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ポールの曲:『今日の誓い(Things We Said Today)』ライヴ・ヴァージョン

ビートルズ初期の名曲『今日の誓い』。この曲のオリジナル・ヴァージョンがすばらしいのはもちろんだが、僕は『トリッピング・ザ・ライヴ・ファンタスティック』に収録されたライヴ・ヴァージョンのほうがずっと好きで発売以来愛聴している。

『トリッピング・ザ・ライヴ・ファンタスティック』(1990年発売)はポールが本格的にライヴ復帰を果たしてから初めて出したライヴ・アルバムであり、個人的にも極めて思入れが深いのだが、いかんせん僕はこのライヴ・アルバムがあまり好きではない。理由は全体的にポールの声の調子があまり良くないからである。しかし、それでも『今日の誓い』『フィギュア・オブ・エイト』『マッチボックス』の3曲だけは別格で、普段は滅多にライヴ・ヴァージョンを評価しない僕がいずれもスタジオ・ヴァージョンを凌ぐ出来と高く評価している。

『今日の誓い』については、ポールがホントに気持ち良さそうに歌っていて、聴いているほうも思わずつられて気持ち良くなってしまうようなところがある。あの心地よいアコースティックなドライブ感は何度聴いても飽きることがない。そして、ロビー・マッキントッシュのギターソロがまた絶品なのだ。けっして派手さはないがツボを心得た彼のギタープレイにはけっこう名演が多いように思うのだが、『今日の誓い』は中でも一、二を争うのではないかと思う。なんせオリジナルが天下のビートルズである。普通ならばヘタな弾き方をして批判を浴びるよりは原曲に忠実に…なんて思ってしまうところだが、ロビーは実にのびのびとギター1本でクライマックスを演出し、この曲の新しい魅力を引き出すことに成功している。ドライブ感という面ではこのヴァージョンが最高である。一方、抒情性という面では、ポールとジョージがハモる『アット・ザ・ハリウッド・ボウル』のライヴ・ヴァージョンも甲乙つけがたい名演となっている。

参考:
『トリッピング・ザ・ライヴ・ファンタスティック』(MP3)
『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』(アナログ、海外盤)

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