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今年のグラミー賞を振り返って

先日速報でお伝えした通り、ポールがグラミー賞で見事4部門受賞(+特別賞)という快挙を成し遂げた。なんだかんだ言ってもグラミー賞は世界で最も有名で権威ある音楽賞であるから、ただ受賞するというだけでこれはもう大変な名誉である。ファンの1人としてポールには本当に心からおめでとうと言いたい。

ただ近年におけるポールの作品の充実度を考えれば、これぐらいの受賞ではまだまだ十分とはいえないと個人的には思っている部分もある。グラミー賞と一口に言っても、実際にはその部門賞は82もある(過去には100を超えた時代もある)。こういっては聞こえが悪いが、ポールが近年受賞した部門賞はいずれも注目度が比較的低いマイナーなカテゴリーにとどまっているという印象は否めない。けっしてけなしているわけではないので誤解しないでいただきたい。僕はポールはやはり彼の真骨頂たるオリジナルアルバムを中心とした作品群が受賞対象になるべきであると声高に叫びたいだけなのである。

具体的にはやはり主要4部門での受賞を期待したい。グラミー賞の主要4部門とは、「最優秀レコード賞」「最優秀アルバム賞」「最優秀楽曲賞」「最優秀新人賞」のことを指すが、今後もポールに一番可能性があるのは「最優秀アルバム賞」だと思う。(なお最優秀新人賞はビートルズで受賞済)。

最優秀アルバム賞は過去にビートルズが『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』で、ジョージが『バングラデシュ・コンサート』で、ジョンが『ダブル・ファンタジー』でそれぞれ受賞の栄誉に輝いている。同じグループのメンバーにより過去3度受賞というのもすごい記録だが、ポールがソロとして過去一度も受賞していないというのはファンとしてはやはり納得がいかない。

実はポールはグラミー賞の最優秀アルバム賞に過去4度もノミネートされている。『バンド・オン・ザ・ラン』『タッグ・オブ・ウォー』『フレイミング・パイ』『ケイオス・アンド・クリエーション・イン・ザ・バックヤード』。いずれ劣らぬ名盤ばかりである。『バンド・オン・ザ・ラン』と『タッグ・オブ・ウォー』はともかく、『フレイミング・パイ』と『ケイオス~』がノミネートされたところに、僕はグラミー選考委員の見識の高さを見る思いがする。ちゃんとわかっているじゃないか、このあたりはたいしたものだと思う。

驚くなかれ、ポールは70年代、80年代、90年代、2000年代とほぼ10年に1度のペースで過去4度も受賞に今一歩手が届かず涙を飲んでいるのだ。そして2010年代の今、彼に5度目のチャンスが訪れようとしている。言うまでもなくポールの最新作『NEW』のことである。というのも『NEW』は発売日の関係から来年のグラミー賞の選考対象となるからだ。もちろん僕は十分にチャンスはあると思っている。
尚、グラミー賞直後に『NEW』の売り上げが一時的に上昇したらしい(アメリカのアマゾンでは50位内に再エントリー)。グラミーでの『クイーニー・アイ』のパフォーマンスがポールの新作を世に知らせるためのよい機会になったことは間違いないだろう。十分な宣伝とプロモーションを行なえば『NEW』はまだまだ売れるはず。来年のグラミー賞に向けて再プッシュだ!

余談になるが、若い頃、僕はなぜビートルズはグラミー賞を数えるほどしか受賞していないのかが不思議でならなかった。特に『ラバー・ソウル』『リボルバー』『ホワイト・アルバム』『アビイ・ロード』などの歴史的名盤がなぜ最優秀アルバム賞を取れなかったのか?と…。

その答えは、グラミー賞はアメリカ人によるアメリカ人のための音楽賞だからである。日本人である我々はその点をあまり意識していない。しかし、ここには厳然たる明確な線引きがある。アメリカはアメリカ、イギリスはイギリス。そしてその区別は今以上にハッキリとしていたのだ。だからたとえば日本レコード大賞を外国人アーティストが受賞しないのと同じように、グラミー賞を受賞するのがアメリカ人アーティストに集中してしまうのは至極当たり前のことだったのだ。だが僕は最近になるまでその事実に気が付かなかった。長い間ビートルズが受賞しなかったのは不公平だと思っていたのである。

実際記録を調べてわかったことだが、1968年に『サージェント・ペパーズ』が最優秀アルバム賞を受賞するまでの間、同賞の受賞者はすべてアメリカ人アーティストのみで占められていた。逆にいえば『サージェント・ペパーズ』はそれまでの慣例を打ち破るほど規格外の作品だったということの証しでもある。ビートルズは賞レースでも時代のパイオニアだったのだ。そして『サージェント・ペパーズ』以降も、ほとんどがアメリカ人アーティストによる作品が受賞するという時代が長く続いてゆく。しかし徐々にではあるがグラミー賞もグローバル化が進み、今では作品さえ良ければ誰にでもチャンスがあるという時代になった。今年最優秀アルバム賞を受賞したのもフランス人デュオのダフト・パンクである。

最後にポールとリンゴの共演に関して。
グラミー賞での共演は『クイーニー・アイ』の1曲だけでやや肩すかしという印象だったが、リンゴもソロアーティストとして『フォトグラフ』で存在感を示すことができたし、個人的にはあれでよかったのではないかと思っている。僕はリンゴの『フォトグラフ』が大好きなのでとてもとても感動したのである。今回ばかりはリンゴの勝ちだと思ったしだい。

だが本番はこれからだ。グラミー賞の翌日にビートルズのアメリカ上陸50周年を記念するトリビュート・ライヴが行なわれた。そして、その模様が2月9日に全米で放映されるのだ。他のアーティストがビートルズナンバーを演奏し(これには僕は全く興味がない、笑)、ポールとリンゴは『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド~ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンド』と『ヘイ・ジュード』を共演したそうである。これはまさにミニ再結成といってもいいだろう。いずれ見ることができるだろうから、これは楽しみである。とりあえず2人の元気な姿が見れれば出来はどうでもいいか(笑)。

参考:
バングラデシュ・コンサート(海外盤)
ダブル・ファンタジー ストリップト・ダウン(2枚組)
フォトグラフ:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・リンゴ・スター

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