アビイ・ロード・スタジオは本当に売りに出されてしまうのか? その2
イギリスに行ったことのない僕は、もちろんアビイ・ロード・スタジオを訪れたこともない。だが、今回のニュースを聞いて、急にそこがどんなところかが知りたくなってしまった。人間とは困ったもので、そこにそれがあるのが当たり前だと全く気にならないのに、ひょっとしたらなくなるかもしれないと言われたとたんに気になって仕方がなくなってしまう。だから何事においても、今あるもののありがたさに感謝しなくてはならないのである。
さて、そんなわけで簡単にアビイ・ロード・スタジオの内部を紹介したビデオを見つけたので是非ご覧いただきたい。
アビイ・ロード・ツアー
http://www.youtube.com/watch?v=3WPfKgaWtDE
館内は思っていたよりもずっとこじんまりした印象を受ける。廊下なども狭く、通路に昔のものと思わしき機材が並べられていたりする。片づければいいのになんて思うが、そうしないのは場合によってレコーディングに使用するからなのだろうか。
最後はミキシング・ルームから有名な第2スタジオを見下ろす映像であると思われる。この場所で実際にビートルズの4人が歩き、語り、レコードを録音したのだと思うと、なんともいえない感情に襲われる。
このビデオを見れば、このスタジオはやはり後世のために残しておかねばならないと誰もが思うだろう。レコーディング・スタジオとして機能させるのが難しいのであれば、僕は博物館として残してもかまわないと思う。要はこの建物の重要性を認め、音楽を心から愛する人々の手に管理がゆだねられるべきであるということだ。(続く)