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ポールの曲 “Take It Away(テイク・イット・アウェイ)”

The McCartney Years”も発売になったことだし、ここしばらくはこのDVDに収録された曲を何曲か取り上げてみようと思う。

ポールの数あるソロアルバムの中でも高い評価を得ている“Tug of War”からのセカンド・シングルだが、メロディーラインといい、ポールのベースプレイといい、ジョージ・マーティンのプロデュースといい、まさにビートルズに匹敵する名曲といっていいだろう。
その上ドラムスにはリンゴ・スターが参加し、これはちょっとしたビートルズのプチ再結成といったところ。スティーブ・ガッドとの豪華ツイン・ドラムの競演も当時はずいぶんと話題になったものである。そういえばこのアルバム“Tug of War”には世界的ベーシストのスタンリー・クラークも参加しているのだが、スティーブ・ガッドにしろ、スタンリー・クラークにしろ、なんでわざわざ彼らを起用したの?と思えるほどあまり目立ったプレーは披露していない。巨匠ポール・マッカートニーを前にして遠慮してしまったのか、はたまたポール自身が派手なプレイをよしとしなかったのか、そのあたりは不明なのであるが…。ジョンの“Double Fantasy”で名うてのスタジオ・ミュージシャンたちが素晴らしいプレイを披露しているのに比べると少々不満が残ることもたしかなのだ。(以前も書いたが、“Double Fantasy”では特にドラムスとベースの演奏がすばらしい)

プロモ・ビデオでは珍しくジョージ・マーティンが出演しているのが何といっても嬉しい。ポールに頼まれたとあっては、さすがのジョージ・マーティンも断れなかったのだろう。キーボード・プレーヤーに扮しているが、なかなか絵になっていると思う。ビデオの出来自体はまあ普通かな?と思うけれど、他にもエリック・スチュアートやリンゴの奥さんのバーバラなど出演者陣が豪華だから、今となっては貴重な映像といえる。

名曲だし、ノリもいい曲だからライブでやればきっと盛り上がると思うのだが、今のところポールがこの曲をステージでやったという話は聞かない。いつかはライブでやってほしい曲のひとつである。

曲は長いアルバムバージョンと短くカットされたシングルバージョンがあるが、僕自身はアルバムに収録された長いバージョンのほうが好きである。“Wingspan”にはリマスタリングされ生まれ変わった“Take It Away”が収録されているのだが、残念ながら収録されているのは短いバージョンのほうである。リマスタリングされた曲のクオリティは本当にすばらしいので、早く“Tug of War”のリマスター版を発売してもらいたいものだ。


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