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ビートルズとiTunes

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オジンの悲しいサガかもしれないが、僕はiPhoneやiPodに代表されるアップル社の製品群に妙な違和感というか、反発を感じてしまう(10年ほど前には自分自身が立派なMacユーザーであったにもかかわらずである)。スタイリッシュでいい製品を作っていることは理解できるのだが、「別にそうアップルばかりじゃなくてもいいじゃないか」と思ってしまうのだ。特になんとなくカッコつけたようなテレビCMは鼻について仕方がない。

僕は昔から大衆がワーッと流行に押し寄せるのを見ると、それが本当に良いものか悪いものかに関係なく、それだけで訳もなく嫌悪を感じてしまう性格である。簡単にいえばへそ曲がり、偏屈者なのだ(笑)。だから僕は全盛期のピンクレディーも、松田聖子も、マイケル・ジャクソンも、Bzもキライだったし、本でいえば『窓際のトットちゃん』(古~)、『気くばりのすすめ』、『脳内革命』、『バカの壁』、『1Q84』などの本は絶対に読もうとしなかった。あまり例えはよくないかもしれないが、テレビでは『水戸黄門』も『渡る世間は鬼ばかり』も一度も観たことがない。紅白も大きらいだ。最近でいえば、脳トレ関係のゲームや脳活性化云々の本がキライである。嫌悪している。とても胡散臭いと思う。

そんなわけで時々、もし僕がビートルズのリアルタイム世代であったなら、自分は案外アンチ・ビートルズ派になっていたのかもしれない、などと考えるときがある。僕がビートルズと出会ったのが解散後であり、クラスで洋楽を聴く人が少数派であったのは僕にとってはあるいはラッキーだったのかもしれない。

思えば僕がかつてMacのパソコンを買おうと決めたのも、Windows98発売時の過剰なまでの販売イメージ戦略に辟易していたからである。簡単にいえばWindows98は試合内容では負けていたのに、勝負には勝ったのだった。いっぽう当時Macはとても地味な売り方をしていたが、その製品力は本当にすばらしいものがあった。僕はそういう会社を応援したくなるのである。

しかし時は流れ、今度はアップル全盛の時代になると、とたんに冷めた目で見るようになってしまうのだから僕もホントにへそ曲がりな性格だと思う(笑)。どんな時であっても、内容だけで判断できるような太っ腹な男になりたいものだ。

さて、前置きが長くなってしまったが、折も折、ビートルズの楽曲がついにネットからダウンロードで購入できるようになった。いわゆるデジタル配信というやつである。そして、そのダウンロード販売を一手に担っているのが他でもないアップル社のiTunesストアなのである。考えてみればビートルズのデジタル配信はむしろ遅すぎたぐらいで、なんで今になってと言えなくもない。だが、リマスター盤発売によって音質が格段に向上した今がタイミングとしてはベストなのかもしれない。

結論から言うと、僕はダウンロード版のビートルズ・リマスターは購入しない。というか、購入する必要がない。CDとパソコンさえあれば、曲をMP3などのデジタル音源に変換することはとても簡単にできるからだ。もしリマスター版のCDを持っているのに、iPodなどで聴くためにわざわざまたネットからビートルズのダウンロード版を購入しようとしている人がいたら、どうか無駄なお金は使わないようお気をつけ願いたいと思う。そのような人はまず周囲のパソコン好きの人に相談するか、ネットでCDからMP3への変換方法を調べてみていただきたい。もったいないです。

特に日本のiTunesストアは価格が高いと思う。1曲ごとのバラ買いはアメリカの1ドル29セント(約108円)に比べ200円もするし、アルバム1枚の値段もアメリカの12ドル99セント(約1090円)に比べ2000円と倍近い値段である(ビートルズ以外はもう少し安いようだが)。

それでも発売開始直後は軒並みiTunesのチャート上位にランクインしたというから、さすがはビートルズといえようか。ともかくこれでやっとネットでビートルズの曲が買える時代になった。これはまさしく新しい時代の到来である。個人的にはCDを買う余裕のないジョンやジョージのリマスターを曲単位で買うことを検討中である(ジョージは以前のリマスターになってしまうけど)。

参考:
ロック - iTunes Store

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