間で行なわれている仮想イベントのように淡々と進行していった。

今考えれば、僕の周囲の観客が皆座ってしまったのも、ひょっとすると音が悪いことにある程度は原因があったのかもしれない。なぜなら、本当に感動するとき、人はとても座ってなどいられないからだ。だが少なくとも当日僕の周囲にいた人たちのほとんどは座るという選択をしたのである。それはたしかに事実だった。

やはりライヴというのはステージに少しでも近いほうがいいのかもしれない。

感動はステージからの距離×2乗に反比例するとか?(笑)

ともかく僕にとっての2015年日本公演は不完全燃焼のまま終わった。帰りの電車の中も、家に帰ってからも、僕はあれだけ楽しみにしていたポールのコンサートに行ってきたのだという実感が全くなかった。信じられないことだが、その日はいつもと変わらぬありふれた一日(another day)にすぎなかった。信じられないことだが・・・。

だが、そんなネガティブな感情も今はもう気にならない。ポールは僕たちとの約束を果たし、2015日本公演は大成功のうちに終わった。特に最終公演の武道館でポールは新たな伝説を作った。それらの事実のほうがよほど重要だからである。ポール・マッカートニー伝説は続くのだ。ありがとうポール!

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