『フレイミング・パイ』デラックス・エディションの内容(7)
今日の1曲:『恋はこれっきり(We Don't Talk Anymore)』/クリフ・リチャード
さて、CDの次はDVDである。今回のデラックスエディションにはDVDが2枚付いてくる。内容的にはDVD1が1本もののドキュメンタリー。DVD2がシングルのプロモーションビデオを中心とした短編映像集といったところだろうか。
1990年代半ばのポールを映したこれらの映像がどれも貴重なものであることは言うまでもない。が・・・、近年はYouTubeのおかげで、ひと昔前には考えられなかったような珍しい映像が誰にでも簡単に、しかも無料で観れるようになった。情報がほとんど音楽雑誌のみで、たった1枚の写真でさえも宝物のように大切にしていた僕の学生時代と比べると、ほんとうに時代は変わったものだと思う。「動くポール」「動くビートルズ」が見れるだけでテレビにかじりついていたあの頃・・・がほんとうに懐かしく思える(笑)。
そんなアナログな時代を知っている僕でさえ、もはや「動くポール」というのは当たり前のものとなってしまった。だから、「ワールド・トゥナイト」のようなドキュメンタリーも、昔ならばまちがいなく10回も繰り返して観たであろうが、今ならば1度観れば十分という感想を持つに違いないと思ったりするのである。これは果たしていいことなのか・・・。はっきり言って自分でもわからなくなるときがある・・・(笑)。
DVD1
イン・ザ・ワールド・トゥナイト(ドキュメンタリー)
DVD2-ボーナス・フィルム
ビューティフル・ナイト
メイキング・オブ・ビューティフル・ナイト
リトル・ウィロー
ワールド・トゥナイト [Dir. アリステア・ドナルド]
ワールド・トゥナイト [Dir. ジェフ・ウォンフォー]
ヤング・ボーイ [Dir. アリステア・ドナルド]
ヤング・ボーイ [Dir. ジェフ・ウォンフォー]
フレイミング・パイ EPK 1
フレイミング・パイ EPK 2
イン・ザ・ワールド・トゥナイト EPK
フレイミング・パイ・アルバム・アートワーク・ミーティング
TFI フライデイ・パフォーマンス
デービッド・フロスト・インタヴュー
というわけで、これまで7回に渡ってデラックス・エディションの内容を検討してきたが、読者の皆さんはどのような感想を抱かれたであろうか。僕個人の感想としては、アーカイヴコレクションは依然として質・量共にポールの歴史上最高のコレクターズアイテムだと思うし、今後もこのシリーズを超えるセットは現れないと思っている。ただ、「ポール自身が深く関わり、監修もしているはず」のこのアーカイヴコレクションが、今やファンの気持ちを萎えさせるような価格設定になってしまったことに一抹の寂しさと悔しさを感じてしまうのである。
なぜなら、ポールはビートルズ時代を含め、人気絶頂のウイングスの時でさえ、けっしてファンの気持ちを裏切るような価格設定をしてこなかったからだ。事実、2010年代以降に武道館をはじめとする日本公演のチケット高騰が始まるまで、ポールは厳密な意味で商業主義に走るようなことは絶対になかった。これは過去40年以上彼をリアルタイムで追いかけてきた僕自身の偽らざる証言である。
それは、「いったいポールに何が起こってしまったのか?」と思えるほどの変貌ぶりなのである。今後もこの傾向は続いてゆくのだろうか・・・。これは告白だが、正直言って悪い夢なら覚めてくれと思いたい気分だ。
兎にも角にも『フレイミング・パイ』アーカイヴコレクションの発売まであと2週間となった。ファンの皆さま一人一人がこの名盤を再び心ゆくまで楽しまれんことを。
フレイミング・パイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)(2DVD付)
フレイミング・パイ スペシャル・エディション(2CD 生産限定盤)(日本版)
Flaming Pie Special Edition(2CD)(海外版)
さて、CDの次はDVDである。今回のデラックスエディションにはDVDが2枚付いてくる。内容的にはDVD1が1本もののドキュメンタリー。DVD2がシングルのプロモーションビデオを中心とした短編映像集といったところだろうか。
1990年代半ばのポールを映したこれらの映像がどれも貴重なものであることは言うまでもない。が・・・、近年はYouTubeのおかげで、ひと昔前には考えられなかったような珍しい映像が誰にでも簡単に、しかも無料で観れるようになった。情報がほとんど音楽雑誌のみで、たった1枚の写真でさえも宝物のように大切にしていた僕の学生時代と比べると、ほんとうに時代は変わったものだと思う。「動くポール」「動くビートルズ」が見れるだけでテレビにかじりついていたあの頃・・・がほんとうに懐かしく思える(笑)。
そんなアナログな時代を知っている僕でさえ、もはや「動くポール」というのは当たり前のものとなってしまった。だから、「ワールド・トゥナイト」のようなドキュメンタリーも、昔ならばまちがいなく10回も繰り返して観たであろうが、今ならば1度観れば十分という感想を持つに違いないと思ったりするのである。これは果たしていいことなのか・・・。はっきり言って自分でもわからなくなるときがある・・・(笑)。
DVD1
イン・ザ・ワールド・トゥナイト(ドキュメンタリー)
DVD2-ボーナス・フィルム
ビューティフル・ナイト
メイキング・オブ・ビューティフル・ナイト
リトル・ウィロー
ワールド・トゥナイト [Dir. アリステア・ドナルド]
ワールド・トゥナイト [Dir. ジェフ・ウォンフォー]
ヤング・ボーイ [Dir. アリステア・ドナルド]
ヤング・ボーイ [Dir. ジェフ・ウォンフォー]
フレイミング・パイ EPK 1
フレイミング・パイ EPK 2
イン・ザ・ワールド・トゥナイト EPK
フレイミング・パイ・アルバム・アートワーク・ミーティング
TFI フライデイ・パフォーマンス
デービッド・フロスト・インタヴュー
というわけで、これまで7回に渡ってデラックス・エディションの内容を検討してきたが、読者の皆さんはどのような感想を抱かれたであろうか。僕個人の感想としては、アーカイヴコレクションは依然として質・量共にポールの歴史上最高のコレクターズアイテムだと思うし、今後もこのシリーズを超えるセットは現れないと思っている。ただ、「ポール自身が深く関わり、監修もしているはず」のこのアーカイヴコレクションが、今やファンの気持ちを萎えさせるような価格設定になってしまったことに一抹の寂しさと悔しさを感じてしまうのである。
なぜなら、ポールはビートルズ時代を含め、人気絶頂のウイングスの時でさえ、けっしてファンの気持ちを裏切るような価格設定をしてこなかったからだ。事実、2010年代以降に武道館をはじめとする日本公演のチケット高騰が始まるまで、ポールは厳密な意味で商業主義に走るようなことは絶対になかった。これは過去40年以上彼をリアルタイムで追いかけてきた僕自身の偽らざる証言である。
それは、「いったいポールに何が起こってしまったのか?」と思えるほどの変貌ぶりなのである。今後もこの傾向は続いてゆくのだろうか・・・。これは告白だが、正直言って悪い夢なら覚めてくれと思いたい気分だ。
兎にも角にも『フレイミング・パイ』アーカイヴコレクションの発売まであと2週間となった。ファンの皆さま一人一人がこの名盤を再び心ゆくまで楽しまれんことを。
フレイミング・パイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)(2DVD付)
フレイミング・パイ スペシャル・エディション(2CD 生産限定盤)(日本版)
Flaming Pie Special Edition(2CD)(海外版)
2020-07-15 │ ソロ・リマスター日記 │ Edit