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ポールのベースプレイ “I Want You(アイ・ウォント・ユー)”

初めて“Abbey Road”を聞いた時、“I Want You”はかなりジャマな曲と思ったものである。
それは洗練されたこの美しいロックアルバムの中にあって、この曲だけがとても泥臭く、無意味に長い曲に思われたからだ。
ポール狂のこの僕は別にしても、“I Want You”が特別好きだという人にはあまり出会ったことがない。

たしかに純粋に曲だけを見てみると、メロディーも、歌詞もこれ以上ないほどシンプルで短いのである。

お前が欲しい
どうしようもなくお前が欲しい
お前が欲しい
どうしようもなくお前が欲しい
気が狂いそうだ
気が狂いそうだ


言うまでもなくジョンがヨーコに向けたストレートで強烈なラブソングだ。
メロディーにしたってどうということはない(といったら言い過ぎか)。なんでわざわざこの曲を“Abbey Road”に入れ、しかも7分以上もの大作に仕上げたのか、若い頃には全く理解できなかったものである。
だが、40才を過ぎた今になって、この曲がジョンの曲の中でも割と好きな部類に入るようになってしまった。

僕がこの曲を好きになった最大の理由は、ポールのベースプレイの素晴らしさにある。
これほどアドリブと遊び心が満載で、自由奔放なポールのベースプレイが他にあるだろうか。
その素晴らしさは実際に聴いてもらうしかないだろう。

またジョンとジョージが奏でるギターの音もいつになくヘビー。シンセサイザーを使って作ったというホワイトノイズも独創性に富んでいて、この曲に花を添えている。
エンディングの衝撃のストップ、そして続く“Here Comes the Sun”への流れも忘れてはならない。

かくして、この曲が好きになったことにより、“Abbey Road”は僕にとってただの1曲の駄作もない唯一『完璧な』アルバムとして長く君臨することになる。
“Sgt. Pepper's”では“Within Without You”が、“White Album”では“Revolution No.9”がなくても良いと思うのだが、“Abbey Road”だけは違う。全曲がもれなく名曲であり、古今東西を通じ最高峰のアルバムと固く信じている。

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