ジョンとヨーコの『BED PEACE』
今日の1曲:『ラムールは貴方のよう』/ケイト・ブッシュ
1969年3月にジョンとヨーコは結婚し、彼らの新婚旅行を利用して「平和」を世界に訴える方法はないかと考えた。
そして行われたのが有名な「ベッド・イン」である。ビートルズのファンであれば誰でも1度は聞いたことがあるだろう。
このときの模様は撮影され、『ベッド・ピース(BED PEACE)』というドキュメンタリー映画にもなったが、この映画が現在YouTube等で無料で公開されていることを知った。今となっては人類史に残る貴重な1ページであり、偉業であると思う。今こそ私たち一人一人が「見るべき」映画であるとも思う。
このドキュメンタリー映画、僕自身は遠い昔にビートルズのフィルムコンサート(死語ですね、笑)で観た覚えがある。だが当時はわけもわからず、「どうでもいいけど、ジョンもヨーコもなんだか面倒くさいことをやっているなぁ」ぐらいにしか感じていなかった。つまるところ、僕はビートルズの音楽以外には興味がなかったのである。
しかし、今50才を過ぎてから改めてこのフィルムを観ると、様々な思いが湧き上がってきた。
まず、自分たちの新婚旅行を、世界に平和を訴えるために利用しようというその発想・・・。その発想自体があまりにも凄すぎる。利己的な人間にはけっしてできない行動である。
普通は新婚旅行といえば、「誰にも邪魔されずに二人だけの時間を過ごしたい」というのがごくごく当たり前の考え方であろう。それをわざわざマスコミ関係者等を自分たちの部屋に招き入れて、平和について熱く語り合おう、というのである。
まずはその出発点からして一般人とはレベルが違いすぎる。30才いくかいかないかの年令でこの境涯、この志の高さにはとにかく驚くしかない。
そして、この平和活動をバックから強力にあと押ししたのは、紛れもなくヨーコさんであった。彼女の存在なくして、ジョンの平和活動はけっして語ることができない。
しかし、なんという女性だろう。1960年代に、こんなにも、なんのためらいもなく自己主張のできる日本人が存在したとは。その超然とした姿、立ち振る舞いに僕はただ単純に感動を覚える。そして心の底から尊敬する。あの時代に、英語で欧米人と完全に対等に渡り合っている。その姿は性別を超えてある意味「真のサムライ」と呼んでもいいのではないかと思えるほどだ。2020年の現在でさえ、日本人でオノ・ヨーコを超える強烈な個性は現れていないと思う。日本人という枠には入りきれなかった真の国際人、その先駆者、それがオノ・ヨーコさんという人だったのだろう。
そんな女性をあのジョン・レノンが見つけ出し、パートナーとして選んだというのも、偶然を超えた深い縁を感じさせる。
ところで、二人の精神を今私たちは受け継ぐことができているだろうか?
答えは残念ながら「ノー」ではないだろうか。
この映画を観て、ジョンとヨーコがたった二人で起こした革命を今一度思い起こし、私たち一人一人がその精神を後世に受け継いでゆかなくてはと強く思ったしだい。
ギミ・サム・トゥルース.(完全生産限定盤)(2SHM-CD+Blu-ray)
今日の1曲:『ラムールは貴方のよう』/ケイト・ブッシュ
※アマゾン・ミュージック・アンリミテッド
の会員は直接曲にアクセスできます。
昨年末に立ち上げた新ブログ『昭和・平成・令和 そして今を生きる』もよろしくお願いいたします。
1969年3月にジョンとヨーコは結婚し、彼らの新婚旅行を利用して「平和」を世界に訴える方法はないかと考えた。
そして行われたのが有名な「ベッド・イン」である。ビートルズのファンであれば誰でも1度は聞いたことがあるだろう。
このときの模様は撮影され、『ベッド・ピース(BED PEACE)』というドキュメンタリー映画にもなったが、この映画が現在YouTube等で無料で公開されていることを知った。今となっては人類史に残る貴重な1ページであり、偉業であると思う。今こそ私たち一人一人が「見るべき」映画であるとも思う。
このドキュメンタリー映画、僕自身は遠い昔にビートルズのフィルムコンサート(死語ですね、笑)で観た覚えがある。だが当時はわけもわからず、「どうでもいいけど、ジョンもヨーコもなんだか面倒くさいことをやっているなぁ」ぐらいにしか感じていなかった。つまるところ、僕はビートルズの音楽以外には興味がなかったのである。
しかし、今50才を過ぎてから改めてこのフィルムを観ると、様々な思いが湧き上がってきた。
まず、自分たちの新婚旅行を、世界に平和を訴えるために利用しようというその発想・・・。その発想自体があまりにも凄すぎる。利己的な人間にはけっしてできない行動である。
普通は新婚旅行といえば、「誰にも邪魔されずに二人だけの時間を過ごしたい」というのがごくごく当たり前の考え方であろう。それをわざわざマスコミ関係者等を自分たちの部屋に招き入れて、平和について熱く語り合おう、というのである。
まずはその出発点からして一般人とはレベルが違いすぎる。30才いくかいかないかの年令でこの境涯、この志の高さにはとにかく驚くしかない。
そして、この平和活動をバックから強力にあと押ししたのは、紛れもなくヨーコさんであった。彼女の存在なくして、ジョンの平和活動はけっして語ることができない。
しかし、なんという女性だろう。1960年代に、こんなにも、なんのためらいもなく自己主張のできる日本人が存在したとは。その超然とした姿、立ち振る舞いに僕はただ単純に感動を覚える。そして心の底から尊敬する。あの時代に、英語で欧米人と完全に対等に渡り合っている。その姿は性別を超えてある意味「真のサムライ」と呼んでもいいのではないかと思えるほどだ。2020年の現在でさえ、日本人でオノ・ヨーコを超える強烈な個性は現れていないと思う。日本人という枠には入りきれなかった真の国際人、その先駆者、それがオノ・ヨーコさんという人だったのだろう。
そんな女性をあのジョン・レノンが見つけ出し、パートナーとして選んだというのも、偶然を超えた深い縁を感じさせる。
ところで、二人の精神を今私たちは受け継ぐことができているだろうか?
答えは残念ながら「ノー」ではないだろうか。
この映画を観て、ジョンとヨーコがたった二人で起こした革命を今一度思い起こし、私たち一人一人がその精神を後世に受け継いでゆかなくてはと強く思ったしだい。
ギミ・サム・トゥルース.(完全生産限定盤)(2SHM-CD+Blu-ray)
今日の1曲:『ラムールは貴方のよう』/ケイト・ブッシュ
※アマゾン・ミュージック・アンリミテッド
昨年末に立ち上げた新ブログ『昭和・平成・令和 そして今を生きる』もよろしくお願いいたします。