FC2ブログ

ソロ・リマスター日記 - 35  まだまだ『ラム』リマスター その④ - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+! ホーム » ソロ・リマスター日記 » ソロ・リマスター日記 - 35  まだまだ『ラム』リマスター その④

ソロ・リマスター日記 - 35  まだまだ『ラム』リマスター その④

前回記事の続き。

5.『ヘイ・ディドル』
2001年発売のベスト盤『夢の翼~ヒッツ&ヒストリー(Wingspan: Hits and History)』で初めて公式発表された曲のスタジオ・ヴァージョン。あれからなんと11年もの年月を経て初めてスタジオ・ヴァージョンが発売というのもいかにもポールらしい懐の深さを感じさせる話ではある。いったいポールの倉庫にはどれほどのお宝が埋もれているのだろうか(ワクワク)。当時『夢の翼』に収録されていたのは『ビップ・ボップ~ヘイ・ディドル 』というメドレー形式のまるでデモテイクのような作品であり、その上録音はモノラル。歌と演奏に交じって子供たちのはしゃぐ声が全編に渡って聴こえているという、かなりプライベート色の強い内容であった。録音も屋外などでおそらくマイク一本で取られたものと思われる。
だが今回収録されたのは完全なスタジオ・ヴァージョン。もちろん曲の完成度は疑いなくこちらのほうが上である。(Dixon Van Winkle Mix)という但し書きが付いているのは、さらに他のミックスが存在する可能性を示唆しているとも受け取れるのだが、現時点ではまだまだ想像の域を出ない。今後に注目である。
前述の『ビップ・ボップ~ヘイ・ディドル 』の時は僕はこの曲をあまり重要視しなかった、というかしたくてもできなかったものだが、今回初めてポールの正規作品の一つとして認めなくては、という気になった。やはり曲というのは料理の仕方しだいで、いくらでも印象が変わり得るのだという思いを改めて強くしたのだった。特にリンダのハーモニーが強く心に残る愛すべき小品である。ポールにとってもきっと思い出深い作品なのだろう。

6.『グレート・コック・アンド・シーガル・レース』
今回のボーナス・ディスクには2曲のインストゥルメンタル作品が収められているが、こちらはそのうちの1曲。実はポールは意外なほど多くのインストゥルメンタル曲を手掛けており、その数はロック・ミュージシャンの中でもおそらく1、2を争うのではないだろうか。ポールが作るインストゥルメンタル曲のほとんどが大好きな僕にしてみれば、アーカイブ・コレクションのおかげでこうして未発表のナンバーが次々と発表されるのは個人的にも大歓迎なのである。
さてポールのインストゥルメンタル曲にはそれぞれ独立した魅力を備えた作品が多いと僕は常々思っているのだが、この曲もカントリー&ウエスタン風の独特なテイストを持ったなかなかの作品となっている。ブックレットに参加ミュージシャンとして記載されているのは、ポール、リンダ、デニー・シーウェルの3人と、のちにウイングスに加入するギタリストのヘンリー・マッカロック。録音日は1971年2月23日となっており、時期的にもアルバム『ラム』のレコーディングセッションの一部であることは間違いなさそうなのだが、この時点で彼がギターでレコーディングに参加していたというのはかなり興味深い事実だと思う。

7.『ロード・オールナイト』
ポールとデニー・シーウェルが熱きロック魂の火花を散らす未発表曲。曲については過去記事参照(ポールの曲: 『ロード・オール・ナイト(Rode All Night)』)。

8.『サンシャイン・サムタイム』
2曲目のインストゥルメンタル・ナンバーは、これまた驚きの未発表曲。こんなに優れた曲がどうして今まで発表されなかったのか、凡人の僕にはとても理解できないほどの逸品である。淡々とした中にも、これぞポールという必殺のラインが隠されていて、聴くほどに味わい深いリラックス系、癒し系の1曲だと思う。よく聴くと右側のスピーカーからはポールの歌声がかすかに聴こえるのだが、このあたりがまた微妙なアクセントとなっていてさらにこの曲の魅力を際立たせている。夜寝る前など、ゆったりとくつろいだ時間に聴くのもいいだろう。グッド・ナイト。

さて(Earliest Mix)というのは、最も初期のミックスということだから、こちらもおそらく他のミックスが存在するものと思われる。しっかりとヴォーカルが入ったヴァージョンなども聴いてみたい気はするが、ともかくこれはこれでインスト・ナンバーとして十分に機能している。個人的にはポールのインストゥルメンタル作品に新たな名曲が加わったという感じなのである。過去4作のアーカイブ・コレクションからインストゥルメンタル系ナンバーだけをピックアップしても、現時点で既に約10曲ほどになる計算。これだけで1枚のアルバムが作れる勘定になるというのは驚きである。今後『インストゥルメンタル・マッカートニー』なる編集盤を個人的に作ってみるのも楽しいだろう。まだまだ増えそうだしね。

参考:
『ラム』リマスター日本盤
スーパー・デラックス・エディション(4CD+DVD)
デラックス・エディション(2CD)

『ラム』リマスター海外盤
デラックス・エディション・ボックス・セット(4CD+DVD)
スペシャル・エディション(2CD)


関連記事