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ポールの曲 “Here There and Everywhere(ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア)” - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールの曲 “Here There and Everywhere(ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア)”

「ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア」はシングル・カットされていないポールの曲の中で、おそらく最も有名な作品のひとつに挙げられると思う。

その最も大きな理由はやはりメロディーの美しさだろう。

だが、曲自体の美しさもさることながら、ことこの曲に関してはプロデューサであるジョージ・マーティンの手腕を決して見逃すわけにはいかない。
アルバム「リボルバー」に収録されているオリジナルヴァージョンを聴くたびに、僕はそのプロデュースの素晴らしさに思わずため息をついてしまう。

その完成度の高さはまさに極限とさえ思えるほどで、おそらく2度と再現は不可能だろう。まずリードヴォーカルのポールの声が尋常ではない。ポールはビートルズ時代に変幻自在のヴォーカルを数多く披露しているが、この曲で見せるような甘くせつないヴォーカルは2度と再び聴かれることはなかった。

アンソロジーを聴いていても思ったものだが、ビートルズの名だたる名曲もデモや初期のテイクでは意外なほどあっけなく、ありきたりの曲に聴こえたものだ。たしかにビートルズの作る曲はすばらしかったが、それはあくまでダイヤの原石であり、その秘めたる輝きを100%引き出したのが名プロデューサ、ジョージ・マーティンだったのだと思う。

おそらくそれは成功した例もあり、それほど成功していない例もあっただろう。だが、この「ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア」に関しては、まちがいなくプロデュースの妙が原曲のすばらしさを200%引き出した典型的な例だと思う。

実際この曲はポール自身もたいへんなお気に入りであり、ライヴでも幾度となく取り上げられているのだが、ヴォーカルだけの比較をしてみると、とてもオリジナルとは似ても似つかないことに気が付く。
ライヴはライヴなりに味があるのだが、いかんせんオリジナルの完成度が高すぎると思わざるをえないのだ。

そういえばポールのニューアルバムに収録されている“Fine Line”のヴォーカルも全盛期を彷彿とさせるものがあった。安心して聴ける仕上がりとなっているのは、やはりプロデューサのナイジェル・ゴドリッチの力によるところが大きいのではないだろうか。



コメント
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お邪魔します。

この曲、歌ってみるとすごくよく分かるのですが、「ヒー、メーキンイーチデーィオザイー」 の 「イーチデーィ」 の部分だけ、ファルセット(裏声)になります。 その加減が、すごく難しいのです。 レコードのように歌え、といってもなかなかできるものではありません。 私もこの曲を弾き語りしていて、満足のいくレベルにまで達したことは、数えるほどしかありません。 これはヴォーカルの二重録りの効果が大きい、と踏んでいるのですが、それにしてもポールの声の、いま湖から上がってきたかのようなみずみずしく艶のあるヴォーカルはすごすぎる。

そしてこの曲の最大のポイントは、アレンジがバンド演奏である、という点です。 しかも、「ミッシェル」 のような複雑なバンド演奏でもない。 限りなくストレートな、バンド演奏だと思うのです。

これだけ美しい曲なら、ジョージ・マーティンならずとも、ストリングスだのなんだの、甘ったるく仕上げたくなるところであります。
ところがビートルズは、それをしなかった。
私はこの曲が、どうしてこんなタダのバンド演奏なのだろう、とずっと不思議に思っていたのですが、これを甘ったるく仕上げてしまうと、限りなく甘ったるくなってしまう。 まるでぶっきらぼうにも思えるギターのカッティングが、この曲を渋いものに昇華させている気がしてくるのです。

そしてですね。

この曲は、言ってみればアルバムの中の、隠れた名曲。
そのことが持つ意味は、とてつもなく大きいように思えます。
こんなクオリティの曲をシングルにもベスト盤にも入れないって、なんなんだ?
そんな驚きで、私はビートルズのコアなファンになっていった気がするのです。

2011-01-14 07:06 │ from 橋本リウURL

リウさん
コメントありがとうございます。僕にとっての謎はやはりあのすばらしいヴォーカルですね。あの曲はテープの回転数を変えているとどこかで読んだ覚えがあるのですが、あの手の声は他の曲にはないもので、もし本当だとしても不思議はないと思います(ちょっとオカルトっぽくもある)。ライヴでもけっこうやってますが、やはりオリジナルには遠く及ばないかな・・・。

2011-01-15 02:11 │ from 管理人URL

この曲、大好きです。

ポールの曲はロックな・ポップな・メロディーが流麗ななど
色んなタイプの魅力があるけど、メロディーの美しさでは
この曲が個人的にベストです。

確か、ビーチ ボーイズのペット・サウンズに入ってる一曲に
インスパイアされた(違ったかな?)って聞いた覚えあるけど
その曲よりこちらの方が好きです。

2013-09-06 18:04 │ from midoriURL Edit

midoriさん
コメントありがとうございます。『リボルバー』ではポールの才能が爆発してますが、この曲もファンが多いですね。ジョンもこの曲の良さは認めてました。

2013-09-07 19:46 │ from 管理人URL

「ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア」
私も大好きな曲です。

サウンドのイメージとして アコースティック・ギターを連想していましたが、エレクトリック・ギターとドラム、ベースのバンド演奏だったのですね。
逆にバンド演奏だったからこそ 過剰に甘くなり過ぎず 適度に緊張感のあるサウンドに仕上がったのかも知れません。

ポールのヴォーカルは奇跡的な美しさですね。
でも この曲が持つ温かみを表現するなら ライヴでのリアルな歌声も 良いと思います。
ポールの歌声以外では カントリー・シンガーのエミリー・ハリスが歌うカバー・バージョンも大好きです。

それにしても なんて優しい曲なんだろう・・ 「お互い離れていても いつも一緒だよ」 という内容の歌詞に 心から癒されます。
こんな事を さらっと曲にして伝えられるポールに 本当に脱帽です。
いつ聴いても 幸せな気分にさせてくれる曲ですね。

2014-02-09 23:43 │ from テツURL

テツさん
コメントありがとうございます。2度と再現不可能な奇跡のヴォーカル。ポールの20代、30代は本当にすごかったですね。この曲を含め、彼が生み出した最良の音楽が今もこうして最高の音で聴けるのというのはすばらしいことですね。この時代に生まれたことの幸せを感じます。

2014-02-11 03:41 │ from 管理人URL

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