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『リボルバー』リミックス盤の感想

『リボルバー』のリミックス盤が発売になった。

ビートルズが新たな領域に足を踏み入れた記念すべきアルバムということで、本作品のリミックスに大きな期待をかけていたファンもきっと多かろうかと思う。

さて今回のリミックス盤に対する僕の評価だが、まず世間の評価はまったく考慮に入れていないということを初めにお断りしておく。またこのリミックスに関して今現在、実際にどのような事が言われているのかも(アマゾンのレビューなども含め)今のところまったく確認していないこともお伝えしておく。つまり完全に僕個人だけの評価、感想である。

このリミックス盤を2009年のリマスター盤と比較して100点満点で採点すると、ズバリ50点というのが僕の評価である。つまり簡単にいえば、わざわざお金を出してまで聴くほどのものではないということになる。

たしかに音はクリアになってはいる。しかし、トータルで見るとこれまでのリミックス盤と同様に全体としてのバランスが悪すぎると思う。特に音圧が高すぎて長く聴いていると非常に耳疲れのする音になってしまっている。前作『レット・イット・ビー』は少しましだと感じられたが(70点)、今回ははっきり言って耐えがたい。もう2度とリミックス盤は聴かないだろう、というレベルというのが正直な感想だ。「ひたすらうるさい」。そして、不必要な強調とアルバム全体をトータルで聴いたときのバランスの悪さ。これが『リボルバー』のリミックス盤に対する僕の偽らざる感想である。

ジャイルズには悪いが、今の彼は偉大なる父親の功績を次々と台無しにするような仕事をしているようにしか僕には感じられない。それと同時にジョージ・マーティンという人がいかにバランス感覚に優れたすばらしいプロデューサーであったかを僕は再認識し、ひたすら感謝の念に打たれてもいる。ビートルズという唯一無二のアーティストの素材を、ほぼ完璧な形で作品としてまとめ上げた手腕はどれだけ賞賛しても賞賛し尽せないものがある。

ではよいリミックス盤とはいったいどのようなもののことを言うのであろうか?

実は僕自身今までは上記の質問に対する答えを持たなかった。実際問題として、よいリミックスのお手本となるような作品を今まで知らなかったのである。

だが今は違う。僕はつい最近リミックスのお手本と呼ぶべき作品を聴いたからである。それが先日当ブログでも記事にしたユーミンのリミックスベスト盤『ユーミン万歳!』である。このリミックス盤のいかにすばらしいことか!この音を聴いたあとでは、僕には『リボルバー』のリミックスというのは、言い方は悪いが、まるでやっつけ仕事のようにしか聴こえない。ただ音がクリアになればよいというものではない。それらを再構成して、長時間の鑑賞に堪えうる作品としてまとめ上げる能力というものが絶対に必要なのだ。

僕は今でも『ユーミン万歳!』を頻繁に聴いている。なぜなら、それが心躍る経験だからである。そして、聴くたびに心が洗われるような思いがしている。何十年も前の作品が、昔の雰囲気をまったく壊すことなく、磨き上げられた音で生まれ変わっている。しかも、作品としてトータルなまとまり、バランスの良さが絶妙なのである。これは聴いた人にしかわからないだろう。

ビートルズのリミックスプロジェクトはこれからも進んでゆくだろう。しかし、このままではいけないと思うのは僕だけだろうか。ともかく、これらのリミックス盤が未来のファンが聴くことになるビートルズの標準とはならないことを僕は願う。標準はあくまでも2009年のリマスターだ。

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