FC2ブログ

『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その7 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+! ホーム » ザ・ビートルズ:ゲット・バック » 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その7

『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その7

この記事にはネタバレが含まれます。

【6日目】 1月9日(木)
この日は朝「出勤」してきたポールが、マイケル・リンゼイ・ホッグ監督にリンダを紹介する場面から始まる。その後、立ち話もそこそこに、ポールがスタジオでピアノの前に座り、一人リハーサルを始める。

"Another Day"
なんとピアノヴァージョンの『アナザー・デイ』だ。ご存知ポールのソロ第一弾シングルとなった曲だが、もうこの頃すでに曲の構想はできていたのだ。

スタジオの隅で静かにポールを見守るリンダの姿も何度か映し出される。この頃のリンダは本当にきれい、というかかわいい感じである。

"The Long And Winding Road"
引き続きポールが一人ピアノ弾き語りで歌う。そのピアノに寄りかかるようにして至近距離でマル・エヴァンズが歌詞のメモを取ろうとしている。どうやら歌詞の書き取りが彼の仕事の一つでもあったようだ。ここまでのポールはとてもアイディアに対してオープンで、どんな人の意見も聞き入れようとしているところが見てとれる。
途中でポールが「♪2番はまだ決まってない~♪」とメロディーに合わせながら歌っている。なんと『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』もまたこのリハーサルの最中に作られた曲だったのだ。そして、『レット・イット・ビー』もまたポールが曲名を『マザー・メアリー』と呼んでいることからまだ完成途上であることがわかる。

『ゲット・バック』『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』『レット・イット・ビー』という永遠の名曲3曲が、このスタジオリハーサルの数日間で生み出されたという事実に僕は愕然としてしまった。のちに全米、全英1位となる名曲をたったの数日間で3曲も作ってしまったソングライターは、後にも先にもポール・マッカートニーただ一人だろうと思う。まったく驚くべき才能だ。

"Golden Slumbers"
今度はリンゴがポールのそばに来て座る。アルバム『アビイ・ロード』に収録された名曲の初期のヴァージョンをポールが歌う。

"Carry That Weight"
続いてリンゴが歌うイメージで書いたという『キャリー・ザット・ウェイト』の初期ヴァージョン。ポールが当時いかに多くの引き出しを持っていたか、またいかに曲作りに情熱を注いでいたのかが一連のパフォーマンスから窺い知ることができる。この曲の途中でジョージが「寝坊して朝食を食べずに来ちゃったよ」と姿を現す。今日も一番遅いのはジョンだ。

"The Castle Of The King Of The Birds"
ビートルズ4人の共作。ジョージが珍しくドラムを叩いている。

"For You Blue"
この曲の時にジョンがようやく姿を現す。ポールがジョージに「いい曲だ」と誉め言葉を贈っている。ここまでを観るかぎり、ポールもジョージも互いによいところは認め、誉め合っていることがわかる。

"Get Back"
この曲もまだ生まれたばかりの曲のため歌詞が確定せず、いろいろと試行錯誤を繰り返している過程が記録されている。

"Commonwealth"
レノン/マッカートニーの曲ということになっているが、リハーサル中に時事問題を即興でポールが歌にしたという感じである。

"She Came In Through The Bathroom Window"
ジョンがピアノを弾き、ポールがやや遅いテンポで歌っている。これもまだ初期ヴァージョンだが、またしてもバンドにおけるポールの貢献度が際立つシーンだ。

"Honey Hush"

"Suzy Parker"
ビートルズ4人の共作。

"House Of The Rising Sun"

"Mama, You Been On My Mind"
ボブ・ディランの曲。ジョージがアコースティックギターを弾き語りしている。

"Let It Be"
ここにきて初めてバンドが一丸となり、曲を仕上げようという意志統一が強く感じられるシーンである。メンバーそれぞれの目つきも変わり、本気モードにスイッチが入りかけた・・・という印象を僕は受けた。遊びでやっている時と、スイッチが入った時とでは音がまるで違うことを僕たちはこのあと何度も何度も確認することになるだろう。
ビートルズ4人はたしかに僕たちと同じ人間であったが、彼らが本気で集中モードにはいるとき、そこには常人を遥かに超えた世界が、そしてサウンドが出現した。このドキュメンタリーはその過程を克明に捉えた作品として人類史に深く刻まれるであろう。

ディズニープラスのトップページ
https://disneyplus.disney.co.jp/

レット・イット・ビー スペシャル・エディション (スーパー・デラックス)(完全生産限定盤)(SHM-CD)(5枚組)


公式書籍 ザ・ビートルズ:Get Back(日本語版)


関連記事