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“LOVE”を試聴してみた

11月20日発売予定の“LOVE”が試聴できるというので、さっそく試してみた。
(https://enq.toshiba-emi.co.jp/st/553/)
試聴できる曲は以下の4曲。

“Strawberry Fields Forever”
“Octopus's Garden”
“Lady Madonna”
“While My Guitar Gently Weeps”

4曲とはいっても、全曲フルコーラスで聴けるから試聴としては充分だと思うし、かなり良心的というのが最初の感想。しかも、4人の曲を一曲ずつ持ってくるあたりが憎い。

さて肝心の曲の内容であるが、「やっぱりね」というのが正直な感想だ。
たしかに実に見事な編集技術ではあると思う。まさに音の職人芸である。さすがジョージ・マーティンの息子だと思う。
だが、それはあくまでも職人的なレベルでの話だ。

もしこれらを純粋にビートルズの作品として聴くとしたら、それは大変な過ちを犯すことになりかねない。なぜなら今回試聴した4曲すべてがオリジナルには遠く及ばない出来であったからだ。
裏を返せば、ビートルズのオリジナルの楽曲が、いかに完成度の高いものであったかを今回僕は改めて思い知らされる結果となってしまったわけだ。

たとえば僕が“アンソロジー”を聴いたときに抱いた感想。それは、ビートルズのアウトテイクやデモバージョンというものが、いかに完成版の出来とかけ離れているか、ということであった。
どの曲も、レコードで発売されているものと同じ曲とは思えないほど退屈でつまらなかった。だから僕は“アンソロジー”をまともに聴くことはあまりない。
ビートルズのマジックは、ただ単に楽曲自体のすばらしさだけではなかった。彼らは曲の良さを200パーセント引き出す「ある秘密」を持っていたのだった。ゆえにビートルズの作品というのは、2度と再び繰り返されることのない一種の芸術作品のようなものだと僕は思っている。彼らはまさに錬金術師だった。

今回の“LOVE”の試みは、たとえて言うならモナ・リザを職人画家に模写させたようなものである。技術的には完璧だし、その技巧はひょっとするとダ・ヴィンチを超えてさえいるかもしれない。だが、それはオリジナルのモナ・リザには遠く及ばない。モナ・リザは再生され得ない。

おそらく、“LOVE”はラスベガスミュージカルの音楽としては最高であるかもしれない。だが、以前僕がこのブログで指摘したように、それを決してビートルズの新しいアルバムと呼んではならない。
こんな単純な事をビートルズの生き証人であるジョージ・マーティン卿がなぜわからないのか。これも一つのミステリーである。
ただ単純に彼も年を取ってしまったということなのだろうか…

そんなわけで、僕はこのアルバムを買うのをやめた。
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