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僕の好きな曲: 『愛を止めないで』 by オフコース

単純に傑作である。純日本製の美しきロックである。イントロからわずか数十秒間で涙が出そうになる。小田和正の代表曲の一つと言ってもいいだろう。しかしながら記録を調べてみて驚いた。この曲がオリコン・シングル・チャートでなんと最高位31位までしか上がっていなかったからである。31位…。昔から中途半端なオフコース、そして小田和正ファンである僕は、ずっとずっとこの曲は1位を獲得した曲とばかり思っていたのだった。とにかくかたくなにそう信じていた。というのも、もしこの曲が1位になれないのだとしたら、他に1位を獲れる資格のある曲がこの世に存在するとは思えないからである。だが、現実にこの曲は発売当時1位はおろか、ベスト10にさえ入れなかったのだった。まったくひどい話である。がしかし、これが当時の日本のポピュラー音楽界におけるいわゆるひとつの現実というものだったのだろう。

僕はオフコースというグループを、日本音楽史上最も誤解され、また過小評価されたバンドの一つだと思っている。たとえその解釈が正しくないとしても、彼らが全盛期の時でさえ、オフコースといえば「暗い」の一言で片づけられてしまうような、なにかそんな不運で偏見に満ちた風潮がこの日本にあったことは紛れもない事実である(当時10代だった僕はそれを肌で体験している)。そして、そんな偏見がこの屈指の名曲がチャート上位に上がることを妨げていた原因の一つと考えることも可能だと思う。これは本当に不運だったとしか言いようがない。

この曲は詩、メロディ、演奏、ヴォーカル、アレンジ、どれを取っても最高の出来だと思う。この曲のレコーディングが完成したとき、小田和正はきっと「やった」と思ったことだろう。ついに大ヒット曲が、僕らの代表作ができたと興奮し、喜んだことだろう。それくらいこの曲は稀有なる名曲だし、そう簡単に生まれるような曲ではないと思う。だが結果は31位。シングルとしては失敗となってしまった。しかしながら記録を調べてみてわかるのは、この曲を含むアルバム『Three and Two』は、その後のオフコースの人気を決定づける重要なターニングポイントになったということである(アルバムは最高位2位を記録した。それまでのアルバム最高位は8位だった)。きっとたくさんの若者が『愛を止めないで』を聴くためにこのアルバムを買ったにちがいない。

元はフォーク・デュオとして地道な活動を続けていたオフコースが、3名のメンバーの加入を経て一つのロックバンドとしても非常にしっかりとしたサウンドを確立してゆくのもちょうどこの頃である。その演奏力と各楽曲の完成度の高さは今聴いても驚くべきものがある。個人的には特に大間ジローの抑制のきいた確かなドラムの演奏力を高く評価している。彼のプレイには曲を忘れてしばし聴き惚れてしまうものがある。

『愛を止めないで』のシングル盤としての失敗にもかかわらず、『Three and Two』以降、オフコースはシングルよりもアルバムが売れるアーティストとして巨大な成功を収めてゆくことになる。参考までに『Three and Two』以降の主な作品におけるオリコンのアルバム最高位を以下発売順に列挙しておこう。ちなみに僕が最も好きなアルバムは『We are』である。※印がないものはすべてオリジナルアルバム。

Three and Two』 2位(1979)
We are』 1位(1980)
SELECTION 1978-81』 1位(1981)※ベスト盤
over』 1位(1981)
I LOVE YOU』 1位(1982)
NEXT SOUND TRACK』 1位(1982)※サントラ盤
The Best Year of My Life』 1位(1984)
Back Streets of Tokyo』 1位(1985)※セルフカバー盤
as close as possible』 2位(1987)
Still a long way to go』 2位(1988)


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