2022年01月 月別アーカイブ記事一覧
- 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その28
2022.01.31
視聴後の感想(2)世界中のビートルズファンの度肝を抜いた『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』・・・果たしてその評価やいかに??現在世界に存在する映画データベースの中で最も規模が大きく、また客観的で信頼できる情報源として、僕は長年IMDB(Internet Movie Data Base)を愛用してきた。これは世界中の映画愛好家が自由に自分の意見を発表でき、また誰でも10段階で評価を付けられるサイトとして高い評価を得ている。個人的... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その27
2022.01.29
視聴後の感想(1)とにかく「すごいもの」を観てしまったというのが正直な感想である。僕がビートルズを聴き始めたのは1976年頃・・・。当時はスマホも、パソコンも、ビデオデッキもない時代だった。だから、ビートルズファンの僕たちは常に「動くビートルズ」(つまり彼らの動画)に飢えていた。なぜなら僕たちに手に入るものといえば、ファンクラブの会報や音楽雑誌に掲載される写真か、テレビ放送か(もちろん録画はできなかっ... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その26
2022.01.27
この記事にはネタバレが含まれます。【22日目】 1月31日(金) 最終日新年1月2日に始まったプロジェクトもいよいよ最終日を迎えた。誇張表現でもなんでもなく、僕たちは丸1か月もの間、ビートルズのリハーサルとレコーディングに至近距離で立ち会うという、これ以上ない体験をしたことになる。まさしく「ヴァーチャル・ツアー」、「マジカル・ミステリー・ツアー」である。50年余の時を超えて僕たちファンに届けられたビートルズ... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その25
2022.01.26
この記事にはネタバレが含まれます。【21日目】 1月30日(木) ルーフトップコンサートを終えて映画『レット・イット・ビー』ではビートルズ4人が屋上での演奏を終えた直後にエンド・クレジットが流れたと記憶しているが、『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』はまだ終わらない。場面は再び地下のコントロールルームへと移される。今終わったばかりの演奏のプレイバックを聴くために全員がそこに戻ってきたのである。ここで交わさ... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その24
2022.01.25
この記事にはネタバレが含まれます。【21日目】 1月30日(木) ルーフトップコンサート本番(2)"One After 909"『アイヴ・ガット・ア・フィーリング』に続いて、この曲もここで演奏されたテイクがアルバム『レット・イット・ビー』に正式採用されたことが、画面下のテロップで告げられる。一発勝負、10台のカメラ、屋外、しかも冬のロンドンの寒空の下という過酷な条件のもとで、ビートルズは次々にベストテイクを生み出してゆ... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その23
2022.01.21
この記事にはネタバレが含まれます。【21日目】 1月30日(木) ルーフトップコンサート本番(1)ついにアップルビル屋上に現れたビートルズ。ここまで来るには様々な紆余曲折があった(そして、僕たちはその経緯をつぶさに見てきた)。だが、彼らが今直面しているもの。それはやり直しのきかない一発本番のライヴ演奏であった(実際、彼らはその日その時まで屋上で1曲たりとも演奏していなかった)。並みのグループならばプレッ... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その22
2022.01.18
この記事にはネタバレが含まれます。【21日目】 1月30日(木) ルーフトップコンサート直前新年1月2日から始まったセッションも、今日は1月30日。僕たちはほぼ丸々1ヵ月という長期に渡ってビートルズの動向を追ってきたことになる。一つのグループをここまで詳細に追ったドキュメンタリーがこれまで他に存在したかどうかを僕は知らない。しかし、ことビートルズに限っていえば、カラー映像で4人が演奏したり、自由に会話したりす... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その21
2022.01.15
この記事にはネタバレが含まれます。【20日目】 1月29日(水)いよいよルーフトップコンサートが翌日に迫った。しかし、現実には1日前だというのに、まだメンバーたちの心は揺れていたのである。それゆえ、この日はビートルズと監督、プロデューサー、スタッフたちがスタジオに集まってルーフトップコンサートをやるかどうかを話し合う場面から始まる。アップルビル地下のスタジオに拠点を移してから、音楽的にはあらゆる意味で改... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その20
2022.01.13
この記事にはネタバレが含まれます。【19日目】 1月28日(火)悪天候予報によってルーフトップコンサートが1日延期されたことにより、ビートルズに残された時間は今日と明日の2日のみとなった。だが今日も4人は元気いっぱいだ。一日の始めに、残された時間になにをやるべきかが話し合われる。そしてジョンが言う、「ドント・レット・ミー・ダウンとアイヴ・ガット・ア・フィーリングはもう十分にやった。もういい。まとまってない... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その19
2022.01.11
この記事にはネタバレが含まれます。【18日目】 1月27日(月)これまで18日間分のビートルズのリハーサル&レコーディングを見てきたが、この日の映像はあらゆる意味で特別すばらしいものとなっている。なによりも4人の表情が実に生き生きとしているのである。『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』は合計8時間近い大作だが、この1月27日~ルーフトップコンサート~エンディングまでの約2時間に渡る映像は単純に全体のハイライトと... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その18
2022.01.10
この記事にはネタバレが含まれます。第3部(Part 3)【17日目】 1月26日(日)以下の日本語字幕から第3部(Part3)が始まる。「アルバムと実現微妙なショーを目指して16日。1月末までに終了させる必要がある。最新案は自社ビルの屋上でのライヴ。日程は3日後である。」ついにルーフトップコンサートが1月29日(水)に行われることが決定された。残された日数はあとわずか3日間・・・ということで、今日もビートルズの4人は休... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その17
2022.01.06
この記事にはネタバレが含まれます。【16日目】 1月25日(土)これまで土曜日はオフだったが、この日は休み返上でのレコーディングである。思えばこのプロジェクトがスタートしたのも「正月早々」1月2日からだった。もうすでに富も名声も得ていたはずの4人だが、まあよく働いているなと思う(笑)。冒頭には4人がインドに行っていたときのプライベートビデオらしき映像も流される。こちらの画像は荒いままだが、リストアが不可能だ... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その16
2022.01.04
この記事にはネタバレが含まれます。【15日目】 1月24日(金)この日は4人が雑談をするシーンから始まる(この日ビリー・プレストンは他の仕事で遅れていた)。ビリーをバンドに加えることや、ギャラのこと、彼のレコードをジョージがプロデュースすることなどが話し合われる。"On The Road To Marrakesh"のちにジョンがアルバム『イマジン』に収録した『ジェラス・ガイ』の原曲。ジョンが「30人のストリングスをつける」と言って... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その15
2022.01.03
この記事にはネタバレが含まれます。【14日目】 1月23日(木)"Freakout" Jamこの日はジョン、ヨーコ、ポールの3人による即興ジャムセッションの映像から始まる。ジョージとリンゴはまだ来ていないのだ。悪名高きヨーコのおたけびが続く。しかし、ジョン(ギター)とポール(ドラムス)はノリノリでセッションを楽しんでいる。まだジョージとリンゴがいない空間であるがゆえに始まったセッションかもしれなかった。しかし、この場... - 『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の感想 その14
2022.01.02
この記事にはネタバレが含まれます。【13日目】 1月22日(水)この日もコーヒーとトーストで朝食を取りながら談笑する4人の姿から1日が始まる。この映像を見ていったい誰が解散直前のグループと思うだろうか?たとえどんなに想像力を働かせたとしても、僕にはそんなことが可能であるとは思えない。たしかに多少の軋轢はあったかもしれない。だが、彼らはそれらを過去に何度も乗り越え、1969年1月のこの時点でも尚息の合った、仲の...