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『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その24 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

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『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その24

この記事にはネタバレが含まれます。

【21日目】 1月30日(木) ルーフトップコンサート本番(2)
"One After 909"
『アイヴ・ガット・ア・フィーリング』に続いて、この曲もここで演奏されたテイクがアルバム『レット・イット・ビー』に正式採用されたことが、画面下のテロップで告げられる。一発勝負、10台のカメラ、屋外、しかも冬のロンドンの寒空の下という過酷な条件のもとで、ビートルズは次々にベストテイクを生み出してゆく・・・。
特にこの『ワン・アフター・909』はこれまでにリハーサルで聴いたものとはまるで違う疾走感と、高い緊張感を併せ持ったライヴならではの名演といえるだろう。とりわけジョンとポールのツインヴォーカルは圧倒的で、彼らの雄姿に完全に目が釘付けになってしまう。

"Dig A Pony"
演奏前にジョンが「歌詞が欲しい」と言い出す。まだ完全に覚えきってはいなかったのだろう。そうしている間にもアップルビル1F受付では、警官とスタッフたちの押し問答が続いている。そして、ついに屋上から下に降りてきたのはロード・マネージャーのマル・エヴァンスだ。機材の持ち運び、楽器のセッティング、ランチの手配、歌詞の書き取りから使い走りに至るまで、ほぼあらゆる雑用をビートルズのためにこなしてきたように見えたマル・エヴァンス。彼がここにきて最高の仕事をしたことが映像として記録に残っている。
マルは、ああです、こうです、ともっともらしい言い訳を駆使しながら、警官たちが屋上に行くのを先へ先へと引き延ばしにしていたのである。今この映像を見ると、ビートルズのルーフトップコンサートの成功を陰から支えた重要な立役者の一人はマル・エヴァンスだったことがわかる。彼もまた再評価されるべき人物の一人だと思う。
『ディグ・ア・ポニー』もまた出来がすばらしく、3曲連続でベストテイクとしてアルバム『レット・イット・ビー』に収録された。演奏後にジョンが言う、「寒くてコードが押さえられない」。だが、それでもこの演奏。なんということだろうか。

アップルビル前の通りには大群衆が集まっている。彼らの表情から、そのほとんどの人が突然のビートルズの演奏に好意的な感情を持っていることが伺える。それにしても当時の人々の顔は皆生き生きとして明るい。

"I've Got A Feeling"
2度目の演奏だが、やはり出来はレコードに採用された1度目のほうが良いようだ。そして、ついに業を煮やした警官たちがマルの後ろについて屋上へと向かう。警官にとってはもう限界だったのだろう。

"Don't Let Me Down"
この曲も2度目の演奏。そして、とうとう4人の後ろに警官たちが姿を現す。万事休すといったところだが、意外にもビートルズ4人はまったく気にすることなく演奏を続けている。ポールなどは警官の姿を見てさらにテンションが上がっているようにさえ見える。

"Get Back"
ルーフトップコンサート最後の曲。もう警官の我慢も限界に達していることが画面から見て取れる。また、4人共この曲が最後ということが分かっているようだ。マルがやむを得ず後ろでこっそりとPAの電源を切るが、すぐにジョージとジョンは電源を入れ直す。
中間部でポールがアドリブで歌う、「また君は屋上で遊んだな。ダメだ、ママは嫌がってる。怒ってるぞ、逮捕させるって。」もちろん警官たちに対する皮肉である。警察権力にも簡単に屈しないポールの姿勢は単純にカッコ良いと思う(個人の感想です)。現代人は1960年代、1970年代の反骨精神を失ってしまったように感じる。

そして、画面に「4人最後のパフォーマンス」のテロップが流れる。

ジョンが言う、「皆を代表しお礼を。オーディションに通るかな?」(爆笑)。最後はいかにもジョンらしいユーモアたっぷりの言葉で締めくくられる。そして、このドキュメンタリーもエンディングへと近づいてゆく。(続く)

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