完全無欠、永遠のアイドル 岡田有希子
僕は若い頃から日本のアイドルには興味がなかったほうの人間である。
年代的には山口百恵、桜田淳子、ピンクレディー、松田聖子、中森明菜あたりが全盛の頃、僕は10代だった。だが驚いたことに僕は彼女らのレコードを1枚も買ったことがないのである。あれだけヒット曲を連発した彼女らのレコードを1枚も持っていないというのは今考えても不思議に思える。
ちなみに記憶で女性アイドルばかりを思い出してしまうのは、僕の中でアイドルというのは女の子という固定化したイメージがあるからだろう。
そんなわけで、若い頃はビートルズにのめり込んだ影響からか、「日本のアイドルなんてただのあやつり人形だ」「アーティストとしては認めない」といった突っ張った考えが僕の中にあったのはたしかである。
今ではそれも若さゆえの思い違いであったと自分を冷静に見ることができる。
そして、最近は昔のアイドルの曲も偏見なく聴くことができるようになった。その結果昭和のアイドル歌謡もなかなかいいものがあったのだなと再確認することもしばしばである。
僕が岡田有希子の曲を聴いてみようと思ったのも、そんな僕の何気ない思い付きからだった。
彼女については、とにかく悲劇的なイメージしかなかった・・・。
彼女が当時大変な人気があったこともなんとなく知っていたが、デビューしてはいつの間にか消えてゆく、数あるアイドルの中の1人だろうぐらいにしか考えていなかった。
だから彼女が人気絶頂の中で自殺という悲劇的な死を迎えたときも、とにかく悲しい出来事だ、ぐらいにしか思わなかったのを覚えている。
だから、もちろん彼女の曲も1曲も知らなかった。
調べてみると、彼女が亡くなったのは1986年、なんと今からもう32年も前のことである。
御年19才。
時の流れのなんと早いことか・・・。
ともかく、2018年の今、僕はアマゾンミュージックで彼女のベスト盤を見つけ、軽い気持ちで聴き始めたのである。
1曲目からドキッとした。
なんだこれは・・・。意外に完成度が高い・・・。だが、どうせ1曲目だからだろう・・・。
しかし、僕の予想は完全に間違っていた。
誇張でもなんでもなく、ベスト盤の全曲がいい曲で埋め尽くされていたからだ。
さらに調べてみて驚いた。
竹内まりや、坂本龍一、尾崎亜美など一流のアーティストたちが彼女に曲を提供していたからだ。
どうりで曲がいいはずだと納得した。
つまり、それぐらい彼女は将来の大スターとして周囲からも期待され、たくさんのファンの支持も受けていたということなのだ。
ありがたいことに、今はYou Tubeなどで彼女の在りし日の姿が見れる。
そこに僕が見るのは、あまりにも完璧すぎる昭和の清純派アイドル、岡田有希子である。
もう日本ではあんなアイドルは出ないのだろう。
でも彼女が残した作品は永遠に残る。
50代のおじさんをちょっとだけときめかせてくれたユッコ、ありがとう。
参考:ALL SONGS REQUEST/岡田有希子
年代的には山口百恵、桜田淳子、ピンクレディー、松田聖子、中森明菜あたりが全盛の頃、僕は10代だった。だが驚いたことに僕は彼女らのレコードを1枚も買ったことがないのである。あれだけヒット曲を連発した彼女らのレコードを1枚も持っていないというのは今考えても不思議に思える。
ちなみに記憶で女性アイドルばかりを思い出してしまうのは、僕の中でアイドルというのは女の子という固定化したイメージがあるからだろう。
そんなわけで、若い頃はビートルズにのめり込んだ影響からか、「日本のアイドルなんてただのあやつり人形だ」「アーティストとしては認めない」といった突っ張った考えが僕の中にあったのはたしかである。
今ではそれも若さゆえの思い違いであったと自分を冷静に見ることができる。
そして、最近は昔のアイドルの曲も偏見なく聴くことができるようになった。その結果昭和のアイドル歌謡もなかなかいいものがあったのだなと再確認することもしばしばである。
僕が岡田有希子の曲を聴いてみようと思ったのも、そんな僕の何気ない思い付きからだった。
彼女については、とにかく悲劇的なイメージしかなかった・・・。
彼女が当時大変な人気があったこともなんとなく知っていたが、デビューしてはいつの間にか消えてゆく、数あるアイドルの中の1人だろうぐらいにしか考えていなかった。
だから彼女が人気絶頂の中で自殺という悲劇的な死を迎えたときも、とにかく悲しい出来事だ、ぐらいにしか思わなかったのを覚えている。
だから、もちろん彼女の曲も1曲も知らなかった。
調べてみると、彼女が亡くなったのは1986年、なんと今からもう32年も前のことである。
御年19才。
時の流れのなんと早いことか・・・。
ともかく、2018年の今、僕はアマゾンミュージックで彼女のベスト盤を見つけ、軽い気持ちで聴き始めたのである。
1曲目からドキッとした。
なんだこれは・・・。意外に完成度が高い・・・。だが、どうせ1曲目だからだろう・・・。
しかし、僕の予想は完全に間違っていた。
誇張でもなんでもなく、ベスト盤の全曲がいい曲で埋め尽くされていたからだ。
さらに調べてみて驚いた。
竹内まりや、坂本龍一、尾崎亜美など一流のアーティストたちが彼女に曲を提供していたからだ。
どうりで曲がいいはずだと納得した。
つまり、それぐらい彼女は将来の大スターとして周囲からも期待され、たくさんのファンの支持も受けていたということなのだ。
ありがたいことに、今はYou Tubeなどで彼女の在りし日の姿が見れる。
そこに僕が見るのは、あまりにも完璧すぎる昭和の清純派アイドル、岡田有希子である。
もう日本ではあんなアイドルは出ないのだろう。
でも彼女が残した作品は永遠に残る。
50代のおじさんをちょっとだけときめかせてくれたユッコ、ありがとう。
参考:ALL SONGS REQUEST/岡田有希子
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