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ソロ・リマスター日記 - 4  最近のポールのインタビューより

『バンド・オン・ザ・ラン』のリマスター盤発売がいよいよ間近(11月3日)に迫ってきたが、最近のポールのインタビューでこのアルバムについて語っているところを見つけたので、その一部を抜粋してお届けする。特に目新しい情報ではないが、改めてこのアルバムが逆境の中で製作されたことがよくわかる内容となっている。


Q:最初の4枚の(ソロ)アルバムでは様々な反応がありましたが、それに続く『バンド・オン・ザ・ラン』では何か大きな事をやってやろうという意気込みを感じるのですが。実際のところはどうだったのですか?あなたは何か特別のものを作ってやろうと思っていたのでしょうか?

Paul:そうだね。しかも、いろんな意味でね。というのも、僕たちがラゴスにレコーディングに出かけようという、まさにその前の晩に二人のメンバーがバンドを脱退してしまったから。まったく寝耳に水だったよ。僕がどんな思いでその電話を切ったのかを想像してみてほしい。「ああ、なんてこった。短気を起こすんじゃないポール。落ち着け、落ち着くんだ。だが、どうしたらいい?こん畜生!さあ出発だ!」てなぐあいだよ。その瞬間の僕ときたらこんな感じだった、「いいか、見てろよ。これまでで最高のアルバムを作ってやるからな。おまえたち二人なんか要らないことを証明してやる。ただそれだけのために僕は最善を尽くす。」とね。

Q:それは怒りのレコードになったということでしょうか?

Paul:実際に出来上がったレコードはそうでもなかったと思うよ。レコーディング第一週はかなり怒ってたけどね。だけど、僕はその手の事は割とすんなり乗り越えてしまうんだよ。たしかに、あの晩はくそったれって感じだった。最悪だったよ。ただバンドのメンバー二人が抜けただけじゃなく、その中にドラマーまで入っていたんだからね。彼はある意味バンドの要だった。でもね、僕はこう考えることにした「ギターならデニーが弾けるじゃないか、事態はそれほど悪くない。それに僕は『マッカートニー』を作ったんじゃないか。ドラムだって叩けるし、他にもいろいろできる。もう一度全部を一からやり直そう」ってね。だけど、実際は簡単じゃなかったよ。

Q:ということは、つまり曲を作り直したということなのでしょうか?レコーディングのために用意していた曲を初めからやり直したのか、それとも新しい曲を作り始めたのか、どちらだったのでしょう?

Paul:まだバンドで全曲リハーサルしていたわけではなかったね。スタジオでアレンジもやる予定だったし。でも、自分の頭の中ではすべてが出来上がっていたよ。だから実際に考えなくてはならなかったのは…特にレコーディングのやり方についてだった。それが今までと違うことになることは確実だった。曲のベーシックトラックを録音するのには、僕とリンダとデニーの3人しかいなかったんだ。あとは、僕が一人でスタジオに入り、足りない部分を録音するしかない。つまり、一度自分がやったことを考え直したというわけさ。曲自体は同じものだったと思う。ただ演奏やアレンジが変わったんだ。

参考:

バンド・オン・ザ・ラン デラックス・エディション(完全限定生産盤)(DVD付)
バンド・オン・ザ・ラン スーパー・デラックス・エディション(完全限定生産盤)(DVD付)

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