2010年マッカートニー・ツアー第2章
熱狂と驚きのうちに始まった2010年ポール・マッカートニー・ツアー“Up And Coming Tour”。前回(3/28~4/5)行なわれた5公演を第1章とすると、約2カ月弱というインターヴァルを置いていよいよその第2章が幕を開けようとしている。今のところ公式発表されているのは5月27日メキシコを皮切りとする9公演である。詳しい日程は以下の通り。
5/27 メキシコ、メキシコシティ Foro Sol
5/28 メキシコ、メキシコシティ Foro Sol
6/12 イギリス、ダブリン RDS
6/13 イギリス、ニューポート Isle Of Wight Festival
6/20 スコットランド、グラスゴー Hampden Park
6/26 ウェールズ、カーディフ Millennium Stadium
6/27 イギリス、ロンドン Hard Rock Calling
7/10 アメリカ、サンフランシスコ AT&T Stadium
7/13 アメリカ、ソルトレイクシティ Rio Tinto Stadium
今回のツアーではメキシコからスコットランド、本国イギリスを回ったのち、再びアメリカに上陸しサンフランシスコとソルトレイクシティーを訪れるという日程となっている。場合によっては追加公演もあり得るだろうし、今後さらにアメリカで公演を重ねる可能性もある。しかし、ポールのことだからヨーロッパや南米、オセアニア、日本を含むアジアなどの国々での公演もおそらく視野に入れているであろうと思われる。今年中は無理だとしても、来年には待望の日本公演の公式発表がきっと聞けるであろう(と信じたい…)。
今回も公演には十分な間隔が取られており、これには正直ホッとさせられた。今回も前回と同様、ポールと彼のバンドによる最高のパフォーマンスが期待できるだろう。
さてさて、きっとこのツアーの宣伝も兼ねてのことだろう。ポールが彼の公式ホームページで5/20にファン参加形式のライブチャットを行なった。残念ながら、僕はリアルタイムでこのチャットに参加することはできなかったが、その模様(録画)は以下で視聴することが可能だ。
http://www.ustream.tv/recorded/7068085?lang=ja_JP
約30分ほどのチャットだが、ポールがファンからの質問に次々に答えてゆく様子は、まるで彼と1対1で会話をしているような気分にさせられる。偉いお方なのに、ポールはいくつになっても本当にいい人だなあ、と感心することしきりである。ただ、正直言うと内容的には期待したほどではなかった(笑)。
チャットの内容についてだが、特に気になったのは「バンド・オン・ザ・ラン」のリマスターについてが一つ。リマスター盤の音についてはポール自身も大変気に入っているようであること。また、ボーナストラックやDVDが付くことなどが語られた(限定版のみか?)。DVDには当時レコーディングを行なったナイジェリアのラゴスでの様子や、ジャケット撮影の模様などが収録されるとのこと。
これと関連して、ポールのリマスター・プロジェクトについてであるが、全体的にある程度リマスタリング作業が進んでいるのかと思いきや、未だにポール自身が第1弾「バンド・オン・ザ・ラン」の確認作業をやっているという噂もある。つまり、ポールのリマスタープロジェクトはまだ始まったばかりであり、現在進行形ということである。これは場合によっては全作品のリマスタリング作業が完成するまでに長期間を要するかもしれない、ということも意味している。ま、お金のない僕としては、ビートルズのように1度に全部出されるよりは、1枚ずつ小出しにしてもらったほうがありがたい事ではあるのだが。まずは「バンド・オン・ザ・ラン」でお手並み拝見といったところだろうか。ただし、これには細心の注意を払ってぬかりなくやっていただきたい。なんといっても今後の試金石となる超重要なリマスター盤になるのだから。
チャットでのポールの発言でもう一つ気になったものがあった。それは、「ホワイトハウス」というキーワードである。どうやらポールがアメリカのホワイトハウスでなにかをやるらしいのである。一番考えられるのはオバマ大統領がポールと彼のバンドをホワイトハウスに招き、大統領の前でミニライヴをやるということだろうか。しかし、オバマさんはビートルズが好きだったかな?反対にポールがオバマ大統領を支持するコメントをしたのは少し前に読んだような気がするが…。いずれにしろ、これに関して近いうちに何か発表されるものと思われる。
最後に、同じくポールの公式ホームページで最新の屋外リハーサル風景が視聴できる。しかし最近のPMバンドは本当にチームワークが良い。リハーサルといえど息もピッタリの素晴らしいパフォーマンスを披露している。
http://www.paulmccartney.com/news.php#/1940/2010-05