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ニューアルバム寸評 その5 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

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ニューアルバム寸評 その5

芸術(アート)の香りがする

このアルバムには芸術(アート)の香りがする。
個人的な意見では、ポールのアルバムで芸術性を感じたのはこのアルバム“Chaos and Creation in the Backyard”が初めてである。

ビートルズがアルバム“Rubber Soul”で始め、“Abbey Road”で終えたロックと芸術の融合。それはロック史上初の快挙であり、彼らが常に現代音楽の頂点に君臨する最大の理由の一つでもある。

本来ならばその後継者に最も近い存在と目されたポールであったが、ソロとなってからの彼は芸術性よりも大衆性に大きく傾く傾向を示した。その事実は、その後の彼の作品が証明している。
ポップでキャッチーなメロディー、屈託のない明るさ、優しさ、暖かさ、甘いラブソング…。それらはいずれもソロ期のポールを形容する言葉としてはふさわしいものばかりである。

しかし、ビートルズで他のメンバーたちと共にあれほど芸術性の高い音楽を創り上げたポールが、解散後一度も芸術というカテゴリーで論じられたことがなかったのも、考えてみれば不思議な話だ。

なにしろビートルズ解散から35年である。世間はいつの間にかポールがビートルズそのものであったことを忘れ去ってしまっていたのだ。そしてそれも無理のないことだと思う。
35年という年月は自分が誰であったのかさえも忘れるには十分である。おそらくポール自身でさえもが自分がいったい誰であるのかを忘れていたに違いない。

「ケイオス」には“Revolver”や“Abbey Road”に通ずるアートの香りがする。
これだけの作品を創ってくれたからには、もはや売れるとか売れないとかは全く問題ではない(少しは気になるが)。
こんな作品を創れる人は世界広しといえども、もはやポール・マッカートニーひとりしかいないと思う。しかも、たった独りきりで…。


ビートルズのポールが戻ってきたことを、世界はまだ気づいていない…。
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