ポールの曲: 『たそがれのロンドン・タウン(London Town)』
意外とアルバム『ロンドン・タウン』のファンが多いようなので、今日はこの曲を取り上げてみたい。
甘く、優しく、感情豊かで、メロディアスなポップチューン。僕が最も好きなポールの一面を代表するような曲である。1978年発売。シングルとしても発売され、アメリカで39位、イギリスでは60位までしか上がらなかったが、僕は昔から楽に1位を取ってもおかしくない曲だと思ってきたし、その考えは今も全く変わらない。僕自身はこの曲をビートルズと同列に扱い、発売以来愛聴し続けている。
それにしても『アイム・キャリング』とのカップリングがまた挑戦的で極めて興味深い。当時世界でも指折りのロックバンドとしてウイングスを売ってきたポールが、次なる一手として『夢の旅人』『幸せの予感』と立て続けに比較的スローな路線で勝負をかけてきたのはそれだけで十分に挑戦的だったと思う。幸いそれらはセールス的には成功を収めたのだが、ポールにロックを期待するファンからは支持を得られなかったことは想像に難くない。しかしポールは事もあろうに『別れの時』を挟んで、『たそがれのロンドン・タウン』でまた同じ路線に戻ってきたのだった。しかもB面はスローバラードの『アイム・キャリング』…。この路線、僕などはまあ大歓迎なのだが(笑)、冷静に考えると少しマーケティングを見誤ったかな、という気がしないでもないのである。逆にいえばポールだからこそできた芸当ともいえると思うが…。
しかし、この曲のメロディは本当に美しい。イントロからこれでもかと畳みかけるように美しい旋律が続いてゆく。曲の展開やアレンジにも趣向が凝らされていて、最初から最後まで聴くものを飽きさせることがない。まさにマッカートニー節全開の名品といえる。リンダ、デニーとの息の合ったコーラスも秀逸である。
果たして今の世の中、1年にたとえ1曲でもこの曲に類するような曲が生まれているだろうか?いや、ないと思う。それどころか、ポール自身でさえこんな曲はもう長いこと書けていないとさえ思える。つまりこの曲はそういう意味でも極めて貴重な作品なのである。
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Macca Go Go Go管理人の日記
甘く、優しく、感情豊かで、メロディアスなポップチューン。僕が最も好きなポールの一面を代表するような曲である。1978年発売。シングルとしても発売され、アメリカで39位、イギリスでは60位までしか上がらなかったが、僕は昔から楽に1位を取ってもおかしくない曲だと思ってきたし、その考えは今も全く変わらない。僕自身はこの曲をビートルズと同列に扱い、発売以来愛聴し続けている。
それにしても『アイム・キャリング』とのカップリングがまた挑戦的で極めて興味深い。当時世界でも指折りのロックバンドとしてウイングスを売ってきたポールが、次なる一手として『夢の旅人』『幸せの予感』と立て続けに比較的スローな路線で勝負をかけてきたのはそれだけで十分に挑戦的だったと思う。幸いそれらはセールス的には成功を収めたのだが、ポールにロックを期待するファンからは支持を得られなかったことは想像に難くない。しかしポールは事もあろうに『別れの時』を挟んで、『たそがれのロンドン・タウン』でまた同じ路線に戻ってきたのだった。しかもB面はスローバラードの『アイム・キャリング』…。この路線、僕などはまあ大歓迎なのだが(笑)、冷静に考えると少しマーケティングを見誤ったかな、という気がしないでもないのである。逆にいえばポールだからこそできた芸当ともいえると思うが…。
しかし、この曲のメロディは本当に美しい。イントロからこれでもかと畳みかけるように美しい旋律が続いてゆく。曲の展開やアレンジにも趣向が凝らされていて、最初から最後まで聴くものを飽きさせることがない。まさにマッカートニー節全開の名品といえる。リンダ、デニーとの息の合ったコーラスも秀逸である。
果たして今の世の中、1年にたとえ1曲でもこの曲に類するような曲が生まれているだろうか?いや、ないと思う。それどころか、ポール自身でさえこんな曲はもう長いこと書けていないとさえ思える。つまりこの曲はそういう意味でも極めて貴重な作品なのである。
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