2005年09月 月別アーカイブ記事一覧
- 「ケイオス」ビルボード初登場6位
2005.09.23
“Chaos and Creation in the Backyard”がアメリカ・ビルボード誌の最新チャートで6位に初登場することがわかった。なにはともあれ、イギリスのチャートよりも上位にランクされたことがわかり、ひとまずホッと胸をなでおろしたところだ。Billboard.comによれば、1982年に“Tug of War”が全米No.1を獲得して以来、23年間の間に「ケイオス」はソロとして4枚目のトップ10アルバムになるのだという。今さらながら、ポールがいかにチャ... - USツアーのセットリストを見て思った事
2005.09.21
ポールのUSツアーのセットリストが公開された。Magical Mystery Tour Flaming Pie Jet I'll Get You Drive My Car Till There Was YouLet Me Roll It Got to Get You In My Life Fine Line Maybe I'm Amazed Long and Winding Road In Spite of All The Danger I Will Jenny Wren For No One Fixing A Hole English Tea (band comes back) Yellow Submarine (short version) I'll Follow The Sun (with reprise) Follow Me Classic... - 「ケイオス」本国イギリスでは初登場10位
2005.09.19
残念である。“Chaos and Creation in the Backyard”は本国イギリスの最新アルバムチャートで初登場10位という結果に終わった。最近では初登場が最高位という場合がほとんどのため、来週以降順位が上がることはあまり期待できない。チャートを賑わすことが少なくなった80年代以降も、本国イギリスではことアルバムに関してはトップ10上位にくい込む事も少なくなかっただけに、この結果は非常に残念だ。この結果に一番がっかりするの... - 「ケイオス」のベストトラック
2005.09.18
少し気が早いが、ニューアルバムのベストトラックを独断と偏見で選んでみた。以下が僕が選んだベスト3である。1位:“This Never Happened Before”2位:“Too Much Rain”3位:“At the Mercy”次点:“Anyway” いちおう順位はつけたが、僕の中ではいずれも甲乙つけがたい名曲であることを忘れずに付け加えておきたい。“This Never Happened Before”文句なしの名曲である。アルバム全体を初めて聴いた時から一番心が動かされた曲でも... - ポール、ギターに癒される
2005.09.18
リンダ、ジョン、ジョージがいない悲しみに襲われるとき、ポールはギターを手に取るらしい。「もう終わってしまったなんてとても信じられない。時々どうしようもなく悲しくなるんだ。」「とにかくもうおしまいだ、という感覚だよ。ずっと長い間ただ電話がしたいだけなのに、クソッタレ!それができないんなんて。」「本当に落ち込んだ時には、自分のギターを手に取って、家の中で一番暗い隅を探すんだ。そして座ってギターに向かっ... - 「ケイオス」の謎
2005.09.15
謎というほどではないのだが、ポールがなぜ“How Kind of You”をアルバムの2曲目に据えたのかがわからないでいる。正直言って“How Kind of You”と“Riding to Vanity Fair”の2曲は僕にとってはアルバムに入っていなくてもいい曲だ。何度か聴き返すうちに“Riding to Vanity Fair”のほうは少し良さがわかり始めてきのだが、“How Kind of You”だけはダメだ。好きになれない。まるで“Press to Play”に入っている曲のように感じてしまう... - DVD付U.S.盤「ケイオス」
2005.09.14
ついに我が家にやって来ました、DVD付U.S.盤「ケイオス」40過ぎのオヤジを子供のように喜ばせるポールはやはりエライ!とりあえず今回はアルバムの話は脇に置いておくとして、DVDの感想を述べてみたい。何といっても素晴らしいのは、「ケイオス」のメイキング映像ともいえる30分のドキュメンタリーである。ポールがレコーディングスタジオで創作に励む姿は、いつもそれだけで絵になりメチャクチャにかっこいいのだが、今回の映像は... - 涙、ただ涙…
2005.09.10
なんというすばらしいアルバムだろう。考え得る限りの成功と、栄光と、賞賛と、名誉の味を知り尽くした63歳のスーパースターが、このようなクリエイティブな作品を2度と再び私たちに届けてくれるなどと一体誰が想像しただろう?少なくとも僕は全く予期していなかった。今はただ驚きと、畏敬の念でいっぱいである。このアルバムはポール・マッカートニーがビートルズ解散後に発表した作品の中で、最もビートルズに近い作品として位... - ポール自身による曲解説(5) “A Certain Softness”
2005.09.10
僕にとって、この曲はストレートなラブソングなんだ。僕はブラジルの音楽が好きなんだよ。ブラジル音楽はセクシーで、とてもロマンチックだ。実際、僕は休日にたくさん曲を書くんだけど、それは十分な時間が取れるからなんだ。仕事をするために休日を取る。それが僕なのさ!僕はギリシャにいて、船旅を楽しんでいた。すると突然このラテン系の乗りがやって来たんだ。僕はただいくつか素晴らしいコードを見つけて、「彼女の瞳の中に... - ポール自身による曲解説(4) “Friends to Go”
2005.09.08
面白いのは、自分が誰か他人になって書いたと思えるような曲があることだ。たとえば、“ロング・アンド・ワインディング・ロード”を書いた時、僕はレイ・チャールズのことを考えていた。この“フレンズ・トゥ・ゴー”という曲では、自分がジョージ・ハリスンを演じているのに気がついたんだ。だからこの曲を書いている間じゅう、その思いが僕の心の中にあった。「君の友が旅立つのを、僕は対岸で待ち続けていた。僕がこれ以上隠れなく... - 日本盤の発売日だが…
2005.09.07
今日はめでたいポールのニューアルバム日本盤の発売日なのだが、僕のボルテージはいっこうに上がらない。理由は仕事が忙しすぎるのと、夏の疲れが今頃どっと出てきていること。それにCCCDやらセキュアCDといったゴタゴタ騒ぎにすっかり嫌気がさしてしまっていることだ。どれもこれもポールのめでたいニューアルバム発売とは全く次元の異なる話で、考えれば考えるほど気が滅入ってくるといった具合である。僕個人としては非常によろ... - ロッキング・オン
2005.09.05
今日たまたま書店でロッキング・オンを立ち読みしていたら、ポールのインタビュー記事が載っていた。内容にざっと目を通してみると、なんと僕が今訳し始めているポール自身による曲解説がほとんどそのまま載っているではないかっ!誓って言うが、僕はこの記事のソースを海外のウェブ上に発見し、全く誰の力も借りず独力で訳し始めたのだ。とはいえ、どこかで同じような事をやる人はいるに違いないとは思っていたが、まさか天下のロ... - ポール自身による曲解説(3) “At the Mercy”
2005.09.04
ロスでの休日に書いた曲だ。アルバムのレコーディング中には、自分とプロデューサーが今どこに向かっているのかを考えたくなる時がある。すでにレコーディングを終えた曲と合うような新曲はどんなだろう、なんてね。そういうわけで、僕は適当にピアノを弾いていたんだけど、いくつか気にいったコードを見つけたんだ。僕がいつも使うコードよりは、ほんの少し暗い感じだったけどね。そうしたら、「翻弄されて、翻弄されて」というフ... - ポール自身による曲解説(2) “Jenny Wren”
2005.09.04
僕はアコースティックギターを弾くのが大好きなんだ。だから、今まで“ブラックバード”や“マザー・ネイチャーズ・サン”を書いてきたし、最近では“カリコ・スカイズ”なんて曲もある。アコースティックギターを弾くのがそれほど大好きだってことだね。ちょうどロサンゼルスにいる時にそんな気分になった。大自然の中でギターが弾きたくなったんだ。そんなわけで、完全に喧騒から離れて、峡谷のすばらしい自然の中に座り、ギターを弾き... - ポール自身による曲解説(1) “Fine Line”
2005.09.03
“無謀さと勇気は紙一重”よく何も考えずに行動する人のことを「君らしい」なんて言ったりするよね。でも、それはただ愚かなだけであったり、無謀なだけであったりすることもある。自分では勇気があると思っているんだけどね。その考えが大きなきっかけになって、そのままアイデアを膨らませていったんだ。無謀さと勇気。その2つのうちどちらかを選ばなくてはならない、といったぐあいだ。詩はそのあたりが基礎になっている。それか...