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涙なしでは聴けない名曲 中島みゆき『エレーン』 その3

【本記事はポールマッカートニーとは関連のない記事となります】

僕にとって30数年ぶりに明らかになった衝撃の事実。それは『エレーン』が実話を基にして書かれた曲であったということである。

しかも、それは中島みゆき本人のごく身近で起こったある事件、もっと言うとある外国人女性の残酷な死がモチーフとなっていた。

その事件の詳しい内容についてはあえてここでは触れない。知りたい方はネットで「中島みゆき エレーン 実話」などで調べると出てくるので各自お調べいただきたいのだが、ともかく非常にショッキングな内容である。

あまりにも悲しく、あまりにもむごたらしい一人の女性の死・・・

その不条理でやるせない現実が中島みゆきの虚ろな心に火をつけたであろうことは想像に難くない。

つまり、彼女は純粋に一人の人間としてそこになんとしてでも表現しなくてはならない「何か」を感じ取ったのではあるまいか。そして、その女性のために曲を書くことは、おそらく中島みゆきが彼女のためにできる精一杯の供養ではなかったろうか、と僕は推察する。

だからこそ、『エレーン』やそれに続く『異国』という曲はこんなにも強烈なリアリティをもって聴く者の胸に迫ってくるのである。

これはもう歌なんかではない。

これは魂の叫びなのだ。


アルバム『生きていてもいいですか』は、遠い遠い異国の地で、あまりにも無残に、そしていとも簡単に命を奪われた一人の外国人女性に捧げられた、極めて個人的な作品であったのだ。少なくともこの僕はそう解釈することで完全に納得し、長年の疑問に終止符が打たれた。

聴くたびにとめどなく溢れ出す涙のわけはここにあったのか・・・。僕は納得した。

史上最も暗く、そして恐ろしいと言われる『うらみ・ます』でさえ、表向きは失恋という体裁を取ってはいるものの、こちらも外国人女性の霊が中島の口を借りてその無念たる思いを吐き出した歌だと思えば、こちらも妙に合点がいくのである。

ともかく『生きていてもいいですか』が普通のアルバムではなかったことだけはまちがいない。たとえて言うなら、ジョン・レノンの『ジョンの魂』にも匹敵するような極めて特異な名盤であると思う。

エレーンの魂よ安らかに眠れ。

生きていてもいいですか【リマスター(HQCD)】


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