“Electric Arguments”続報
現在You Tubeで以下の2曲が聴ける。
1. 'Nothing Too Much Just Out Of Sight'
http://www.youtube.com/watch?v=vepDWDUbRrA
9. 'Lifelong Passion'
http://www.youtube.com/watch?v=XdCtA4iThjE
これら2曲だけを聴いただけではっきりわかることは、前2作のファイアーマンとは全く別物の作品であるということだ。
これは紛れもなくポール・マッカートニーのニューアルバムである!
共同制作者として名を連ねているユースは本来がプロデューサーであるため、このアルバムはほとんどポールのソロアルバムと考えてもよいのではないだろうか。
つまり、“Chaos and Creation in the Backyard”、“Memory Almost Full”に続き、3作連続でポールの(ほぼ)自作自演アルバムの登場となるわけだ。嬉しすぎる!
僕の基本的な主張は、ことアルバム制作に関しては、ポールは他のミュージシャンを使う必要は全くない、というものである。ほとんどあらゆる楽器を使いこなせるポールにとって、わざわざ他のミュージシャンを起用する必要性など全くない。いや、むしろそれはポールの音楽性を損なう恐れさえあると思っている。それがたとえツアーで気心が知れたポール・マッカートニー・バンドであってもである。
そういう意味で、僕はこのアルバムをポールの新しいソロアルバムという位置づけをしたいと思う。(結論はあくまでもアルバム全編を聴いてからになると思うが)
とても不思議なのだが、この全く対照的な2曲を聴いて、僕は他のポールのソロ作品にはないビートルズ的な香りを感じてしまったのだった…。ファイアーマン名義だからこそできる“冒険”ではあるのだろうが、今回はそれがかえっていい結果をもたらしていると感じる。
ソロになってからはすっかり影をひそめてしまったポールの音楽に対する実験的な試みが、ここへきて一気に息を吹き返したようにも感じられる。
'Nothing Too Much Just Out Of Sight'で感じるのは、やんちゃなポール、攻撃的なポール、型破りなポール、といったものである。これがアルバムのオープニングナンバーとは…。しかし今頃になって、こんなポールの曲が聴けるなんていったい誰が想像しただろうか?とても66才の爺さんがやることとは思えない。改めてポールってほんとにすごい人だ、とただひたすら感心するしかないのである。
かたや'Lifelong Passion'はうって変わって、東洋的なテイストのヒーリング・ミュージックという印象である。1枚のアルバムに全く対照的なこれら2曲が収録されているだけでも尋常でないものを感じてしまう。ひょっとすると、このアルバムはポールの数ある作品の中でも特別な1枚として案外多くのファンの支持を得ることになるかもしれない。
というわけで、今後はこのアルバムをポールの新しいソロアルバムとして動向を追っていきたいと思う。もちろんこのアルバムは買いである。
参考:
“Electric Arguments
”
“Chaos and Creation in the Backyard
”
“Memory Almost Full
”
1. 'Nothing Too Much Just Out Of Sight'
http://www.youtube.com/watch?v=vepDWDUbRrA
9. 'Lifelong Passion'
http://www.youtube.com/watch?v=XdCtA4iThjE
これら2曲だけを聴いただけではっきりわかることは、前2作のファイアーマンとは全く別物の作品であるということだ。
これは紛れもなくポール・マッカートニーのニューアルバムである!
共同制作者として名を連ねているユースは本来がプロデューサーであるため、このアルバムはほとんどポールのソロアルバムと考えてもよいのではないだろうか。
つまり、“Chaos and Creation in the Backyard”、“Memory Almost Full”に続き、3作連続でポールの(ほぼ)自作自演アルバムの登場となるわけだ。嬉しすぎる!
僕の基本的な主張は、ことアルバム制作に関しては、ポールは他のミュージシャンを使う必要は全くない、というものである。ほとんどあらゆる楽器を使いこなせるポールにとって、わざわざ他のミュージシャンを起用する必要性など全くない。いや、むしろそれはポールの音楽性を損なう恐れさえあると思っている。それがたとえツアーで気心が知れたポール・マッカートニー・バンドであってもである。
そういう意味で、僕はこのアルバムをポールの新しいソロアルバムという位置づけをしたいと思う。(結論はあくまでもアルバム全編を聴いてからになると思うが)
とても不思議なのだが、この全く対照的な2曲を聴いて、僕は他のポールのソロ作品にはないビートルズ的な香りを感じてしまったのだった…。ファイアーマン名義だからこそできる“冒険”ではあるのだろうが、今回はそれがかえっていい結果をもたらしていると感じる。
ソロになってからはすっかり影をひそめてしまったポールの音楽に対する実験的な試みが、ここへきて一気に息を吹き返したようにも感じられる。
'Nothing Too Much Just Out Of Sight'で感じるのは、やんちゃなポール、攻撃的なポール、型破りなポール、といったものである。これがアルバムのオープニングナンバーとは…。しかし今頃になって、こんなポールの曲が聴けるなんていったい誰が想像しただろうか?とても66才の爺さんがやることとは思えない。改めてポールってほんとにすごい人だ、とただひたすら感心するしかないのである。
かたや'Lifelong Passion'はうって変わって、東洋的なテイストのヒーリング・ミュージックという印象である。1枚のアルバムに全く対照的なこれら2曲が収録されているだけでも尋常でないものを感じてしまう。ひょっとすると、このアルバムはポールの数ある作品の中でも特別な1枚として案外多くのファンの支持を得ることになるかもしれない。
というわけで、今後はこのアルバムをポールの新しいソロアルバムとして動向を追っていきたいと思う。もちろんこのアルバムは買いである。
参考:
“Electric Arguments
“Chaos and Creation in the Backyard
“Memory Almost Full