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僕の好きな曲 “Your Song(ユア・ソング)” by エルトン・ジョン

純粋にソングライターという観点から見た場合、真の意味でポール・マッカートニーと比較できるアーティストというのは、この地球上でエルトン・ジョン一人しかいない、と僕は思っている。
その作曲能力、レパートリーの広さ、アーティストとしての息の長さはまさに驚異的というほかはない。

ポールにはビートルズ時代の作品群という超強力なアドバンテージがあるゆえに、総合的に見ればポールのほうが上と断じるしかないのであるが、ソロ作品のみに限定するならば、あるいはエルトンのほうに軍配が上がるのではないか・・・そうマジメに考えたくなる時があるほどである。
(本当はエルトンのほうが上だと知っているのに、ポールファンとしてそれを認めたくない、と言ったほうが近いのかもしれない・・・)

日本とは違い、世界的に見ればエルトンは過去も、そして現在も尚絶大な支持を集め続けている。
本国イギリスでは、ポールと同じくナイトの称号(Sir)をもらっているのが、その良い証拠である。

その彼が今から36年も前の1970年に発表したのが、この作品“Your Song”。
今から思えば、デビュー2年目にして発表したこの曲が、ポールでいうところの“Yesterday”に匹敵するようなエルトンの代名詞的作品になってしまったわけだ。
世界的に見ても、最も知られ、また最も愛されている1曲に数えられるだろう。

本当の名曲とは理屈を全く必要としないものだが、この曲もまさにそれで、夜明けのようにゆっくりと立ち上がるイントロのピアノ、癒し系のヴォーカル、ストリングスの名アレンジと、全く非の打ちどころのない名品に仕上がっている。

この頃は、まだまだエルトンが世界制覇を成し遂げる以前の話であり、作風はどちらかといえば内省的で暗いイメージのものが多い。それでも、この曲が収録された同名アルバム“Your Song”(邦題:僕の歌は君の歌)は随所に大作曲家としてのきらめきを感じさせる佳曲が散りばめられており、ポップスファンならば一度は聴いておくべき作品だと思う。

ちなみにこの曲、ライブでは今でも定番として必ずといっていいほど取り上げられているが、オリジナルとはかなりかけ離れた歌い方である場合が多く、ファンとしては評価が分かれるところだと思う。
僕自身はやはりオリジナルのスタジオバージョンにかなうものはないと考えている。
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