"The Lyrics: 1956 to the Present"に収録される曲名が明らかに(3)
おそらくこの本の中には、今までファンの誰一人として知らなかったような新たな秘密、情報も多数開示されているにちがいない。また未公開のプライベートな写真の数々も収録されているようだ。
実際、現時点で一つの大きな秘密が開示された。
それは、"Tell Me Who He Is"というポールが1960年代の初めに書いた手書きの歌詞である。この歌詞は、ポールがこの本を執筆するにあたって古いノートを確認していたときに偶然発見されたのだという。その詩は曲をつけられることもなく、実に50年以上も書庫の奥底に眠っていたことになる。
それにしてもポールの物持ちのよさには驚かされる。すでにアーカイヴコレクションシリーズで、ビートルズ解散直後からポールが手書きの歌詞原稿を始め、様々な記録文書、手紙、葉書、絵画、落書き、写真等々を非常によい状態で保存してきたという事実を僕たちは知っている。おそらくこの事実の背後にはリンダという人の存在を僕は強く想像してしまうのだが、とにかく20世紀最高の大音楽家ポール・マッカートニーの膨大な創作資料がすべてデジタル化されて後世の人々のために残されてゆくであろうことはまちがいない。そして、その過程を僕たちは今現実に目にしているわけである。なんという幸運であろうか。
「歌詞を通してポールが語る154の物語」・・・それはきっとどんな自叙伝をも超えるすばらしいポール・マッカートニー史となるにちがいない。(続く)
2021年11月2日発売
The Lyrics: 1956 to the Present(英語版)/ポール・マッカートニー
実際、現時点で一つの大きな秘密が開示された。
それは、"Tell Me Who He Is"というポールが1960年代の初めに書いた手書きの歌詞である。この歌詞は、ポールがこの本を執筆するにあたって古いノートを確認していたときに偶然発見されたのだという。その詩は曲をつけられることもなく、実に50年以上も書庫の奥底に眠っていたことになる。
それにしてもポールの物持ちのよさには驚かされる。すでにアーカイヴコレクションシリーズで、ビートルズ解散直後からポールが手書きの歌詞原稿を始め、様々な記録文書、手紙、葉書、絵画、落書き、写真等々を非常によい状態で保存してきたという事実を僕たちは知っている。おそらくこの事実の背後にはリンダという人の存在を僕は強く想像してしまうのだが、とにかく20世紀最高の大音楽家ポール・マッカートニーの膨大な創作資料がすべてデジタル化されて後世の人々のために残されてゆくであろうことはまちがいない。そして、その過程を僕たちは今現実に目にしているわけである。なんという幸運であろうか。
「歌詞を通してポールが語る154の物語」・・・それはきっとどんな自叙伝をも超えるすばらしいポール・マッカートニー史となるにちがいない。(続く)
2021年11月2日発売
The Lyrics: 1956 to the Present(英語版)/ポール・マッカートニー