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『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その22 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

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『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その22

この記事にはネタバレが含まれます。

【21日目】 1月30日(木) ルーフトップコンサート直前
新年1月2日から始まったセッションも、今日は1月30日。僕たちはほぼ丸々1ヵ月という長期に渡ってビートルズの動向を追ってきたことになる。一つのグループをここまで詳細に追ったドキュメンタリーがこれまで他に存在したかどうかを僕は知らない。しかし、ことビートルズに限っていえば、カラー映像で4人が演奏したり、自由に会話したりする姿というのはこれまで極めて限定的にしか存在しなかった。
『ヘルプ!』『レット・イット・ビー』の映画、そしてTV特番の『マジカル・ミステリー・ツアー』を除けば、それらは『ヘイ・ジュード』『レヴォリューション』『ペニー・レイン』『ストロベリーフィールズ・フォーエバー』等のプロモ映像であったり、シェア・スタジアムのライヴ映像であったりするのだが、学生の頃から40年以上もビートルズを聴き続けてきた僕のようなファンからすれば、それらはすべて「もう見飽きた」と言い切れるほどに繰り返し、繰り返し見続けてきた映像というのもまた事実である。

そして僕はもうこれ以上新しいビートルズのカラー映像が出てくることなど夢にも思ったことはない・・・。

ところがである!『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』で公開された映像はほぼ全てが初公開の鮮明なカラー映像でありながら、その長さが約8時間というとんでもないお宝であった。しかもその内容は超一級である。これを奇跡と言わずしてなんと言おうか・・・。実際僕は今でも自分が見てきたものが信じられないほどだ。

ともかくここは今一度神様に感謝して、話を続けることにしよう。ついにルーフトップコンサート当日である。

この日の映像はアップルビルの屋上でカメラ、機材、楽器等々をセッティングするリンゼイ・ホッグ監督とスタッフたちの慌ただしい様子を映し出すことから始まる。この前代未聞のライヴ映像を収録するためにリンゼイ・ホッグ監督は10台のカメラを様々な場所に用意した。5台は屋上に、1台は向かいのビルに、3台で通りの様子を捉え、残りの1台はアップルビル1F受付に設置された「隠しカメラ」だった。これらは実に用意周到で、僕たちはこれからこの前代未聞のゲリラライヴの一部始終を目にすることになる。映画監督としてはそれほど大きな成功を収められなかったリンゼイ・ホッグ監督だが、この日のルーフトップコンサートを含め、ビートルズの膨大な映像と音声を後世のために残した功績はどれだけ称賛しても称賛しすぎることはないであろう。ブラボー、マイケル・リンゼイ・ホッグ監督!

まずはジョージ・マーティンがアップルビルにご出勤。受付の隠しカメラに向かって微笑む。彼もこのカメラのことを知っていたのだ。続いてグリン・ジョンズが出勤。2人は屋上のライヴを地下のコントロールルームで録音する。ここにも若き日のアラン・パーソンズの姿が見える。

それにしても、アップルビル屋上のスペースは驚くほど狭かったことが、離れたビルから映し出される映像からわかる。だが、意外にもその「狭さ」は実際に4人を映し出したパフォーマンスからはほとんど感じられないのもまた不思議である。リンゼイ・ホッグ監督は本当にいい仕事をしたと思う。

ライヴに向けてのセッティングが行なわれる中で、ビートルズ4人は下の階の部屋に集まっていた。「まだ、屋上での演奏をためらっている」というテロップが流れる。この部屋の中でどのような会話が交わされたのかはわからない。だが、ともかく4人は屋上ライヴをやるという最終決断を下す。

最初に屋上に姿を現したのはポールだった。「全カメラ、テイク1!」の声が飛ぶ。次に現れたのがリンゴ、そしてその後ろがビリー・プレストン。続いてジョージとジョンも姿を現す。そして思い思いにチューニングを始める。その顔にはもうためらいの表情はない。実際に屋上に出て、もうこれはやるしかないと思ったのだろう。

"Get Back"
「最終チェックだ」の声と共に、ジョンのギターソロから唐突に演奏が始まる。サウンドチェック代わりの演奏だろうか。突然の大音響に驚く通りの人々の顔、顔。皆が上を向いている。

そして、ここから画面が3分割されるという粋な演出により、いよいよルーフトップコンサートの開始が告げられる。そして僕たちはこれから初めてその「完全版」を目にすることになる。ドキュメンタリーの残り時間はあと50分。(続く)

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