2006年02月 月別アーカイブ記事一覧
- ポールの曲 “Helter Skelter(ヘルター・スケルター)”
2006.02.21
「サーフィンからアバンギャルドまで全30曲、音楽空間の全てに翼を広げるビートルズの才能がここに集結」かつてアナログ盤ホワイトアルバムのジャケットのオビに書かれていたキャッチコピーである。特に「サーフィンからアバンギャルドまで」というくだりは多くのビートルズファンの心の中にしっかりと刻み込まれているに違いない。しかし、である。アバンギャルド、つまり“Revolution 9”をよく聴くという人がいったいどれだけいる... - ポールの曲 “Mother Nature's Son(マザー・ネイチャーズ・サン)”
2006.02.20
ホワイトアルバムでポールが見せる9番目の顔は“Mother Nature's Son”。この曲については、すでに単独で好きな曲として日記に書いているので、それを少々補足する形で再掲する。アコースティックギターをフィーチャーした曲として、“Blackbird”と同列に扱いたくなるところだが、“Blackbird”が“動”の曲であるのに対し、“Mother Nature's Son”は明らかに“静”の曲である。“静けさ”もしくは“沈黙”を喚起するような曲というのは数百曲に... - ポールの曲 “Birthday(バースデイ)”
2006.02.15
ホワイト・アルバム2枚目の1曲目である。一見ストレートなロックンロールだが、非常に不思議な雰囲気を持つ名曲でもある。ヴォーカルはたしかに入っているのだが、最初にこの曲を聴いた時、ほとんどインストゥルメンタルの曲と思ったほど楽器が前面に出ているのだ。言い方を変えればヴォーカルが楽器の音に溶け込んでいるとでも言えばいいだろうか。そんなわけで、この曲はビートルズの曲の中でも一種独特の雰囲気をかもしだして... - ポールの曲“Why Don't We Do It in the Road?(ホワイ・ドント・ウィー・ドゥー・イット・イン・ザ・ロード) ”“I Will(アイ・ウィル)”
2006.02.13
“Back In the U.S.S.R.”から“Rockey Raccoon”まで、すでに5つもの違った顔を見せてくれたポール。その一つ一つの作品どれもがポピュラー音楽の完成形と言っても過言ではないほどの驚くべきクオリティである。この引き出しの広さはいったいどこから来るものなのか?この頃のポールはなぜこんなにも冴えわたっているのか?なぜ短期間にこれだけの楽曲を創作できたのか?多くの疑問が次から次へと湧きあがってくる。多くの異なる音楽... - グラミー賞前夜
2006.02.08
おそらくポールのアルバムがグラミー賞の最優秀アルバム賞にノミネートされるのはこれが最初で最後になるだろう。まずは、このアルバムをノミネートしてくれたグラミー賞の選考委員の方々に敬意を表したい。アルバムの出来自体がすばらしいことはファンにとっては自明の理であったとはいえ、63才のある意味盛りを過ぎたアーティストの作品を正当に評価するというのは簡単なようでなかなか難しいことであったはずだ。しかも、それほ... - ロサンゼルスタイムズの最新インタビューから抜粋
2006.02.07
(ロンドンにあるポールのオフィスについて)スタッフの机の上にある風変わりなパソコン以外には、ハイテクというイメージはほとんどない。マッカートニーはiPodを持っているそうだが、使うのはツアーの時ぐらいだという。自宅や車の中ではもっぱらCDを聴くそうだ。TiVoも持っていないし、音楽産業の未来についてもこれといった意見を持っていない。彼にわかっていることといえば、これから先も曲を書く人たちがいて、それに応える... - “Let It Be(レット・イット・ビー)”の謎
2006.02.04
ビートルズの“Let It Be”は曲自体の良さもさることながら、ヴォーカルが特別すばらしい1曲であると思っている。ポール自身もお気に入りの曲で、これまでステージでも最も多く演奏されたビートルズナンバーの1曲に数えられる。しかし…である。ソロになってからライヴで演奏する“Let It Be”は全くといっていいほど良くない。誰が何といおうと全く良くないのである。その最も大きな原因は、“♪Let it be, let it be, let it be, let ... - ポールついにグラミー賞のステージへ
2006.02.03
一部で噂されていたポールのグラミー賞授賞式での演奏が正式に発表され、かなり大きなニュースとして世界中をかけめぐっている。ファンとしては誠に嬉しい限りだが、生演奏までして結局最優秀アルバム賞を獲れなかったとしたら、きっと悔しさも倍増だろう。なんて、くだらぬ心配ばかりしてしまう…。結局気が気でならないのだ。合計3部門でノミネートされているとはいえ、やはり最優秀アルバム賞を獲れなければ意味がない。はっき... - ポールの曲 “Rockey Raccoon(ロッキー・ラクーン)”
2006.02.02
ホワイト・アルバム5つ目の顔は“Rockey Raccoon”だ。“Blackbird”まで来て、すでに十分にポールの凄さを堪能した気分になりそうだが、まだまだこれからである。ギター1本のイントロのあと、いきなり飛び出すポール独特のワイルドなヴォーカル。メロディやリズムなどまるでない。ただメチャクチャにがなりたてているだけ、とさえ思えそうな出だしである。(もちろんメチャクチャではないが…)この前半部では聴く者の期待を全く裏切...