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「ポール・マッカートニーって誰?」

ウソのような本当の話だが、2月12日のグラミー賞におけるポールのパフォーマンスを見て、ツイッター上で「ポール・マッカートニーって誰?」という書き込みが激増したのだという。まあ若い人たちがポールの事を知らないというのは十分に理解できるのだが、たとえジョージ・ハリスンやリンゴ・スターの名前は知らなくても(ジョージ、リンゴファンの方々スイマセン)、せめてジョン・レノンとポール・マッカートニーが元ビートルズのメンバーということぐらいは知っておいてほしいというのは中年オヤジのささやかな願いでもある。

ただこの現象も、逆にいえば今回のグラミー賞でのポールのパフォーマンスがいかにすばらしかったかということの証しでもある。「この人知らないけど、なんかすごいな」と思った人がきっとたくさんいたのではないだろうか。今回ポールはグラミー賞のステージで最新曲『マイ・ヴァレンタイン』と『アビイ・ロード・メドレー』を披露したが、特に『アビイ・ロード・メドレー』は圧巻だった。

http://www.youtube.com/watch?v=osAA8q86COY&feature=related

個人的にはまずポールのバンドメンバーと共にステージに現れたゲストミュージシャンたちの豪華さに度肝を抜かれた。とにかく一番驚いたのはかつてアメリカで絶大な人気を誇った“ボス”ことブルース・スプリングスティーンの登場である。彼がポールやビートルズのメンバーと接点があるというのは今まで聞いたことがなかったし、音楽的もそれほど共通点があるとも思えなかった。だが、彼は今現実にポールと同じステージに立ち、本当に心の底から共演を楽しんでいるように見えた。「そうか、彼もまたビートルズに多大な影響を受け、ポールを敬愛するミュージシャンの一人だったのか」と僕は胸にジーンと来るものを感じたのだった。そして、もう一人は『マイ・ヴァレンタイン』でもエリック・クラプトンの代役を務めたイーグルスのギタリスト、ジョー・ウォルシュ。彼もまたアメリカで最も成功したギタリストの一人だが、これまでポールとの共演はなかったことから、キャピトルスタジオのライヴでいきなり顔が映ったときにはちょっと信じられないような思いがしたものだ。そして3人目は今やある意味ポールファミリーの一員としてライブでは常連になりつつあるフー・ファイターズのデイヴ・グロール。彼もまたポールと共にステージ上でアビイ・ロード・メドレーを演奏するという栄誉に酔いしれているように見えた。

そうポールは今や世界中の著名なミュージシャンたちから真に尊敬され、慕われ、愛される存在なのだ。こんな人はこれまで存在しなかったし、これからもきっと現れることはないだろう。(ファンのひとりごと)

全体として今回のグラミー賞におけるポールのパフォーマンスは、最高とまでは言わないものの、かなり質の高い優秀なものであったという感想を持った。また歌と演奏だけでなく、ポールの驚くべき若々しさにも目を見張らされる思いがした。

主要部門ではないので、あまり話題にはなっていないのだが、ポールは今年も『バンド・オン・ザ・ラン』のリマスター盤(デラックス・エディション)でグラミー賞の『ベスト・ヒストリカル・アルバム』賞という部門賞を受賞した。ポールは昨年も『ベスト・ソロ・ロック・ヴォーカル・パフォーマンス』賞とビートルズのステレオボックスでやはり『ベスト・ヒストリカル・アルバム』賞を受賞しており、2年連続のグラミー賞受賞となる。これまで比較的グラミー賞には縁のなかったポールだが、『ケイオス・アンド・クリエーション・イン・ザ・バックヤード』以降はノミネートを含め段々とグラミー賞の常連となりつつある。来年もきっと『キス・オン・ザ・ボトム』はグラミー賞にノミネートされることだろう。ポールの作品がやっと世間的にも高く評価される時代が来たことを個人的にはしみじみと実感している。

参考:
バンド・オン・ザ・ラン スーパー・デラックス・エディション(完全限定生産盤)(DVD付)


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