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今さらですが・・・『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル(リミックス)』を斬る

2016年にリミックスされ再発売された『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』。

実を言うと、僕は再発売当時からその最新リミックスの出来に納得していなかった。短い言葉で言えば、「音が薄っぺらい」「臨場感に欠ける」「音そのものが不自然」といったような感想を持ったからだった。アナログ旧盤にはたしかに存在していた「得体の知れない異次元のビートルズマジック」が見事にかき消されていたようにも感じた。


言葉にするのは難しいが、なんとか説明してみよう。

時はアナログLPで旧盤が発売された1977年にさかのぼる。

なんと僕が初めて買ったビートルズのアルバムがこの『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』(旧題)だった。中学3年生のときである。

未だスタジオ録音の『シー・ラヴズ・ユー』も、『ヘルプ』も、『ロング・トール・サリー』も聴いていない状態で、僕は毎日このアルバムと文字通り寝食を共にしていたのだった。

ひと時も鳴りやまぬ少女たちの絶叫の中にあっても「得体の知れない異次元のビートルズマジック」はキャピトルの倉庫に残された3トラックテープの中に奇跡的に封じ込められていた・・・。そして、プロデューサーのジョージ・マーティンは「それ」をものの見事にアナログレコードに再現してみせたのだった。そこには本当に息を飲むようなリアリティが実在していた。

あのレコードは、すでにビートルズというグループが消滅してしまったあとにジョージ・マーティンが成し遂げた金字塔の一つであった。それは奇跡の産物であると共に、ファンへの最高の贈り物でもあった。

しかし、このリミックスでは「それらすべてが」失われてしまっていたのだった。少なくとも僕が最初にこのリミックスを聴いたときは、激しい違和感を覚えたのだった。

したがって僕自身の最初の反応は「ノー」、しかも「絶対にノー!」だった。だが、僕はあまりにも早急に答えを出すことを恐れていた。というのも、僕はこのレコード自体をもうかれこれ20年以上も聴いていなかったからだ。それは僕の年のせいかもしれなかったし、単なる気のせいかもしれなかった。なんにしろ、最新技術を駆使したリミックスがそこまで悪いはずがない、という漠然とした思いもあった。

それで、もうこのレコードについて考えることはやめて、この新しいCDをずっと放置していたのである。


ところがである・・・。

先日、僕はYouTube上にアップされていた、このレコードのアナログ音源を見つけてしまったのだ。そして、そこで聴いた音は、昔聴いた臨場感たっぷりのすばらしいライヴ演奏だった。

Twist And Shout



「これだ、この音だ!」

僕が喜んだのは言うまでもない。やはり気のせいではなかった。ジョージ・マーティンプロデュースのハリウッドボウルライヴはやはり本物だったのだ。オールドファンなら同意していただけるのではないかと思う。

聞いたところによると、今回のリミックスでジャイルズは観客の歓声が大きすぎるので最新技術を使ってヴォリューム調整をしたらしい。だが、僕はそれが結果的にライヴのリアルな臨場感と、ファンの熱狂、ひいてはビートルズ自身の演奏のダイナミズムをも失わせることになってしまったのではないかと分析している。

どうせなら、旧アナログヴァージョンも一緒に同梱してくれたらどんなによかったことか・・・。

というわけで、今のところジャイルズのリミックスの仕事で僕が容認しているものはわずかに『サージェント・ペパーズ』だけとなってしまった。せめて次の『アビイ・ロード』くらいは・・・と思う今日この頃なのである。

追記 アマゾンのレビューを見たら9割はリミックス版に好意的だった(笑)

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