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イーグルス『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ・・・プラス!PLUS!+!

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イーグルス『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』

最近一番聴いているアルバムはイーグルスの『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』である。

僕にとってイーグルスは最も好きなグループの一つなのだが、2007年の発売当時からこのアルバムは全く聴く気にならなかった。

理由の一つは一度解散したグループが28年ぶりに発売したアルバムであるということ。

全盛期の彼らの凄さをリアルタイムで知っている僕としては、30年近くも年を取ったオジサンたちがどんなにがんばったところでどうせロクな出来にはならないだろうと思い込んでいたのである。

実際そんな例はこれまでにもイヤというほど見てきた。主に経済的な理由からのツアー、そしてアルバム制作。簡単にいえば僕はガッカリしたくなかったのである。


もう一つの理由はアルバムが2枚組であったこと。

ただでさえ散漫になりそうな28年ぶりのニューアルバムなのに、長々と2枚組を聴くのかと思うとそれだけで気が重くなった。ましてやわざわざお金を出してまで聴こうという気にはならなかった。音楽は僕にとってもはや絶対に必要なものではなくなってしまっていたことも理由の一つでもあった。

かくして発売からあっという間に10年という月日が流れてしまった。

もしもアマゾン・ミュージックというものがなかったなら、ひょっとしたら僕はこの傑作を一度も耳にすることなくこの世を去っていたかもしれない。

ともかくアマゾンプライムのおかげで僕はこのアルバムに手を伸ばし、そしてその完成度の高さに驚嘆することになる。


僕は頭の中が真っ白になった。これが28年ものブランクがあったグループなのか??

絶対に信じられなかった。

しかしイーグルスはやっぱりスーパーグループだった。もしも、このアルバムが『ロング・ラン』の2年後に発売されたと聞かされたとしても、僕は何の疑問も抱かなかっただろう。それぐらい何も変わっていないイーグルスサウンドがそこにあった。

驚くべきことに28年という時間は、このスーパーグループの創造性になんら影響を及ぼさなかったのだ。少なくとも悪い方には・・・。

すばらしい演奏、すばらしいヴォーカル、そして完璧なハーモニー。往年のイーグルスがそこにいた。

一つだけ大きな違いがあるとすれば、それはメンバー全員が音楽を心から楽しんでいることが掛け値なしに伝わってくることぐらいだろうか(もちろんそれはいいことだ)。

聴いているだけで心が温かくなり、なんだかホッとするような、そんな安心感を与えてくれるアルバムでもある。


昭和という時代は洋楽の黄金期でもあった。

今や時代は変わり、音楽も変わった。

しかし、最高の音楽はいつの時代でも最高であることをこのアルバムは改めて僕たちに教えてくれた気がするのである。

全米、全英第1位獲得。

ありがとうグレン・フライ、ありがとうイーグルス。

ロング・ロード・アウト・オブ・エデン(CD)

アマゾンプライム

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