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ポールの曲: “Jet(ジェット)”

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祝!リマスター版『バンド・オン・ザ・ラン』発売記念ということで、超有名曲『ジェット』を取り上げてみる。ファンにしてみれば今さら取り上げる必要さえないと思えるほどの名曲であるが、実は僕は若い頃にはこの曲があまり好きではなかった。特に若者にこそ受け入れられそうなかっこいいポップロックナンバーであるだけに、今考えると我ながら非常に不思議なことではある。しかしこれは本当のことで、長い間ファンをやっていく中でいかにこの曲が多くの人々に影響を与え、たくさんのファンに愛されているのかを目の当たりにするうちに少しずつこの曲の良さ、すごさを理解するようになっていったのである。僕が『ジェット』を本当にすごい曲と思えるようになったのは、たぶん30才を超えてからだったと思う。我ながら鈍感なファンである(笑)。

今当時を思い返し、できるだけ冷静に分析してみると、おそらくそれはこの曲がとても“変わった曲”だからではなかったろうか、などと思ってみたりもする。つまり『ジェット』という曲にはポールの他の曲にはない一種独特な違和感を感じたのものである。今にして思えば、この曲は天才クリエーター、ポール・マッカートニー様だからこそ作り得た正真正銘の独創的名曲なのだが、逆にどの曲にも似ていないところが僕のような凡人からすると言いようのない“気持ち悪さ”“居心地の悪さ”を生んだのもまた事実なのであった。う~ん、うまく伝えられないが…。

・当時としては珍しくブラスセクションを採用した船の汽笛のごとき印象的なイントロ。
・“カカッ、カカッ”とお得意の硬質なギター音に重なってくる意味不明のポールの合いの手(キャサッ、キャサッ、カモ~ン、イエ~とかなんとか聞こえるがよくわからない、笑)。
・一度聴いたら最後死ぬまで忘れられない“ジェット!”の雄たけび(このシャウトの出来のすばらしさがこの曲自体の仕上がりを完全に決定している)。
・ポールの脂の乗り切ったすばらしいヴォーカル(これはもはやヴォーカルというよりは一つの、または複数の楽器である)。
・不自然なほどトントン、パンパンと妙に乾いたドラムスの音・・・。
・2回目の“ジェット!”の後から入ってくるリンダを中心とする絶妙のコーラスワーク(ウウウ、ウーウウ、ウーウウ)。ああ目まいを起こしそうだ。
・そして“ア~メイタ~~”で必殺のサビ。
・中間部のキーボードソロで曲はクライマックスを迎え、ちょこっとピアノの使い方も絶妙。
・曲が進むにしたがって音の厚みが徐々に増してゆくビートルズばりのプロデュース。
・最後の“Ohh!”はもうヤバイほどに色っぽく、カッチョいい・・・。

つまり、わずか4分ほどの曲の中に聴きどころ、ポールならではのセンス溢れる小技が満載なのである。

アルバムの中でこの曲だけがナイジェリアでは録音されず、ロンドンにあるジョージ・マーティンのエア・スタジオでレコーディングが行なわれたことも興味深い。あるいはジョージ・マーティンから適切なアドバイスが得られたのかもしれない。

この曲はアルバム『バンド・オン・ザ・ラン』からの第1弾シングルとして発売されたが、チャートの記録は英米共に最高位7位と、今考えれば意外なほど低調な成績で終わっている。ファンから見れば、これは当然1位になってしかるべき曲だと思うし、この曲が1位になれなければ、いったいどの曲が?とつい愚痴をこぼしたくなってしまうのだが・・・。悪くてもベスト3ではないだろうか。この結果はポールのチャート七不思議の一つに入るかも?。

しかし当時のチャート記録がどうあれ、この曲がビートルズ解散以降のポールを代表する最重要の曲のひとつであることだけはたしかである。ポールがライブで最も多く演奏した曲のひとつにも数えられるだろう。もういい加減セットリストから外してもいいのでは、という声もあるほどだが、そうならないのは何よりもポール自身がこの曲を誰よりも愛しているからに違いない。ただポールが何百回ライブでこの曲を演奏しようとも、スタジオ・バージョンの『ジェット』は超えられない。それは二度と繰り返すことのできない永久不滅の名演だからである。あの瞬間にポールは音楽の神を見ていたのかもしれない。

参考:バンド・オン・ザ・ラン デラックス・エディション(完全限定生産盤)(DVD付)


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