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ポールの曲: 『シーズ・ア・ウーマン(She's a Woman)』 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

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ポールの曲: 『シーズ・ア・ウーマン(She's a Woman)』

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僕が初めて買ったビートルズのアルバムは1977年に発売されたビートルズ唯一の公式ライブアルバム『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!(The Beatles at the Hollywood Bowl)』である(通称:ハリウッドボウル・ライヴ)。もう30年以上も前の話になるが、1976年から1977年頃にかけて、日本ではちょっとしたビートルズのリバイバル・ブームとでもいえるものが巻き起こっていた。当時僕はまだ中学生で、そのときはまだ何もわかっていなかったのだが、そのブームはおそらく歴史的なウイングスの全米ツアーに代表されるポールの大活躍とはきっと無関係ではなかっただろう。なによりもポールはこのときのツアーでビートルズの曲を事実上初めて数曲演奏し、まさにビートルズ再来にも似た活躍で世界中のファンを沸かせていたのである。

このライブアルバムも、そんなプチビートルズリバイバルのさなかに発売された。金切り声のような悲鳴が最初から最後まで鳴りやまないライブ・アルバムなどというのは、今から考えれば少し、いやかなり異常である(しかし女性のパワーはすごい)。僕はこんなアルバムを親に内緒で買ってしまったことにある種の罪悪感さえ覚えていたものだ。しかし、そんな狂喜の悲鳴とはうらはらに、その中から聴こえてくるビートルズの歌と演奏は極めてしっかりとしたものだった。そのサウンドは今聴いても驚くほどソリッドで臨場感に溢れたものである。ビートルズはライブバンドとしても最高であったことに疑いの余地はない。

さて、ビートルズの事などまだほとんど何も知らない頃に買ったこのアルバムで、僕が真っ先に好きになった曲がこの『シーズ・ア・ウーマン』という曲だった(もちろんその頃はこの曲を作ったのがポールで、歌っているのもポールということさえ知らなかった)。特にサビの部分は大好きで、ポールが“♪She's a woman who understand~♪”と歌うたびに背筋がゾクゾクしたものだ。そしてのちに調べてびっくりしたのが、この曲がシングルのA面ではなかったことだ。こんなにもいい曲がB面なのか…。ビートルズってすごいなあ、と感心したのだった。

面白いのは、この曲のスタジオ・バージョンがシングル盤のみでの発売であり、ビートルズのオリジナルアルバムには未収録だったため、1988年に発売された『パスト・マスターズ』のCDを買うまでの約10年間も、僕はオリジナルのスタジオテイクを聴く機会がなかったことである。つまり僕にとっての『シーズ・ア・ウーマン』とは一にも二にも『ハリウッドボウル・ライブ』の『シーズ・ア・ウーマン』であったのだ。

さて、最初にスタジオバージョンの『シーズ・ア・ウーマン』を聴いたときの印象は、「えっ、こんなにも単調な曲だったの?」ということだった。ひと言でいえば地味~。全くもって意外な事に、オリジナルのスタジオバージョンにはライブ盤のあのうねるようなドライブ感と、独特なサビの絶頂感が全く感じられなかったのである。普通ライブバージョンがスタジオバージョンに勝るということはほとんどないので、このときの僕のショックときたらかなりのものがあった(笑)。そんなわけで淡々と始まって、淡々と終わるスタジオバージョンを僕は未だにあまり好きにはなれないのである。

逆にいえば、この曲はライブ向きの曲なのだと思うし、だからこそビートルズがわざわざライブのセットリストに入れたのではないかと思ったりもする。そして改めて思うのは、このハリウッドボウルの『シーズ・ア・ウーマン』は名演と呼ぶにふさわしい歌と演奏だということ。ポールのやや疲れ気味のシャウトさえもが、かえって深く胸に迫ってくるようだ。この頃すでにヴォーカリストとして完成の域に達していることが伺えるすばらしいパフォーマンスである。もちろんバンドとしての呼吸もピッタリだ。早くこのライブアルバムが再発されないかな…。

参考:
パスト・マスターズ vol.1&2
She's a Woman (iTunes)
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