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ポールの曲 “Goodnight Tonight(グッドナイト・トゥナイト)” - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

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ポールの曲 “Goodnight Tonight(グッドナイト・トゥナイト)”

僕がビートルズを意識的に聴き始めたのは1977年頃からで、初めて買ったアルバムはビートルズ初の公式ライブアルバム“Live at the Hollywood Bowl”だった。このアルバムを文字通り針が擦り切れるほどに聴き込んだ僕は、それから一気にビートルズの世界へと足を踏み入れることになる。

ビートルズ4人の中で、ポールが一番好きだということに気付いた1978年頃には、ポール(ウイングス)のアルバム“London Town”は既に発売済だった。
だから、厳密な意味でポールの新曲発売をリアルタイムで待ったいう経験は、1979年のシングル“Goodnight Tonight/Daytime Nightime Suffering”からということになる。
僕にとって“Goodnight Tonight”はそんな記念すべき曲なのである。

この曲を発表した当時のポールは、まだまだ天才メロディーメーカーとしての威光に満ちあふれていた。毎年コンスタントにアルバムを発表し、73年の“Red Rose Speedway”から78年の“London Town”まで、5作連続アルバムから全米No.1シングルを送り出すという偉業も達成していた。

当然僕はニューアルバム“Back to the Egg”の先行シングルとして発売された“Goodnight Tonight”に大きな期待を寄せていた。きっと、とてつもない名曲であるにちがいない…。
だが、実際に届けられたポールの新曲は、当時の僕には意外なほど地味な曲であった。
しかも、ポールが当時全盛だったディスコのリズムをこの曲に取り入れたことが、より一層中途半端な印象を与えてしまっていた。

結局、“Goodnight Tonight”はビルボードのシングルチャートで最高5位までしか上がらなかった。

そして、このあとに発売されたアルバム“Back to the Egg”からも全米No.1シングルは生まれなかった。またアルバム自体の成績もビルボード最高位7位と、当時にしては振るわなかった。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったポールとウイングスに、ほんの少しだけ翳りが見え始めた最初の瞬間、それがこの1979年という年だったのだ。

しかしながら、そうした一連のネガティブな印象にもかかわらず、僕の“Goodnight Tonight”に対する評価は時を経ると共に高まる一方だった。
一過性のディスコブームの影響さえをも受けて録音された本作は、驚異的な多様性を誇るマッカートニーの作品群の中でも、とりわけ異質な光を放っている。
様々な音楽性がポールの中で過不足なく融合し、結果的にポールだけにしかできない非常にオリジナリティの高い作品として仕上がっているのだ。いうなれば、どんなジャンルにも属さないポール風ワールド・ミュージックといっていい。

印象的なギターのイントロ。
ベースのみで曲が成立するほど華麗なポールのベースプレイ。
今や世界的な技巧派ギタリストとして名を馳せるローレンス・ジューバーのすばらしいギター・ソロ。
聴く者を飽きさせない、アイディアの数々。

決して派手さはないが、聴きこむほどに味わい深い一曲である。

ちなみにカップリングの“Daytime Nightime Suffering”も当時から「こちらをA面に」という意見があったほどの名曲である。こちらはいかにもポールらしい軽快なポップチューンで、たしかにこちらをA面にしたほうが受けは良かったのかもしれない。

しかし、あえてポールらしくない曲のほうをA面に選び、しかもこれら名曲2曲をニューアルバムに収録しなかったところに、僕はクリエイターとしてのポールの心意気を痛いほど感じるのである。
やはりポールは偉いミュージシャンだ。
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