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ポールの曲: 『オー・ウーマン、オー・ホワイ(Oh Woman, Oh Why)』 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

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ポールの曲: 『オー・ウーマン、オー・ホワイ(Oh Woman, Oh Why)』

ポールの記念すべきソロ第1弾シングル『アナザー・デイ』のB面として1971年2月に発売された曲。僕がこの曲を初めて聴いたのは高校生の頃だったのだが、最初に聴いたときの印象は「なんてへんちくりんで、つまらない曲なんだろう」というものだった。人間というものは、突然自分が理解できないものに遭遇したとき、それを素直に自分には理解できないものと認めるか、さもなくばそれについて考えることをやめて完全否定するか、のどちらかを無意識的に選ぶものだと思う。僕のこの曲に対する最初の態度は後者だった。要するに完全に面くらってしまい、この曲を自分の中でどう受けとめたらいいのかがわからずに、いわば思考停止状態に陥ってしまったのである。それぐらい、この曲は自分にとって衝撃的な1曲だった。

A面『アナザー・デイ』のいかにもポールらしい良質のポップソングに比べると、この曲はポールの作品の中ではかなり異色の部類に入ると思う。少なくとも当時の僕にとっては非常にとっつきにくく、(もちろんポールなりにではあるが)泥臭い作品に思われたのだった。

しか~し、レディース・アンド・ジェントルメン!これがポールマジックである。比較的早く“聴き飽きてしまった”A面の『アナザー・デイ』に比べ、『オー・ウーマン、オー・ホワイ』はゆっくりと、しかも確実にジワジワと僕の心の隙間に忍び込んできたのだった。それはあたかも聴覚の未発達領域を徐々に覚醒させられるかのような感覚でさえあった。僕は知らず知らずのうちに音楽というものの奥深さと広がりをポールのこの曲から学んでいたようにも思う。

ウイングス全盛の70年代後半でさえこの曲がラジオでかかることはなかったし、この曲のすばらしさについて書かれた本についぞお目にかかることはなかったが、『オー・ウーマン、オー・ホワイ』はいつの間にか僕が最も好きなポールの曲のひとつとなっていた。今では再現不可能であろうそのすばらしいヴォーカル・パフォーマンスを含め、ポールの偉大なる音楽性を語る上で欠かせない名曲、名演だと個人的には思っている。そもそもこんなタイプの曲を書けること自体が驚きなのだが、それをソロ・ファースト・シングルのB面にもってくることがまたすごいしポールらしいと思う。この度この曲がリマスター化されてアーカイブ・コレクションの一部として再発されたことは誠に喜ばしい限りである。

それにしてもSEに拳銃(本物)の発砲音を入れるとは、なんと突拍子もないアイディアであろうか。しかし、これほど銃を構える姿が似つかわしくない人も珍しい(笑)。ポールには人殺しの道具よりは、やはり楽器のほうがはるかによく似合う。こんな新事実が明らかになるのもまたアーカイブ・コレクションならではのこと。このプロジェクトの意味は計り知れないほど重いのだ。

参考:
『ラム』リマスター日本語盤
スーパー・デラックス・エディション(4CD+DVD)
デラックス・エディション(2CD)

『ラム』リマスター海外盤
デラックス・エディション・ボックス・セット(4CD+DVD)
スペシャル・エディション(2CD)


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