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ポールの曲“Why Don't We Do It in the Road?(ホワイ・ドント・ウィー・ドゥー・イット・イン・ザ・ロード) ”“I Will(アイ・ウィル)” - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

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ポールの曲“Why Don't We Do It in the Road?(ホワイ・ドント・ウィー・ドゥー・イット・イン・ザ・ロード) ”“I Will(アイ・ウィル)”

“Back In the U.S.S.R.”から“Rockey Raccoon”まで、すでに5つもの違った顔を見せてくれたポール。その一つ一つの作品どれもがポピュラー音楽の完成形と言っても過言ではないほどの驚くべきクオリティである。

この引き出しの広さはいったいどこから来るものなのか?
この頃のポールはなぜこんなにも冴えわたっているのか?
なぜ短期間にこれだけの楽曲を創作できたのか?
多くの疑問が次から次へと湧きあがってくる。

多くの異なる音楽性を持つことだけでも、当時のロックミュージシャンにとっては異例中の異例といえる大事件であったはずだ。
だが、この頃のポールはそれをいとも簡単に、しかも完璧にやってしまっている。
やってはいけないことをやってしまったと思えるほど、個々の作品が完成されている。
そう考えていくと、当時のポールがいかに過小評価されていたのかがわかる。
おそらくビートルズ自体がまだまだ本物のミュージシャンであることが社会的に認知されていない時代だったのだろうし、また、ポールもしくはジョン単独での作品という概念が十分に浸透していなかったということもあるだろう。いずれにしろ、凄いのはビートルズなのであって、ポールではなかったのだ。
これからはビートルズにおけるポール単独での貢献度を再評価しなくてはならない時代であると思う。

さあホワイトアルバムの曲に話を戻そう。
6曲目は“Why Don't We Do It in the Road? ”
これでもかというほどに、ポールは聴く者を打ちのめす。
ここに用意されたものは聴く者の度肝を抜く仕掛け爆弾である。

おそらくポールの全作品中でも最もワイルドで独創性に溢れたこの曲はポールが完全に単独で録音したものと言われている。
たしかに、その出来は即興的で未完成の印象。作品としての完成度よりは、ノリを重視したようなところがある。
そして、詩の内容と曲調はどちらかといえばジョンが書いてもおかしくないようなもの。そういう意味では完全にジョンを食ってしまった作品と言えなくもない。
だが、この曲はなんといってもヴォーカルが特別にすばらしく、創造性と狂気に満ちている。

しかしながら、これほどの曲も、実はこのあとに続く名曲を際立たせるための演出にすぎないことに気付く。7曲目の“I Will”である。
まず驚くべきは、“Why Don't We Do It in the Road? ”との見事な対比である。
この連続した2曲が全く同じアーティストによって書かれ、演じられたと一体誰が信じることができよう?
狂気のあとに続く、典型的なマッカートニーの甘いラブソング。
めまいを覚えそうなほど、甘美でノスタルジックである。
7曲目にして、初めて以前から僕たちが知っているポール・マッカートニーの世界が広がる。
狂気と緊張の極みから、安らぎと優しさに満ちた愛の楽園へ…。

“Why Don't We Do It in the Road? ”があるゆえに、“I Will”はより一層その輝きを増しているのだ。


参考:ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)

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