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マッカートニーⅢ 今日のひとりごと(1)

今日の1曲:『ハング・オン・トゥー・ユア・ラヴ』/シャーデー

1970年の『マッカートニー』発売から50年、1980年の『マッカートニーⅡ』発売から40年ということで、『マッカートニーⅢ』に対するファンの期待はいやがおうにも高まってしまうのである。僕自身最初このニュースを聞いたときは本当にびっくりしたし、期待と胸の高まりをどうにも抑えることができなかった。

だが、慌ててはいけない。ファンのサガとしてはどうしても歴史的名盤の登場を期待してしまうのであるが、過度の期待は禁物である。なぜなら、『マッカートニーⅢ』というアルバムはポール自身が語っているように、初めから1枚のアルバムにしようと意図して作られたアルバムではないからである。

ポールはただコロナウィルスの影響でコンサートや、ほとんどの仕事をキャンセルせざるを得ない状況に置かれ、サセックスの自宅に引きこもらざるを得なくなった・・・。そして、有り余る時間の中で、自宅スタジオにて未完成だったいくつかの仕事に手を付け始める。すると思いのほかスタジオワークが楽しくなり、自発的に気の向くままに新曲を作り、レコーディングを始める流れに自然となったというのだ・・・。だが、ここで覚えておくべきことは、ポールは最初からアルバムを作ろうなどという意図はまったくなく、1枚のアルバムとしてまとめてみようと思ったのは、あくまでも作業の最終段階になってからだった、ということである。

驚くなかれ、ポールは本当に『マッカートニーⅢ』を自分が作ることになるだろうとは思っていなかったのである。

その理由として、ポールはファイヤーマン・プロジェクトに代表されるような自発的で、実験的で、セールスを考慮しないアルバムをこれまでに何枚も作ってきたからだと語った。

なるほど、そういえばそうである。たとえば『エレクトリック・アーギュメンツ』のようなアルバムは『マッカートニーⅢ』というタイトルで発売したとしても、それはそれで納得できるような内容であった。

だから、ファンの期待とは裏腹に、ポール自身の中では『マッカートニーⅢ』制作の構想はそもそも初めからなかったということなのだ。

これが一つ・・・。そして、もう一つは、予想に反して今回ポールはほとんどの曲を新たに書き下ろしたということである。僕が最初『マッカートニーⅢ』の知らせを聞いたとき、僕の頭に浮かんだのは、ポールがこれまでに未発表、未完成のまま残されていた曲を整理し、あるいは録音し直して、1枚のアルバムにまとめるのではないかということだった。というのも、新曲をたくさん書くにはそれなりの時間が必要だろうと思ったからである。

しかし、最近のインタビューで、ポールは2、3の例外を除いて、ほとんどの曲が新曲であると語っている。なんとポールはすべての曲をたった一人で歌い、演奏し、録音し、その上10曲近くの曲を新たに書き下ろして、たった9週間でこのアルバムを仕上げたのである。

衰えぬ才能と創作意欲にはただただ驚くのみであるが、反面たった9週間で真に名盤と呼べるような作品がいとも簡単に作れるものなのかどうか・・・。しかも、制作の全工程がほぼポール単独で、となると、たとえポールほどの天才といえどもそれほど簡単ではないのではないか・・・素直にそう思ってしまうのである。

以上の状況から判断すると、『マッカートニーⅢ』に『バンド・オン・ザ・ラン』や『ヴィーナス・アンド・マース』、『タッグ・オブ・ウォー』等の名盤に匹敵するような内容を期待すること自体がそもそも間違いであることがわかる。

ゆえに『マッカートニーⅢ』とは、世間の期待や評判などはまったく気にかけずに、ポールがただ楽しんで、自分が好きな事だけを好きなようにやった。それをただ録音しただけのアルバム、と考えたほうが健全ではないかと思えるようになった。つまりこのアルバムは汚いビジネスの世界とはまったく無縁の、たとえて言うなら、ポールのプライベートな日記帳を僕たちファンのために公開してくれるような、そんな作品なのである。

だから本当にポールのことが好きな人だけがこのアルバムを買えばいいのだ。僕もチャート1位などと大それたことを言うのは今回はやめにしようと思う(笑)。

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今日の1曲:『ハング・オン・トゥー・ユア・ラヴ』/シャーデー
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マッカートニーⅢ続報

今日の1曲:『恋するふたり』/ニック・ロウ

衝撃のニュースからまだ実質3日も経っていないのだが、『マッカートニーⅢ』発売の知らせは世界中で大きな驚きと、期待をもって受け止められている。公式のアルバムトレーラー動画はすでにYouTubeで27万回再生を数え、高評価1.8万人に対し、低評価はわずかに105人だ。10/23現在、YouTube急上昇ランクの28位にも入っている。これから発売日の12月11日にかけて、さらに大きな波がやってくるであろう。少し話題が先行しすぎという気がしないでもないが、この話題性も最近のポールにはなかったこと。これはこれでよいのではないだろうか。

何回観てもワクワクしてしまう予告編だ
Paul McCartney - McCartney III (Official Album Trailer)


さて、アルバムについてさらにいくつか情報が入ったので、以前の情報と合わせて以下にまとめておこう。
・タイトルは『マッカートニーⅢ』、発売日は2020年12月11日。
・収録曲は11曲(ボーナストラック等が存在するかどうかは不明)。
・本作はコロナウィルスによるロックダウン期間中に製作された。
・アルバムの制作期間は約9週間。
・Ⅰ、Ⅱと同じく、全曲作詞・作曲、演奏、アレンジ、録音、プロデュースはポール・マッカートニー。
・アルバムはイギリス、サセックスの自宅スタジオでで制作された。制作期間中、ポールは娘メアリー夫婦と4人の孫たちと一緒に暮らしていた。昼はスタジオ、そして夜はメアリーの家族たちと過ごす生活。つまり今回も完全なるホームメイドアルバムである。
・ジャケットの色は黒、赤、青、緑、黄など、数種類ある模様。
・写真家でもある娘メアリーは今回アルバム用の写真撮影やアートワークにも参加した。
・『マッカートニーⅡ』以降、ポールは『マッカートニーⅢ』を作ろうと思ったことは一度もなかったという。このアルバムはロックダウン期間中にポールが「ただ遊びで」スタジオワークを続けていたら、いつの間にか曲がたまってゆき、自然と1枚のアルバムにしようという考えに行き着いたのだという。
ポール:「最初ほんの一瞬たりとも、これを1枚のアルバムにしようという考えはなかったよ」

さて、アルバムの出来やいかに?

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今日の1曲:『恋するふたり』/ニック・ロウ
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『マッカートニー』と『マッカートニーⅡ』を振り返る

今日の1曲:『アンティシペイション』/カーリー・サイモン

さて、めでたく『マッカートニーⅢ』が発売されるとなれば、当然『マッカートニー』、『マッカートニーⅡ』についても改めておさらいしておきたくなるものである。

ということで、今日は上記2枚のアルバムについて僕自身の体験とか、評価等々について思いつくままに書いてみたい。

残念ながら『マッカートニー』については僕はリアルタイム世代ではないのだが(発売当時7才)、『マッカートニーⅡ』についてはもうすでにビートルズ、ポールにどっぷりと浸かっていた高校生だったから、当時のことはとてもよく覚えている。

なにしろ、当時のウイングスというのはその前の『バック・トゥ・ジ・エッグ』がセールス的に今ひとつ振るわず(全英6位、全米8位)、ポールファンとしては当然巻き返しを期待していたという時期であった。「巻き返し」というのは当時のポールならば当たり前のようにチャート1位を奪取するという意味である。つまり、ポールのことだから、僕は『マッカートニーⅡ』がアッと驚くような名盤になることを期待していたのである。

その期待といったら、それはすごいものであった。

なにしろ、ポールは70年代に次々とアルバムをチャート1位に送り込み、ウイングスとして全米ツアーを大成功させたあと、1977年にはシングル『夢の旅人』が本国イギリスだけで200万枚以上という史上最高の売り上げを記録していた。そのあとに発売されたアルバム『ロンドン・タウン』はディスコブームに押されながらも全米2位を記録(シングルの『幸せの予感』は全米1位)。まだまだポールの勢いは衰えていなかった。

だから、1979年の『バック・トゥ・ジ・エッグ』で少々コケたことも、僕はまったく気にしていなかった(実際アルバム自体の出来もけっして悪いものではなかった)。とにかく、次のアルバムはまた1位になるだろうと固く信じていたのである。それぐらい、当時のポールの信頼度は極めて高かったのだ。

それゆえに、実際にアルバムを家に帰って初めて聴いたときの落胆ぶりといったら、それはなかった(笑)。

『マッカートニーⅡ』はチャート面では全英1位、全米3位と、いちおうカムバックを果たした形とはなったのだが、僕はまったく納得していなかった。若気の至りで、まだ右も左もわからぬ小僧だった僕は「ポールはこんなもんじゃない!」と一人怒っていたのである。

ゆえに第一印象があまりにも悪かったせいで、『マッカートニーⅡ』に対する僕自身の評価は、今でもポールの全作品の中でもかなり低い部類に入る(笑)。そして、当時の世間一般の評価もけっして良くはなかったと記憶している。

しかしながら、今ではこのアルバムはポールの作品の中でも、特異な地位を確立しているようなのだ。それは『テンポラリー・セクレタリー』に代表されるような、いわゆる「あまりポールらしくない曲」が時間の経過と共に再評価され、カルト的な人気を獲得しているというのである。

要するに、今となってはこのアルバムもポールの巨大な才能、音楽性を語る上では、けっして欠かすことのできない作品になったということだと思う。

それに、当時の僕は若さゆえにあまりにも真面目で深刻すぎた(笑)。いくらポール・マッカートニーといえども、肩の力を抜いて、気楽に、純粋に音楽を楽しんで作った作品が1枚や2枚あってもよいではないか。実際、そのような作品は広大なマッカートニーワールドを探索するときに、とても良いアクセントになってくれるのである。


順番が逆になってしまったが、では1作目の『マッカートニー』はどうだろうか?個人的な好き嫌いでいえば、僕は『マッカートニーⅠ』のほうが数倍好きである。今聴いてもとてもすばらしいアルバムだと思うし、極めてポールらしい作品だと思う。アルバムの音自体も、リマスター前の音はラフでバランスの悪さが目立ったものだが、リマスター後はまるで別物のように完成された音になった。このアルバムが基本的に4トラックのテープレコーダーで録音されたとは信じられないくらいである。
ゆえに、このアルバムも時間の経過と共に評価が上がってきているというが、それも当然の事だと思う。特に『恋することのもどかしさ』はビートルズ級の永遠の名曲である。


さあ、それでは『マッカートニーⅢ』はいったいどんなアルバムになるのだろうか?個人的な希望を言わせてもらうならば、僕はⅡよりもⅠのほうに近いアルバムになってくれることを願っている。しかし、たった45秒の公式トレーラー映像を観て僕が感じたものは、ⅠもⅡをも遥かに超えた「なんかすごいモノ」ということである。ひょっとしてやってくれましたか、ポールさん??もし、そうなったとしたら、僕たちはコロナに感謝しなくてはならないだろう(笑)。

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今日の1曲:『アンティシペイション』/カーリー・サイモン
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閉じ込められて〜マッカートニーIII

今日の1曲:『グッドナイト・プリンセス』/ポール・マッカートニー

メイド・イン・ロックダウン・・・これが『マッカートニーIII』に付けられたサブタイトルである。

もちろんロックダウンとはコロナウィルスの影響による〝lockdown“すなわち「封鎖」を意味しているのだが、ここは〝rockdown”と1文字変えているところがいかにもポールらしい。
それはひょっとしたらロックがダウンしている、つまりロックが死につつある現在を暗に示しているのかもしれない。

だが、ところがどっこい「ロックは死んでいないよ、僕がこの世にいる限りはね」と、ポールはこの新作『マッカートニーIII』で肩に力を入れず、自然体で僕たちファンに語りかけてくるのではないか・・・。僕にはなぜかそんか気がしているのである。

いつのまにか、僕はこのサブタイトルをいったい日本語ではどう訳すだろうか・・・とあれこれ考えていた。

きっと今ならばそのまま「メイド・イン・ロックダウン」とするのだろう。しかし、昔の邦題ならば「閉じ込められて」なんて変テコなタイトルにしたかもなぁ〜、なんて僕は考えていたのである(笑)。

閉じ込められて。でもヒマなので作っちゃいました、アルバム1枚ハイどうぞって、凄すぎるだろ!(笑)

『マッカートニー』よもやま話はまだまだ続きます。

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『マッカートニーⅢ』の知らせでメラメラと燃え上がるファン魂

今日の1曲:『フォープレイ』/フォープレイ

すでにお伝えしたとおり、ついについに『マッカートニーⅢ』の発売が現実となった(ジーン・・・涙)。

もうかれこれ40年以上もポールを追いかけてきたが、これほど嬉しいニュースは本当に久しぶりである。映画『ゲット・バック』の公開が丸1年も延期になったあとだけに、これは尚さら輪をかけてどうしようもなく嬉しいニュースである。もうとにかく僕は朝からザワザワと落ち着かない(笑)。何をしていても心ここにあらず、居ても立っても居られないといった感じなのだ。

今日22日の早朝にこのニュースを聞いてからというもの、僕の意識は突如として大きな幸福感に包まれている。

僕は昨日の夜から今朝にかけて夜勤で忙しく働いていたのだが、今日ばかりは忙しさなどなんのその。自分でもおかしくなるくらいにハイテンションのスイッチが入ってしまっていた。なにしろ、仕事でつらい局面に遭遇しても、『マッカートニーⅢ』の事を思い出すと、たちどころに元気が沸き上がってくるのだから(皆さんも試してみてね)。

なんという単純なオレ(笑)。しかし、こんな自分を観察してわかったことは、「オレはやっぱりポールが本当に好きなんだな」というあまりにも単純な事実であった。さすがにこんなときに自分の心を偽ることなどできはしない。メラメラと燃え上がるファン魂・・・それが自分の中に、まだこんなにもリアルに生きていたとは・・・。これは自分にとって一つの大きな発見であった。


当ブログで、「マッカートニーⅢはあるのか?」という記事を書いたのが9月27日。あれからもう1か月近くも経過していたから、「やっぱりないのかな?マッカートニーⅢ」と心の中でちょうど思っていたところだった。それだけに驚きと喜びもひとしおだった。ポールはまた一つ僕たちの夢を叶えてくれたのだ。まずは本当にありがとうポールと言いたい。

さて、それでは現時点で入っている情報をまとめておこう。
・タイトルは『マッカートニーⅢ』、発売日は2020年12月11日。
・収録曲は11曲(ボーナストラック等が存在するかどうかは不明)。
・Ⅰ、Ⅱと同じく、全曲作詞・作曲、演奏、アレンジ、録音、プロデュースはポール・マッカートニー。
・レコーディングは自宅スタジオと思われる。
・本作はコロナウィルスによるロックダウン期間中に製作された(2020年初め~夏あたりか?)
・ジャケットの色は数種類ある模様。

前作『エジプト・ステーション』はよかった。だが、僕にはポールにしては何かが足りないと感じていた。贅沢な話だが、あのアルバムはまとまりすぎていた。ポールにしては、なんとなく作った感があった・・・。

あえて言えば「天才のきらめき」があまり感じられなかったのだ。だから、自分でもびっくりしていたのだが、僕は『エジプト・ステーション』をあまり聴いていなかった。その前の『NEW』のほうがずっと何回も何回も繰り返し、たくさん聴いていた。

そして、その理由が『マッカートニーⅢ』の短い公式トレーラー映像を観た瞬間にわかったのだ。「僕が求めていたのはこれだったのだ!」と。「これだ!これがポールだ!」と。

このアルバムはきっと彼の代表作の1枚になるにちがいない(まだ早いか・・・、笑)。

とにかく、ものすごく楽しみにしている。さらに続報を待て!

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ほんとにあったマッカートニーⅢ

今日の1曲:『YELL』/いきものがかり

いやぁ~、ほんとにありましたねぇ~、『マッカートニーⅢ』(まるでホラーだ、笑)。

しかも発売日まで噂通りの12月11日である。

これはすごいことになった。

今後、記事はまた改めてゆっくり書くことにして、まずは公式のトレーラー映像をご覧ください。



公開からたったの3時間で3万7千回も視聴されている。これから爆発的に視聴回数も増えることだろう。

たった45秒ほどの映像だが、僕は本当に久しぶりに胸がキュンキュンしてしまった(笑)。

『マッカートニーⅢ』はまちがいなく大ベストセラーになるであろう(という予感がする)。


アマゾンでは今のところ、デジタルミュージックのみで予約可能のようだが、そのうちCD関係もアップされるだろうと思う。
McCartney III

HMVでは国内盤、輸入盤の両方が予約可能
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では、記事ものちほどゆっくりと。続報を待て!!

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ショーン・レノン、父について大いに語る

今日の1曲:『ザ・ムーン・イズ・ア・ハーシュ・ミストレス』/パット・メセニー&チャーリー・ヘイデン

ジョン・レノン生誕80周年ということで、各方面でジョンについて改めてクローズアップされているようであるが、これはよい事であると思う。僕自身も80周年を特に意識していたわけではないが、なんとなく導かれるようにして最近ジョンに関する記事が続いたりもした。

そんな中で、とりわけ僕の気を引いたのが、息子ショーンが司会を務めたラジオ番組である。

この番組はどうやらジョンの生誕80周年を記念して企画されたラジオショーのようだが、その内容がすごい。

なんと、この番組でショーンは父ジョン・レノンについて、3人の重要人物たちと文字通り腹を割って語り合っている。3人とはポール・マッカートニー、義兄ジュリアン・レノン、そして名付け親のエルトン・ジョンである。

何よりもまず、僕はこのメンツに腰を抜かさんばかりに驚いた。

まさに、この企画はジョンの死後40年も経た「今」だからこそできた企画であったのだと思う。

なにしろ40年といえば、ジョンが生きた年令とまったく同じ時間である。そう考えると、僕自身「あの悪夢のような瞬間から、ジョンが生きたのとまったく同じだけの時間を自分は生きてきたのか」と改めて大きな感慨がこみ上げてくるのである。

まったく幸いなことに、今もってポールとエルトンは健在。ジュリアンもショーンを大切な弟として、非常に親密な関係を維持していることを僕はこの番組を通じて確認することができた。そして、ほんとうに生きているとは幸せなことだと感じた。

「神も仏もないものか・・・」

あのときから時間が完全にストップしたままの、世界中の多くのファンたちにとっても、この番組はきっと深い癒しを与えてくれるだろうと思う。

それにしてもショーンの誠実で素直な人柄には好感が持てる。まるで失われた時間を取り戻そうとでもするかのように、ショーンはポール、エルトン、ジュリアンに「パパってどんな人だったの?」と、その言葉と言い回しを替えながら何度も何度も問いかけるのであった。なお、元々はこの番組はイギリスのBBCで放送されたものだが、ありがたいことにYouTubeできれいに編集されアップされている。ただ聴いているだけでも癒されるので、ぜひどうぞ。

パート1 エルトン・ジョン、ジュリアン・レノン


パート2 ジュリアン・レノン ポール・マッカートニー


ギミ・サム・トゥルース.(完全生産限定盤)(2SHM-CD+Blu-ray)
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いろいろあったがSeikoフォーエバー

今日の1曲:モーツァルト『ピアノ協奏曲第20番二短調K.466 第一楽章』/ウラディミール・アシュケナージ フィルハーモニー管弦楽団

アマゾン・ミュージックの新作リストに松田聖子の『SEIKO MATSUDA 2020』というアルバムを見つけたので聴いてみた。

なんでもデビュー40周年記念の作品とのこと。

40年か・・・そういえば、松田聖子がデビューしたとき、僕は高校生だった。日本中が聖子ブームで沸き返る中、僕は当時洋楽に夢中で歌謡曲には見向きもしなかったけ・・・。

それでも松田聖子は移り変わりの激しい芸能界の荒波を乗り越え、皮肉でもなんでもなく今も「実力派アイドル」として頂点に君臨し続けていると思う。ウソだと思ったら、ぜひこのアルバムを聴いてみてほしい。昭和世代なら、皆聴き入ってしまうだろうから。

なぜだか安心して、ホッとして聴ける、そんな音楽がそこにある。

再生回数3億回を突破したというヨアソビの『夜に駆ける』もいいけれど、僕にはずっとこっちのほうがいい。


それにしても松田聖子も58才か・・・。

今でもカワイイし、キレイだし、頑張ってるよな~と素直に思う。いろいろあったけれど、松田聖子は日本音楽史上最強、最高のアイドルである。同世代として元気をもらえる一枚でした。

『SEIKO MATSUDA 2020』/松田聖子

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キョーコちゃんはどこへ

今日の1曲:『僕のコダクローム』/ポール・サイモン

9月24日の記事(ジョンとヨーコの『BED PEACE』)以降、なんとなく心に引っかかっていることがあった。

それは、ジョンとヨーコがベッドインの記者会見を行なっている間、ベッドの上で2人と一緒に映っていたヨーコの娘、キョーコちゃんはその後どうなってしまったのだろう?ということだった。

以前から何度もお伝えしている通り、僕はビートルズ4人の私生活に関しては特別な関心を払っていないから、今までそんな事は考えたこともなかったのだった。

しかし、あの映像を見てからというもの、僕は無性に彼女が大人になった姿を見てみたいと思うようになった。そして、人生を狂わされることなく、普通に成長してくれてたらいいのにな、などと漠然と考えていた。

そうしたら、彼女が映っている動画を運よく見つけてしまったのであった。

kyoko.png

なんとあのキョーコさんは立派に成人され、美しく素敵な女性になられていたのであった。

これにはびっくりしたと共に安心した。ああ、よかったと。彼女は1963年生まれ、現在57才である(僕と同い年でした、笑)。


ベッドイン後のキョーコさんに何が起こったのかを簡単に紹介しておこう。

ちなみにキョーコさんは、ヨーコさんの前夫、アンソニー・コックス氏との間にできた子供である。ベッドイン当時のキョーコちゃんは推定5、6才であったと思われる。

前夫アンソニー・コックス氏との離婚が成立した後、ヨーコさんはキョーコちゃんの親権を得るために法廷で争い、勝訴した。親権を得たのはヨーコさんだった。

ところがコックス氏はキョーコちゃんを連れて突然雲隠れしてしまうのである。2人がヨーコさんに連絡を取ったのはジョンの暗殺後の1度きりで、その後彼らはまたしても行方をくらましてしまう。

そして、この動画でも語られているが、1994年、なんとベッドインから25年もの歳月を経て、キョーコさんがヨーコさんに電話で直接連絡を取る。これにより、親子の絆は取り戻されたということだ。

この動画『The Real Yoko Ono 素顔のジョン&ヨーコ』を観て、またしても深く考えさせられてしまった。人間は皆誰しも多かれ少なかれ大変な苦労と悲しみを胸に抱えながら生きているものなのだと。特にヨーコさんのような人の人生を考えるとき、とりわけジョンが亡くなるまでの前半生は壮絶である。有名人、金持ちだからといっていい事ばかりではないし、目立たない一般人だからといって悪いことばかりというわけでもない。

要は与えられた環境の中で自分が「いかに生きるか」なのである。世に言う「成功者」も、「失敗者」も実は大きな意味ではあまり関係はないのだ。

The Real Yoko Ono (Part 1 of 6) 素顔のジョン&ヨーコ

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マッカートニーⅢはあるのか?

今日の1曲:『ラブ・ストーリーは突然に』/小田和正

今ネット上では、今年『マッカートニーⅢ』が出るのではないか、というまことしやかな噂が飛び交っている。

中には発売日が12月11日であるという噂まである(笑)。もちろん公式アナウンスはされていないので慌てないように(笑)

しかし、もしもその噂が本当であるとしたら、僕たちは今年中にポールのニューアルバムが聴けるということになる。当然ファンにとっては間違いなく嬉しいニュースである。さてその真偽やいかに?


さて、ファンならば誰もが知っているとおり、『マッカートニー』と『マッカートニーⅡ』は、それぞれ1970年と1980年に発売されたポールマッカートニー のソロアルバムである。

これら2枚のアルバムに共通している特徴は、そのどちらもが「完全に」ポールが独力ですべてを作り上げた作品ということである。すなわち、作詞作曲はもちろん、すべての楽器演奏から、レコーディング、アレンジ、プロデュースに至るまで、すべてのプロセスをポールがたった一人で行なったアルバムということだ。

そして、上記に加えて、敢えてもう一つ顕著な特徴を挙げさせてもらうならば、それはその2枚の作品が「極めてプライベートな雰囲気を感じさせてくれる、手作り感たっぷりのホームメイドアルバム」ということであろう。

当時も今も世界最高のプロフェッショナルなクリエイターであり続けているポールが、あえて小難しい技巧や最新テクノロジーにはこだわらず、愚直なまでにシンプルに、そして自らの感性だけを頼りに、自由気ままに楽しんで作ったのが『マッカートニー』と『マッカートニーⅡ』という作品であった。

それは例えて言うなら、超一流のシェフが、自宅で家族や子供たちのために作る家庭料理のようなものであろうか。

だが、なぜ今になって『マッカートニーⅢ』発売の噂が飛び出したのだろうか?

実は『マッカートニーⅢ』発売の噂が流れたのは今回が初めてのことではない。なんのことはない、『マッカートニーⅢ』の噂は、ファンの間では10年ごとにお決まりのように流布されてきた、いわばマッカートニー神話の一つなのである(笑)。

1970年に『マッカートニー』が、そして1980年に『マッカートニーⅡ』が発売されたがゆえに、過去少なくとも1990年、2000年、2010年の3回は『マッカートニーⅢ』の噂がファンの間で期待を込めて流されたのを僕は知っている。

だが、過去約40年もの長きに渡り、ポールはある意味僕たちファンの期待を裏切り続けてきたのだ(笑)。
 
だから、今回の噂も結局は単なる噂のままに終わり、何も起こらずに過ぎ去るであろう・・・というのがいちおう妥当な観測であるとは言えると思う。

しかし・・・しかしである。今回ばかりは少し状況が違うのだ。それは、他でもない現在世界中を覆い尽くしているコロナウイルスの影響である。

高齢のポールは、もう半年以上も外界とは隔絶した環境の中で、ほぼ家族と少数の人々だけにしか会わない生活を続けていると報道されている。

そう、現在のこの状況はビートルズの解散直後、家族と共にスコットランドの田舎に引きこもった時のポールの状況を想起させる。

つまり、間違いなく現在のポールは、いやおうなしに自己と向き合うような生活を続けていると考えられるのだ。有り余るほどの時間を得たポールがやることといえば・・・それはファンの誰もが期待することであるに違いない。

だから、こと今年に限っては、ポールが個人的な楽しみで録りためておいた膨大な音源を整理して、楽しみながら良さそうなものだけをピックアップする作業をしたとしても全く驚くには当たらない・・・と思うのである。

というわけで、なんなら次なる本物の新作の繋ぎであってもいいから。僕は肩の力の抜けたホームメイドアルバム『マッカートニーⅢ』を歓迎する。

今日の1曲:『ラブ・ストーリーは突然に』/小田和正
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ジョンとヨーコの『BED PEACE』

今日の1曲:『ラムールは貴方のよう』/ケイト・ブッシュ

1969年3月にジョンとヨーコは結婚し、彼らの新婚旅行を利用して「平和」を世界に訴える方法はないかと考えた。

そして行われたのが有名な「ベッド・イン」である。ビートルズのファンであれば誰でも1度は聞いたことがあるだろう。

このときの模様は撮影され、『ベッド・ピース(BED PEACE)』というドキュメンタリー映画にもなったが、この映画が現在YouTube等で無料で公開されていることを知った。今となっては人類史に残る貴重な1ページであり、偉業であると思う。今こそ私たち一人一人が「見るべき」映画であるとも思う。


このドキュメンタリー映画、僕自身は遠い昔にビートルズのフィルムコンサート(死語ですね、笑)で観た覚えがある。だが当時はわけもわからず、「どうでもいいけど、ジョンもヨーコもなんだか面倒くさいことをやっているなぁ」ぐらいにしか感じていなかった。つまるところ、僕はビートルズの音楽以外には興味がなかったのである。

しかし、今50才を過ぎてから改めてこのフィルムを観ると、様々な思いが湧き上がってきた。

まず、自分たちの新婚旅行を、世界に平和を訴えるために利用しようというその発想・・・。その発想自体があまりにも凄すぎる。利己的な人間にはけっしてできない行動である。

普通は新婚旅行といえば、「誰にも邪魔されずに二人だけの時間を過ごしたい」というのがごくごく当たり前の考え方であろう。それをわざわざマスコミ関係者等を自分たちの部屋に招き入れて、平和について熱く語り合おう、というのである。

まずはその出発点からして一般人とはレベルが違いすぎる。30才いくかいかないかの年令でこの境涯、この志の高さにはとにかく驚くしかない。

そして、この平和活動をバックから強力にあと押ししたのは、紛れもなくヨーコさんであった。彼女の存在なくして、ジョンの平和活動はけっして語ることができない。

しかし、なんという女性だろう。1960年代に、こんなにも、なんのためらいもなく自己主張のできる日本人が存在したとは。その超然とした姿、立ち振る舞いに僕はただ単純に感動を覚える。そして心の底から尊敬する。あの時代に、英語で欧米人と完全に対等に渡り合っている。その姿は性別を超えてある意味「真のサムライ」と呼んでもいいのではないかと思えるほどだ。2020年の現在でさえ、日本人でオノ・ヨーコを超える強烈な個性は現れていないと思う。日本人という枠には入りきれなかった真の国際人、その先駆者、それがオノ・ヨーコさんという人だったのだろう。



そんな女性をあのジョン・レノンが見つけ出し、パートナーとして選んだというのも、偶然を超えた深い縁を感じさせる。


ところで、二人の精神を今私たちは受け継ぐことができているだろうか?

答えは残念ながら「ノー」ではないだろうか。

この映画を観て、ジョンとヨーコがたった二人で起こした革命を今一度思い起こし、私たち一人一人がその精神を後世に受け継いでゆかなくてはと強く思ったしだい。

ギミ・サム・トゥルース.(完全生産限定盤)(2SHM-CD+Blu-ray)

今日の1曲:『ラムールは貴方のよう』/ケイト・ブッシュ
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来たっ!映画『ゲット・バック』のオフィシャルブック(2)

今日の1曲:『ウォッチング・ザ・ホイールズ』/ジョン・レノン

映画『ゲット・バック』オフィシャルブックの発売がアナウンスされてから興奮が止まらない。

まず『レット・イット・ビー』関係の書籍というのは、過去多種多様なものが発売されているに違いなく、ひょっとしたらマニアにとってみればその内容はそれほど目新しいものではないのかもしれない、という思いがある。というのは、僕はファンでありながらビートルズ関係の本をほとんど読まないからなのだが(笑)、ともかく今回この本が『アンソロジー』以来のビートルズ・オフィシャルブックという認定を受けたことで、今後はこの本がスタンダードな解説書になってゆくことは間違いないだろう。

装丁や内容のすばらしさについてはすでに『アンソロジー』で確認済みであるから、その価格は別にしても安心して購入できる本にはなると思う。

それにしても、この本もさることながら、映画『レット・イット・ビー』のリメイク版である、ピーター・ジャクソン監督の映画『ゲット・バック』に対する期待は高まるばかりだ。

今回リメイク版の監督を務めたピーター・ジャクソンは、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作で世界的な成功を収めた。特にこの3部作についてはうるさい映画マニアたちからの評価もすこぶる高いことで有名である。つまり現代の映画監督の中でも今や巨匠の一人と呼んで差し支えないほどの実力者である。

オリジナルの映画『レット・イット・ビー』の監督を務めたマイケル・リンゼイ・ホッグが映画監督としては目立った成功を収めていないことを考えれば、今回のリメイク版にピーター・ジャクソン監督を起用したことは、絶対的なプラス効果をもたらすであろうことは想像に難くない。

そして、ジャクソン監督がこの映画に賭ける意気込みは、以下彼の言葉から十分に伝わってくる。

「現在は『レット・イット・ビー』がビートルズの解散を象徴している、と一般的には考えられている。

それは神話のようなものだ。だが、真実は幾分異なっている。

『レット・イット・ビー』の真実の物語は、アップル社の保管庫に過去50年間封印され続けていたのだから。」


監督自身によるこの言葉は、映画『レット・イット・ビー』には「ある秘密」が隠されてきたことを意味している。

そして今回、その「秘密」が50年ぶりに明かされることになるのである。


して、その「秘密」とは・・・

それは映画『レット・イット・ビー』が当初の目的を外れて、いつの間にか一つのプロパガンダ映画へと移行してしまったという事実である。当時もはや解散が決定的になっていたビートルズにとって、この映画は営業的な側面からいえば「ビートルズ最後の映画」として大々的に売り出す必要があったのだ。つまり、解散の原因になりそうな部分だけを「意図的に」抜き出して、印象操作を行なったのである。

結果的にビートルズ解散の原因として映画の中に残されたものは・・・メンバー同士の仲たがいであり、意見の食い違いであり、ぎこちないヨーコの存在であり、ポールの性格の悪さ等々、であった。またその異常に暗い画面は、観る者すべてにビートルズ解散をいやおうなしに植え付ける効果を与えていた・・・。

こうして、単なるロックバンドのドキュメンタリー映画になるはずであった『レット・イット・ビー』は、解散という追い風を受けて一つの社会現象を巻き起こしたのである。当然映画とレコードは大ヒットした。ビートルズ自身の意志とは関係のないところで・・・。

というのが、僕個人の現在の解釈である(笑)。ゆえにこの映画によってビートルズの歴史は変わるのである。読者の皆さんはどのように考えられるだろうか?

それにしても、現代技術でリストアされたと思われるオフィシャルブック表紙の写真が明るいこと!

まるでオリジナル映画の陰鬱なイメージとは正反対である。果たして、この写真が映画『ゲット・バック』全体を象徴するような写真となるのかどうか??その答えは映画の中にある!!

The Beatles: Get Back (オフィシャルブック 英語) ハードカバー – 2021/8/31

今日の1曲:『ウォッチング・ザ・ホイールズ』/ジョン・レノン

昨年末に立ち上げた新ブログ『昭和・平成・令和 そして今を生きる』もよろしくお願いいたします。

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来たっ!映画『ゲット・バック』のオフィシャルブック(1)

今日の1曲:『イッツ・ユー』/スティーヴィー・ワンダー&ディオンヌ・ワーウィック

夏バテで死んでましたが、今日から再始動します(笑)。

2021年8月に公開が延期されていたビートルズの映画『ゲット・バック』のオフィシャルブック、言うなれば公式ガイドブックともいえる豪華本が2021年8月31日に発売されることが正式にアナウンスされた。

まだ1年も先の話とはいえ、ビートルズ関係では久々にワクワクするようなニュースである。ちなみにいわゆるビートルズ公式・公認のオフィシャルブックの発売は『ビートルズアンソロジー』以来だという。

公式のトレーラー映像は以下をご覧ください。


ちなみに映画『ゲット・バック』は、ビートルズの歴史、特に解散直前のバンドの状態がいかなるものであったのか・・・これが実際の未発表映像の数々によって大幅に修正が加えられる可能性を秘めた「ビートルズ最後にして最大のプロジェクト」であると僕自身は思っている(いや、確信している)。ポールは生きている間に重荷から解き放たれるのだ・・・。時は満ちた。

もちろんこのオフィシャルブックの中には今まで一度も公開されたことのない数多くの写真と共に、120時間を超えるレット・イット・ビーセッションで交わされたメンバーたちの主な会話までもが記録されているという。

2020年まで生きてきたからこそ味わえるこの幸せ・・・予約は早くもアマゾンからできる。

The Beatles: Get Back (オフィシャルブック 英語) ハードカバー – 2021/8/31


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今日の1曲:『イッツ・ユー』/スティーヴィー・ワンダー&ディオンヌ・ワーウィック

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日本の至宝 宇多田ヒカル

今日の1曲:『きらめきの序曲』/アバ

かつて天才少女の名を欲しいままにした宇多田ヒカルも、もう37才(オレも年を取るはずだ、笑)。その彼女もすっかり中年の域を迎え、ひと昔前であれば様々な面で劣化が感じられても不思議はないところなのだが、いやいや彼女にかぎっては輝く才能と美貌はいまだ健在である。いや、むしろそのオーラは年令と共に威力を増していると言っていいだろう。

その事実を実感させられたのがYouTubeで見つけた以下の2つの動画であった。

僕にとって若い頃は必ずしも好きなアーティストではなかった彼女だが、今回ばかりは感動を通り越して戦慄にも近い感情を抑えることができなかった。

こんなにすばらしいアーティストが実在する、この国日本とはなんと幸運な国なのだろうと僕は心の底から思ってしまった。そして自分が日本人であることを誇りに思った。僕たちは今なんというすばらしい時代を生きているのだろうと・・・。そんなことをリアルに感じさせてくれるアーティストというのは、そうそういるものではない。

さて、一つ目の動画は、以下の動画である。特に1曲目がすごすぎる。まさしく神(女神)が舞い降りている。ライヴでこのレベルのパフォーマンスができるアーティストというのは、世界中を探してもほんの一握りしかいないであろう。とにかく人間離れしているとしか言いようがない。まさに円熟の域に達した究極のパフォーマンスであり、完成されたひとつのエンターテイメント・ショーの姿がここにある。




二つ目の動画は、彼女自身が初監督を務めた『Goodbye Happiness』のミュージックビデオである。今から10年も前に製作されたこのビデオは、まるで現在の「Stay Home」の世界を予言するような内容となっている。が、そんなことはどうでもよくなってしまうくらい、宇多田ヒカルがどこまでも、とてつもなくキュートなのである。固定画面長回し一発撮り(たぶん)の中で繰り広げられる、めくるめくヒカルワールドは、観る者をこの世にいながらにして異次元の別世界へといざなってくれる。まさに日本の、そして世界の至宝である。宇多田ヒカル偉大なり。




『初恋』/宇多田ヒカル



今日の1曲:『きらめきの序曲』/アバ

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GQ Japanのインタビュー記事

今日の1曲:『ヒール・ザ・ペイン』/ジョージ・マイケル with ポール・マッカートニー

ファンならばもうすでに読んでいるかもしれないが、GQ Japanにポールの最新インタビュー記事が載っていたので共有します。リンクは以下です。

https://www.gqjapan.jp/culture/article/20200822-paul-maccartney-1

まず安心したのは、ポールがとても元気でいること。そして、予想していたとおり、ポールは現在の状況をとてもポジティブに捉えていて、家族といる時間を長く取ったり、レコーディングにより集中したりしているということだ。インタビューでも実際に未完成だった曲を何曲か仕上げたという話も出てくる。

これは楽しみになってきたぞ。

そういえば前作『エジプト・ステーション』が発売されてからもうすぐ2年になる。通常のポールのペースならば、まだまだ次のアルバムの発売までには時間がかかると考えるところなのだが、意外と次回作のリリースは早まったりするのかもしれない。いやきっとそうなるであろう(と信じていたい・・・)。

延期になってしまった映画『レット・イット・ビー』のリメイクだってあとたった1年後である。

こうなったら、ファンとしては『レット・イット・ビー』公開前に超強力なニューアルバムを発売してもらい、大きな盛り上がりの中で怒涛の『レット・イット・ビー』祭りへと一気になだれ込んでもらいたいと切に望むしだいだ。

なおGQのインタビューはまだ前編なので、後半も楽しみにしよう。

今日の1曲:『ヒール・ザ・ペイン』/ジョージ・マイケル with ポール・マッカートニー

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iPhone内蔵スピーカーの実力

今日の1曲:『最愛』/柏原芳恵

以前はアンチiPhone、アンチAppleだったのも、もはや過去の話(笑)。僕も今はしっかりiPhoneユーザーの1人である。しかもiPhone2台持ちときている。

だが、それでも毎月のスマホ代は2台合わせても5千円以下だ。

理由は、型落ちの旧機種を使用しているから。僕が初めて買ったiPhone6sはいまだにバリバリの現役でこちらが今でもメインである。そして2台目がiPhone7で、こちらは主に音楽プレーヤーや、携帯ゲーム機として使用している。

それにしても、1台目のiPhone6sは購入から約5年が経過したが、今でもまったく使用に問題がないというのはただただ驚異の一言である。改めてAppleの技術力の高さには驚くほかはない。ジョブズ偉大なり。
こちらはもう端末代は払い終えて、毎月1250円の通信料だけで稼働している。僕は画面にフィルムは貼らない派だが、5年を経過しても、画面にはキズ一つないし、故障も今のところゼロである。

そして2台目のiPhoneは、iPhone11が出ているというのに、あえて大幅型落ちのiPhone7を選択した(笑)。理由はただただ値段が安いからだ。端末代、通信料込みで月額3000円以下で収まる。しかし、それでも機体の実力は僕の想像を超えていた。音楽プレーヤーとしても、ゲーム機としても十分に満足がいく使用感なのだ。

特に最近になって気がついたのが、内臓スピーカーの音質のすばらしさである。僕は元々ヘッドフォン、イヤフォン派なので、スマホのちっちゃな内臓スピーカーにはまったく期待していなかったし、ハナから意識が向いていなかった。

しかし、ある日僕は気づいてしまったのだ・・・。iPhone7の内臓スピーカーから聞こえてくる音があまりにもすばらしいことを・・・。

とにかくその音質は僕の想像をはるかに超えていた。ちょっと信じられないレベルだったのだ。

それからというもの、家の中にいるときも、外出したときも、内臓スピーカーをオンにした状態でアマゾンミュージックを聴くことが増えた。車の中にいるときでさえ、僕はカーステレオは一切使わず、ポケットの中にiPhone7を入れたままで(スピーカーを上に向けて)音楽を聴いているのである。その満足度といったら、カーステレオの比ではないのだから、いかにその音がすばらしいかということだ。ちなみにiPhone6sの内臓スピーカーは7には相当劣る。

iPhone7でこの音の良さなのだから、8以降の音はどんなにすごいのだろう・・・。今後も型落ちを狙って全機種を制覇してみたいと思う今日この頃なのであった(笑)。

今日の1曲:『最愛』/柏原芳恵

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コロナがポールにもたらすもの


今日の1曲:『呪われた夜』/イーグルス


特に海外で猛威をふるっているコロナウィルス。少なくとも我々一般人にとって、もはやこの先5年~10年くらいは生でライヴを観る機会は訪れないであろうと僕は本気で思っている。

もしかしたら、アリーナやスタジアムで、熱気ムンムン、ぎゅうぎゅう詰めの中、コンサートやスポーツ観戦をしたなんていうこと自体がまったく信じられない時代がやって来るのかもしれない。

なんとなれば、我らがポール・マッカートニーについても、もちろん例外ではない。単純に現実問題として、現在78才の彼が生きている間に、我々が再び彼の生ライヴを観られる可能性というのは今や限りなくゼロに近くなったと言わざるを得ない。彼と同じ空間を共有できた・・・ただそれだけでもどれだけ貴重な贈り物であったのかを僕は今しみじみと噛みしめているところだ。

ひょっとしたらそんな悲しいこと言わないでくれ、と言われるかもしれない。だが仕方がない。それが厳しい現実というものである。世の中というのは、変わるときはあっという間に変わるものなのだ。


しかしながら、僕自身はこの状況をまったく悲観的にはとらえていない。むしろ大いにプラスに考えているのである。

一つは、ポールはもう十分すぎるほどライヴ活動をやってきたということ。しかも、彼ときたらどんなに声が出なくなってもいっこうにツアーをやめる気配はなかったのだから、彼の喉の事を考えればこの状況はむしろ歓迎すべきなのではないかとさえ思うのだ。

近年ほとんど変わることのなかったセットリストを見ても、またビートルズ時代の曲をほとんどやり尽くしてしまったという事実を見ても、ここでライヴ活動をストップしたからといってファンはそれほど嘆き悲しむべきではないだろう(ただ新しいファンには申し訳ないとは思うが・・・)。それよりも、今僕が思うのは、よくぞここまで長きに渡りライヴ活動を継続してくれたという深い感謝の気持ちであって、けっして心残りや悲しみなどではないということだ。実際、記録という観点から見れば、ポールはもうすでに十分すぎるほどの映像と音源を残してくれたといえる。ありがとうポール。


だからいいのである。少なくともポール・マッカートニーにとって、ツアーの無期限中止というのはけっして悪いことではない。

そして、それはすなわち彼の音楽活動がスタジオワーク中心に移行せざるを得ないことを意味している。

かつてビートルズがライヴ活動を休止してから歴史に残る傑作アルバムを次々と発表したように、これから80代を迎えようとするポールに再び創造性の息吹が蘇ったとしても、僕はけっして不思議には思わない。実際『エジプト・ステーション』や近年の作品群を見ても、ポールの創造性に陰りは感じられない。問題は彼の声の衰えであって、作品自体の質の低下ではないからだ。

というわけで、僕個人はこれからのポールの活動にこれまで以上に期待したいと思っている。きっとポールはスタジオワークに没頭して、世間があっと驚くようなアルバムをあと2、3枚は作ってくれるにちがいない(笑)。まずは最新オリジナルアルバムに期待したい。そして、来年に公開される映画『レット・イット・ビー』のリメイク版、そしてアーカイヴコレクションの継続と、ファンにとってはまだまだ楽しい日々が続くだろう。もちろん、これから主流になると思われるオンライン限定ライヴにも期待しよう!

今日の1曲:『呪われた夜』/イーグルス

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ディランが好きになりたかった

今日の1曲:『モナ・リザ・アンド・マッド・ハッターズ(パートⅡ)』/エルトン・ジョン


僕がこのブログを運営してゆく上で、いくつか自分なりに決めたルールというものがある。特に今まで明文化してきたわけではないが、漠然と自分の頭の中で描いてきたルールである。

そのうちの重要なものの一つは、「好きな音楽についてのみ書き、嫌いな音楽については(なるべく)書かない」というものだ。

理由は、嫌いなものについてあれこれ書くのは不毛だし、虚しいし、時間の無駄だと思うからだ。

それに、自分が嫌いなものについても、必ずそれが好きな人というのがいるはずなので、わざわざその人の気分を害する必要はなかろう、という気持ちもある。


だが、これからは少しずつその「禁断の分野」にも気が向いたら足を踏み入れてみたいと思う。特に今回のようなテーマの場合には・・・。


さて、ボブ・ディランである。

言うまでもなく、フォーク、ロック界の巨人であり、生きる伝説の一人である。

今ではノーベル文学賞を受賞した偉人という変な肩書きまでついてしまったが、そんなものがあろうがなかろうが、彼の偉大さには何の変わりもない。

ビートルズと同じ1962年にデビューアルバムをリリースし、79歳となった2020年の現在も最新アルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』が全英1位、全米2位に輝くというまさにバリバリの現役感・・・。これにはただただ驚くよりほかはない。

彼は現在もなお強烈に支持され続けている。

まさに伝説・・・それがボブ・ディランという人なのだ。


だからですねぇ・・・、僕もビートルズ体験の時のように、そのボブ・ディラン伝説に身も心も、そして魂さえも揺さぶられてみたかった・・・と思うのである。

彼の偉大なる作品のすべてを、この魂に刻み込むほどに聴き倒したかったと・・・。

しかし、しかしダメなのだ。僕はディランの音楽をまったく受け付けないのである。

これまで何度となく挑戦してみたが、聴くに堪えない。1枚のアルバムを通しで聴くことさえ苦痛になってしまうほどだ。

はっきり言って彼の音楽のどこがすごいのかがまったく理解できないのである。

それでもまだ彼の初期の曲の中にはそれなりにいいなと思うものがある。僕が一番好きな曲は『ライク・ア・ローリング・ストーン』だ。しかし、そこで止まってしまう。そこから先へは一歩も進めない。

最新アルバムも1、2曲聴いたら、もう先へは進めなくなってしまった。

定額制音楽サービスのおかげで可能になったディランの全カタログ制覇の夢は、こうしてあえなく夢と散ってしまった。ああ無残・・・。

ディランが好きになりたかった。これは僕の偽らざる告白である。

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』/ボブ・ディラン

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『フレイミング・パイ』リマスター盤の感想

今日の1曲:掌の夏/太田裕美

『フレイミング・パイ』リマスター盤が発売された。めでたし、めでたし。

だが、僕は未だどのヴァージョンも買っていない。なぜなら、アマゾン・ミュージックでいち早くデラックス・エディションの大半の曲が聴けてしまうからだ(笑)。

月額760円を支払っているとはいえ、3万円以上もするデラックス・エディションのほとんどの曲が無料で聴けてしまうのだから、ほんとうにありがたいかぎりである。これだけで実質何万円分も得をした気分になる(笑)。

実際にはCD4の『ザ・バラッド・オブ・ザ・スケルトンズ』と、CD5(フレイミング・パイ・アット・ザ・ミル)以外は全曲が聴ける。(といっても、『ザ・バラッド・オブ・ザ・スケルトンズ』はアマゾン・ミュージック内でそれだけを単独で聴けるし、CD5はポールによるスタジオ内ツアーで楽曲はないと思われるから、ほぼ問題はなしだ。)

とはいえ、やはりデラックス・エディションのパッケージはファンとしては超貴重だから、懐に余裕のある時に再度購入を考えるとしよう。


さて、実際に音を聴いた感想についてだが、一度通しで聴いたかぎりでは、個人的にはこれまでに発売されたアーカイヴ・コレクションの中でも1、2を争う内容ではないかとの印象を受けた。

ボーナスディスクのCD2、CD3、CD4、そのどれもが非常に聴きごたえがある。

CD2はポールがギター1本、もしくはピアノ1台で弾き語る初期のデモヴァージョンの数々がアルバムと同じ曲順で並べられている。極めてプライベートな音源であるために音自体はあまりよくないのだが、そんなことはまったく気にならないほどシンプルで強烈な魅力に溢れている。まさにポールの日常的な創作活動にじかに触れられるかのような、ファンにとってはたまらない内容といえる。ポールがいかに巨大な才能を持つ類いまれなアーティストであるかを知る道しるべともなるであろう。

CD3はレコーディングの空間をスタジオに移し、不完全ではあるが、作品としてかなりまとまりのあるヴァージョンがアルバムとは異なった曲順で再構成されている。時にはポール、リンダ、リンゴの親密な会話さえも収録されているこのCD3は、実際その完成度もなかなかのもので、僕にとっては「もう一つのフレイミング・パイ」と呼んでも差し支えないほどの感動を与えてくれた。ひょっとすると、このCD3は長く愛聴することになるかもしれない。

CD4は、これまでファンの間でも入手が比較的困難であった曲の数々とポールのラジオショー『ウブ・ジュブ』の編集版が聴ける。それにしても『ウブ・ジュブ』は聴いているだけで楽しい気分になる。ストリーミングのみでもよいから、ぜひとも完全版を公開してもらいたいものだ。

今回改めてすべてを聴き終えて思うことは、『フレイミング・パイ』はやはりポールにとって一つの大きな区切りとなる作品であり、同時にポールソロ期における最高傑作の一つということである。このアルバムと共にポールは現代最高のクリエイターとしての威信を取り戻し、本格的なカムバックを果たした、そしてこの流れは紆余曲折を経ながらも、2000年以降の黄金期へと引き継がれてゆくのである。


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【AMU】ポールの弟マイクのアルバム:『Mcgear』

今日の1曲:『セーラ』/フリートウッド・マック


ポールの弟、マイク・マッカートニーがソロアルバムを出していることはずっと前から知っていた。

でもはっきり言ってまったく興味がなかった。というのも、そのマイクのアルバムは全然売れていなかったし、彼のミュージシャンとしてのキャリアは一般的に見れば一流はおろか、二流としての評価さえも確立しているとは言い難かったからだ。
だから、彼がソロアーティストとしてアルバムを発売できたのは親の七光りならぬ、「ポールの七光り」があったから、ただそれだけの理由だと勝手に思い込んでいたのである。
注)ただし、厳密には彼を二流と呼ぶのは大間違いで、本国イギリスにおいて、彼はスキャッフォールドというグループのメンバーとしてなんと全英No.1シングル『Lily The Pink』を含め、合計3枚のシングルをチャートトップ10に送り込んでいるのだ。しかし、それにしても兄弟そろって全英No.1獲得とは!ごめんねマイク。

参考:
Thank U Very Much - The Very Best Of The Scaffold


ところがである・・・。いつの頃だったか、アマゾンで彼のセカンドアルバム『McGear』(1974年発売)のアルバム評価が4つ星以上であるのを見てから、このアルバムだけは1度は聴いておきたいとずっと思い続けていた。ただ、わざわざお金を出してまで買おうとは思わなかっただけだ(笑)。

そんなわけで、僕はアマゾン・ミュージック・アンリミテッドでこのアルバムが無料で聴ける日が来ることを待ちわびていたのである。

そして、ついにその日が来たのだ。つまり、アマゾン・ミュージックで、『McGear』の配信が開始されたのである。

もちろん、僕は飛びついた。そしてアルバムを初めから終わりまで聴いた・・・。

感想は、よい意味で期待を裏切られた。まず各楽曲のレベルが高い。そしてポールをはじめとする当時のウイングスのメンバーたちによる演奏、コーラスがすばらしい。そこにはまったく手抜きのかけらも感じられない。むしろポールの弟だから精一杯サポートしてやろうという意気込みに溢れているのである。

とにかくこのアルバムは不思議なことに途中で飛ばすことなく聴けてしまうのである。

楽曲の作者は10曲中6曲がマイク本人の手になるもの。自作曲の出来はどれもなかなかのものだ。そして3曲がポールとリンダの共作(2、4、6)、1曲がブライアン・フェリー(1)のカバーというところも興味深い。特にシングルカットされた『Leave It』はいかにもポールらしいアップテンポのポップソングで、僕は即座に気に入ってしまった。

マイクのヴォーカルは特別優れているというわけではないが、なんというかクセがなくてすんなりと入ってくる。うん、けっして悪くはない。

結論:ポールの七光りでないことだけはたしかである。反省・・・。

とにかく、このアルバム、プロデュースもポール自身だし、ファンならば一度は聴いておくべきだと思う。若き天才、ジミー・マッカロックのギタープレイも聴けるしね。オススメです。

『McGear』/マイク・マクギア(マイク・マッカートニー)

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ポールの曲:『Beautiful Night(ビューティフル・ナイト)』

今日の1曲:『イエスタデイ・ワンス・モア/カーペンターズ』


今回『フレイミング・パイ』のリマスター盤を発売するに当たり、ポールは1997年の発売当時と同じ時系列でシングル盤①『ヤング・ボーイ』②『ワールド・トゥナイト』を順に無料公開してきた。そして今回の『ビューティフル・ナイト』が3枚目のシングルとなる。ファンにとっては誠にありがたい話で、ここまで既にデモバージョンを含めて12トラックが無料公開されたことになる。個人的にはこれらだけでも十分に楽しむことができた。

Amazon Music Unlimited会員の方は以下のリンクから公開済の12トラックが聴けます。

『フレイミング・パイ』(アーカイヴ・コレクション)

『ビューティフル・ナイト』・・・名曲である。ポールが1990年代に発表した最も美しい曲と言ってもいいかもしれない。

この曲が発売されてから、早や23年の月日が流れたが、実際にポールがこの曲を書いたのはそれよりもずっと以前にさかのぼる。

そして、ポールがこの曲を初めてレコーディングしたのが1986年。プロデュースはフィル・ラモーンであった。しかし、ポールはこのヴァージョンには満足せず、1度お蔵入りになってしまった。『ウブ・ジュブPart5』に収録されているのがおそらくこの時のヴァージョンと思われるのだが、なるほどポールの言う通りその完成度は現在のヴァージョンには遠く及ばない。ポールの判断は正しかったと思う。

そして、ポールはさらに最低2度はこの曲のレコーディングを試みたと言われている。しかし、いずれのヴァージョンにもポールは満足せず、最終的にフレイミング・パイのセッションまで持ち越されたというわけだ。

そして、そのセッションでこの曲をリンゴ・スターと一緒にやることにより、名曲『ビューティフル・ナイト』に新たな命が吹き込まれた。この完成版『ビューティフル・ナイト』に僕が感じるものは、リンゴとの共演による明らかな化学反応である。ポールのヴォーカルに力が増し、ビートルズの時のような独特な「場」もしくは「フィールド」がこの曲の周囲を取り囲んでいる。実のところ、この曲を「ビートルズの曲」と言われても、僕は何の疑問も抱かないであろう。

ポールとリンゴはこの曲を完成させるために、長いセッションを行なったらしい。二人は旧交を温め直し、レコーディングは極めて楽しいものになったということだ。この曲におけるリンゴの功績は大きい。

今回この曲の再公開と同時に、YouTubeでプロモーションビデオも公開された。個人的にはビデオ自体の出来は今一つという印象だが、ビデオにはリンダとリンゴも登場する。特にリンダについては、おそらくこれが公式には最後の映像となるのではないかと思ってしまった。そういう意味でもこのビデオは貴重である。

YouTubeのビデオはこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=7x5OLojSJMo

さて、いよいよ7月31日の発売まであと2週間だ。

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フレイミング・パイ スペシャル・エディション(2CD 生産限定盤)(日本版)

Flaming Pie Special Edition(2CD)(海外版)

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今日の1曲について

今日の1曲:ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13《悲愴》 第二楽章/ダニエル・バレンボイム


約2カ月ほど前から、ブログの冒頭に「今日の1曲」というものを入れている。

これは何かというと、僕が過去40数年間に聴いてきた音楽の中で、特別好きな曲であると同時に、かつ「いつ、どんな時に聴いてもいいと思える曲」、さらに「何度聴いても飽きることがない」というかなり厳しい基準で選びに選び抜いた曲だけを紹介している。

この「いつ、どんな時に聴いてもいいと思える曲」というのがミソで、そのときの自分の気分、感情に左右されない名曲ということになる。

この基準で曲を選んでみると、ものすごい大ヒット曲であっても簡単に落選してしまったり、逆にアルバムの中の目立たない1曲であっても絶対に落とせない曲というのが出てくるから不思議である。

これらの曲は2020年7月17日現在640曲、45時間8分あり、僕が常日頃から愛してやまないアマゾン・ミュージック・アンリミテッド(Amazon Music Unlimited)の「プレイリスト」という形でスマホ内に保存している。そして、僕は毎日暇さえあれば、このプレイリストをランダム再生で何度も繰り返し繰り返し聴き続けているのだ。これが、ほんとうに信じられないくらい楽しいのである(笑)。

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さて、このリストは今現在も日々増え続けているのだが、同時にほんの少しでも僕の設定した基準に達していないと感じた瞬間、いとも簡単にリストから外されるということも日々繰り返されている(笑)。

こうして、このリストはより厳しい基準を満たした「僕にとって真の意味で最高の曲ばかりを集めた名曲集」となっているのだ。

とはいっても、音楽の好みは人の数だけ存在するから、僕はけっして自分の趣味を読者の皆さんに押しつけようなどとは思っていない。これは、あくまでも40年以上も洋楽を中心に音楽を聴き続けてきた一人の人間の究極の音楽カタログであるにすぎない。だから、僕と同年代の人々には懐かしさと古き良き時代の郷愁を込めて、そして若い人々には、過去に存在した信じられないほど素晴らしい名曲の数々をそのほんの一部でも知ってもらいたい、というささやかな願いを込めて「1記事、1曲」をこれからも紹介し続けてゆきたいと思っている。

自分で言うのもなんだが、歌謡曲からクラシックに至るまで、それなりに広いジャンルをカバーしていると思う。が、全体を通して言えるのは、僕は結局聴きやすいポップス系の曲が好きなんだな、ということ。ロックじゃないんだよなあ(笑)。

アマゾン・ミュージック・アンリミテッドの会員であれば、スマホでリンクをクリックするだけで、アマゾン・ミュージック・アプリで即座に曲を聴くことができる。きっといろいろと新しい感動や、発見があることだろう。最高の音楽は、このすばらしい人生をより豊かにしてくれる!

6500万曲以上が聴き放題 Amazon Music Unlimited

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『フレイミング・パイ』デラックス・エディションの内容(7)

今日の1曲:『恋はこれっきり(We Don't Talk Anymore)』/クリフ・リチャード

さて、CDの次はDVDである。今回のデラックスエディションにはDVDが2枚付いてくる。内容的にはDVD1が1本もののドキュメンタリー。DVD2がシングルのプロモーションビデオを中心とした短編映像集といったところだろうか。

1990年代半ばのポールを映したこれらの映像がどれも貴重なものであることは言うまでもない。が・・・、近年はYouTubeのおかげで、ひと昔前には考えられなかったような珍しい映像が誰にでも簡単に、しかも無料で観れるようになった。情報がほとんど音楽雑誌のみで、たった1枚の写真でさえも宝物のように大切にしていた僕の学生時代と比べると、ほんとうに時代は変わったものだと思う。「動くポール」「動くビートルズ」が見れるだけでテレビにかじりついていたあの頃・・・がほんとうに懐かしく思える(笑)。

そんなアナログな時代を知っている僕でさえ、もはや「動くポール」というのは当たり前のものとなってしまった。だから、「ワールド・トゥナイト」のようなドキュメンタリーも、昔ならばまちがいなく10回も繰り返して観たであろうが、今ならば1度観れば十分という感想を持つに違いないと思ったりするのである。これは果たしていいことなのか・・・。はっきり言って自分でもわからなくなるときがある・・・(笑)。

DVD1
イン・ザ・ワールド・トゥナイト(ドキュメンタリー)

DVD2-ボーナス・フィルム
ビューティフル・ナイト
メイキング・オブ・ビューティフル・ナイト
リトル・ウィロー
ワールド・トゥナイト [Dir. アリステア・ドナルド]
ワールド・トゥナイト [Dir. ジェフ・ウォンフォー]
ヤング・ボーイ [Dir. アリステア・ドナルド]
ヤング・ボーイ [Dir. ジェフ・ウォンフォー]
フレイミング・パイ EPK 1
フレイミング・パイ EPK 2
イン・ザ・ワールド・トゥナイト EPK
フレイミング・パイ・アルバム・アートワーク・ミーティング
TFI フライデイ・パフォーマンス
デービッド・フロスト・インタヴュー

というわけで、これまで7回に渡ってデラックス・エディションの内容を検討してきたが、読者の皆さんはどのような感想を抱かれたであろうか。僕個人の感想としては、アーカイヴコレクションは依然として質・量共にポールの歴史上最高のコレクターズアイテムだと思うし、今後もこのシリーズを超えるセットは現れないと思っている。ただ、「ポール自身が深く関わり、監修もしているはず」のこのアーカイヴコレクションが、今やファンの気持ちを萎えさせるような価格設定になってしまったことに一抹の寂しさと悔しさを感じてしまうのである。

なぜなら、ポールはビートルズ時代を含め、人気絶頂のウイングスの時でさえ、けっしてファンの気持ちを裏切るような価格設定をしてこなかったからだ。事実、2010年代以降に武道館をはじめとする日本公演のチケット高騰が始まるまで、ポールは厳密な意味で商業主義に走るようなことは絶対になかった。これは過去40年以上彼をリアルタイムで追いかけてきた僕自身の偽らざる証言である。

それは、「いったいポールに何が起こってしまったのか?」と思えるほどの変貌ぶりなのである。今後もこの傾向は続いてゆくのだろうか・・・。これは告白だが、正直言って悪い夢なら覚めてくれと思いたい気分だ。

兎にも角にも『フレイミング・パイ』アーカイヴコレクションの発売まであと2週間となった。ファンの皆さま一人一人がこの名盤を再び心ゆくまで楽しまれんことを。

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CD5 フレイミング・パイ・アット・ザ・ミル
さて、5枚組CDの最後は『フレイミング・パイ・アット・ザ・ミル』。なんとこのCDの内容が非常にわかりにくい(笑)。僕はこれまでユニヴァーサル・ミュージック・ジャパンのポール・マッカートニー公式ページの情報をもとに紹介をおこなってきたのだが、このCD5については”ポールが自身のスタジオを1時間ツアーしている内容”という説明しか載っていないからだ。

この説明から推測するに、ポールはおそらく自身が所有するレコーディングスタジオの紹介を約1時間かけて行ったではないか?、と思われるのだが、映像なしの音声だけでスタジオの紹介に果たして1時間もかかるものなのか??僕は大いに困惑してしまった。要するに説明が足りないのである。

仕方がないので、ネットを一生懸命探して見つけたのが、以下の情報である。

CD5 – Flaming Pie At The Mill
1. Intro – Paul chats about instruments from Abbey Road Studios
2. Paul Demos
3. Mellotron And Synthesizer / Mini Moog
4. Harpsichord
5. Celeste
6. Piano
7. Bill Black Bass
8. Drums
9. Höfner Bass
10. Guitar
11. Spinet
12. Bells
13. Control Room

おお、これだ!!と僕は思わず叫んでしまった(笑)。UMJのページにはこのリストが欠けていたのである。どうやらポールはスタジオ内の各楽器について、実際に自ら音を出しながらスタジオ内を説明して回った、というのが本当のところであるらしい(これもまだ推測の域を出ないのだが・・・)。だが、これである程度は内容がイメージできるようになったと思う。

それにしても、もしもこのリストが正しかったらの話だが、1.を見ると「アビイ・ロードスタジオにて、ポール楽器について語る」となっているから、ひょっとしたらこのツアー自体が「自身のスタジオではない」可能性も出てきてしまった。まあこのあたりは実際に音を聴いてみるしかない。開けてからのお楽しみということで(笑)。(続く)

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CD4 フレイミング・パイズ
CD4は通常で言うところの、ボーナストラック&アウトテイク集といったところだろうか。このディスクにはかなりコアなポールファンにとってもこれまであまりお目にかかることのなかった曲が5曲と、1995年にポール自身が製作したラジオショー『Oobu Joobu(ウブ・ジュブ)』の編集版(パート1~パート6)が収録されている。

収録曲は以下の通り:
1. ザ・バラッド・オブ・ザ・スケルトンズ
2. ルッキング・フォー・ユー
3. ブルームスティック
4. ラヴ・カム・タンブリング・ダウン
5. セイム・ラヴ
6. ウブ・ジュブ パート1
7. ウブ・ジュブ パート2
8. ウブ・ジュブ パート3
9. ウブ・ジュブ パート4
10. ウブ・ジュブ パート5
11. ウブ・ジュブ パート6

まずは1曲目の『ザ・バラッド・オブ・ザ・スケルトンズ』。この曲を実際に聴いたことのあるファンは相当なものであると思う。事実、僕自身今までこの曲の存在すら知らず、このリリースを機に初めて聴くことができたのだから・・・。
この曲はアメリカの詩人アレン・ギンズバーグの詩と彼の朗読に、ポールがギターで伴奏を付けたという、かなり異色な作品となっている。CDではポールはドラムスも担当しているという。
この曲についての解説と、なんとその共演動画までが以下のリンクに詳しく紹介されているので、ぜひ一度確認してみていただきたい。

http://musique2013.hatenablog.com/entry/2018/10/19/223452

Amazon Music Unlimitedの会員の方は以下のリンクから『ザ・バラッド・オブ・ザ・スケルトンズ』が聴けます。

The Ballad Of The Skeletons [Explicit]


いや~、ポールってほんとにいろんな事やっているよな~、と僕はひどく感心してしまった。僕は最初アマゾン・ミュージックでこの曲だけを聴き、「まあ、1回聴けばいいかな」ぐらいに思っていたのだが(笑)、上記の動画を見たらとたんに印象がガラリと変わってしまったから恐れ入る。ポールのギタリストとしてのセンスが光るお宝映像である。ギンズバーグとの息もピッタリで、とにかく、これは見るだけでも価値がある動画だと思う。

続いて特筆すべきは、ポール自身がホストを務める「ラジオ・ショー」として1995年に発表した『Oobu Juube(ウブ・ジュブ)』である。
ここには以前『フレイミング・パイ』からのシングルCDに数回に分けて収録されていたパート1からパート6までの編集版が収録されている。だが、実際のラジオショーの完全版は約1時間ほどの番組が15回というかなり膨大なものである。だから、正直言って、これはあまりにも惜しい・・・。せっかくの機会なのだから、ダウンロードのみでもよいからウブ・ジュブ完全版を公開してもらいたかった・・・というのが個人的な感想である。
さてそのラジオショーの内容だが、ポールファンならばただ聴いているだけでもきっと楽しくなること間違いなし。なにしろ全編がポールの曲と、彼のトークだけで埋め尽くされているのだからファンにとってはまさに夢のような番組である。また単独のアーティストが製作したものとしては、今や歴史的に見ても大変に価値のある貴重な記録であると思う。ポール偉大なり。(続く)

フレイミング・パイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)(2DVD付)

フレイミング・パイ スペシャル・エディション(2CD 生産限定盤)

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CD3 イン・ザ・スタジオ
3枚目のCDは「ホーム・レコーディングス」から一歩進んで、スタジオでのラフな録音が計10曲収録されている。たとえば、すでに公開されている『ワールド・トゥナイト』のホームレコーディングとスタジオ・ラフ・ミックスを聴き比べてみればその違いは歴然である。さらに完成版を続けて聴いたならば、ポールが1つの曲を完成させるまでの過程を僕たちはかなり詳細に追いかけることができるであろう。どうせ聴くのならば、これら3つのヴァージョン(もしくは、ないものは2つのヴァージョン)を続けて聴くのがオススメだ。

Amazon Music Unlimited会員の方は、以下のリンクから『ワールド・トゥナイト』の聴き比べができます。

Flaming Pie (Archive Collection)/ Amazon Music Unlimited

このCD3はCD2とは違い、曲順はオリジナルアルバム通りではない。また、『カモン・ダウン・カモン・ベイビー』『ホール・ライフ』という未発表曲も含まれているから、なんとなく『もう一つのフレイミング・パイ』のような感覚で聴くと面白いかもしれない。
CD3の曲目は以下の通り。(続く)

1. グレイト・デイ [アコースティック]
2. カリコ・スカイズ [アコースティック]
3. カモン・ダウン・カモン・ベイビー
4. イフ・ユー・ウォナ [デモ]
5. ビューティフル・ナイト [ラン・スルー]
6. ザ・ソング・ウィ・ワー・シンギング [ラフ・ミックス]
7. ザ・ワールド・トゥナイト [ラフ・ミックス]
8. リトル・ウィロー [ラフ・ミックス]
9. ホール・ライフ [ラフ・ミックス]
10. ヘヴン・オン・ア・サンデイ [ルード・カセット]

フレイミング・パイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)(2DVD付)

フレイミング・パイ スペシャル・エディション(2CD 生産限定盤)

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今回のデラックス・エディションはCDが5枚、DVDが2枚となっており、これまでのアーカイヴシリーズと比べてもかなりのヴォリューム感である。ではさっそくCDのほうから内容を見ていこう。

CD1 リマスター・アルバム
まずはオリジナルアルバム全曲のリマスター盤である(曲目リストは割愛)。これまで同様に音質がよくなっていることはまず間違いないが、『フレイミング・パイ』が初めて発売されたのが1997年。すでに時代はデジタルに完全移行しており、1970年代~1980年代中期に発売されたアルバムに比べれば明らかな違いを認めるのは難しいかもしれない。

僕自身、ファーストソロアルバム『マッカートニー』のリマスター盤を聴いたときの衝撃といったら、それはすごいものがあった。それは、ほとんどアルバム全体が完全に生まれ変わったといえるほどのものだったからだ。たとえて言えば、ゴツゴツした角が取れて、音全体が滑らかになり、クッキリとまとまりある美しいサウンドに変身したかのような鮮やかさがあった。『マッカートニー』から『ヴィーナス・アンド・マース』に関しては、誰でもその明らかな違いを実感することができるだろう。まだリマスター化されていないタイトルに関しても『バック・トゥ・ジ・エッグ』と『ロンドン・タウン』は僕自身非常に楽しみにしている。

今回の『フレイミング・パイ』に関しては、そういう意味で上記ほどの驚きは少ないであろうということができる。もともとサウンド的にも完成度の高いものであるだけになおさらである。


CD2 ホーム・レコーディングス
CD2からCD5までは蔵出し音源のオンパレードである。

まずCD2は「ホームレコーディングス」と名付けられ、ポールがギター1本(もしくはピアノ1台?)でおそらくカセットテープに録音したであろうと思われる初期のデモがアルバムの曲順に並べられている(ただし全曲ではない)。

1. ザ・ソング・ウィ・ワー・シンギング [ホーム・レコーディング]
2. ザ・ワールド・トゥナイト [ホーム・レコーディング]
3. イフ・ユー・ウォナ [ホーム・レコーディング]
4. サムデイズ [ホーム・レコーディング]
5. ヤング・ボーイ [ホーム・レコーディング]
6. カリコ・スカイズ [ホーム・レコーディング]
7. フレイミング・パイ [ホーム・レコーディング]
8. スヴニール [ホーム・レコーディング]
9. リトル・ウィロー [ホーム・レコーディング]
10. ビューティフル・ナイト [1995デモ]
11. グレイト・デイ [ホーム・レコーディング]

CD2からは今のところ『ヤング・ボーイ』と『ワールド・トゥナイト』の2曲が試聴できる。Amazon Music Unlimited会員の方は以下のリンクからどうぞ。

ヤング・ボーイ(ホーム・レコーディング)

ザ・ワールド・トゥナイト(ホーム・レコーディング)

2曲共に聴いて思うことは、天才ポール・マッカートニーの巨大な才能の前に凡人はただひれ伏すのみ、であるということだ(笑)。こんなにいい曲をギター1本でいとも簡単に紡ぎ出してしまうとは恐れ入る。実際はそんなに簡単なことではないのかもしれないが、簡単に聴こえてしまうところがまたすごいところなのだ。きっと鼻くそほども努力してないよね、ポールさん(笑)。

頭に浮かんできたものを、ただギターで伴奏付けてある程度形にしておけば、もうそれだけでレコーディング用の素材が次々と出来上がってゆく・・・。そんな感じさえ受けてしまう。まさに無から有を生み出すリアル錬金術。実質元手ゼロ円でチャリーン!、チャリーン!、ザクザク、ガッポガッポというわけだ(笑)。いや~、すごいわ。

さて、『ヤング・ボーイ』はまだサビが付く前のバージョンだが、これはこれで十分に聴くに値するし(好きです)、『ワールド・トゥナイト』はデモでありながらも、もうすでにポールの頭の中では完成版ができているといった印象。僕はこの2曲だけでほんとうにポールがギターを使いこなしていて、ギターと会話しながら曲を作っているのだな、という感じを強く受けたのであった。別に悲観するわけではないが、努力することがアホらしくなるほどのポテンシャルの高さである(笑)。今さらですが。

ちなみにこのCD2は「ホーム・レコーディングス」と名付けられてはいるが、『ワールド・トゥナイト』などは、波の音などもかすかに聴こえるような気がするから、実際は屋外で録音されたものもけっこうあるのかもしれない。

6/29現在、『フレイミング・パイ』アーカイヴ・コレクションからは、合計8曲が試聴できるようになった。Amazon Music Unlimited会員の方は以下のリンクから聴けます。

『フレイミング・パイ』(アーカイヴ・コレクション)

そんな感じでCD2の他の曲もたくさん楽しませてくれるであろうと想像している。(続く)

フレイミング・パイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)(2DVD付)

フレイミング・パイ スペシャル・エディション(2CD 生産限定盤)

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今日の1曲:『微風』/岡村孝子


さあ、それでは気を取り直して(笑)『フレイミング・パイ』デラックス・エディションの内容について見ていこう。

全体の構成は以下のとおり:
・CD5枚+DVD2枚
・128ページの豪華ブックレット
・ポールの手書き歌詞のレプリカ8曲分(封筒入り)
・ポールのファンクラブ会報「クラブサンドウィッチ」の復刻版
・フレイミング・パイのピック
・「The Flame」新聞
・ジョン・ハメルがスタジオでつけていたメモのファクシミリ
・リマスター・アルバムと32曲のボーナス・トラックの96kHz/24bit ハイレゾ・オーディオが聴けるダウンロード・カード

以上の内容物をすべて収納する豪華ボックス(シリアルナンバー付き)・・・という構成となっている。

基本的にはこれまでのボックスセットと似たり寄ったりの構成となっている。が、写真などで見るかぎり収納ボックスは少し厚めで、高級感のある仕上げがされているように感じられる。これは僕個人の感想だが、これまでのボックスセットはポール個人の各アルバムに対する思い入れがそのままパッケージの完成度にも反映されていたように思う。

これまでのボックスセットベスト3を僕なりに挙げるとすれば・・・
1位 ラム
2位 ウイングス・オーヴァー・アメリカ
3位 フラワーズ・イン・ザ・ダート となるが、今回の『フレイミング・パイ』もそれらに負けず劣らずの内容の濃いセットになっているように思われる。(まだ現物を見ていないので、あくまでも想像です、笑)

このところあまりにも値段が高いので難クセばかりつけているようだが(笑)、実はこのボックスセット、ファンにとってはけっしてお金には代えられない価値がある。それは現代最高の音楽家、そして一人の人間としてのポール・マッカートニー、その人となりに直に触れることのできるアイテムに溢れているからである。

けっして他では手に入らぬものであり、ひょっとしたら今後も二度と手にする機会が訪れないかもしれないもの・・・。特に僕がファンの一人として毎回最も愛着を感じるのが、ポール直筆の手書き歌詞のレプリカである。

ポールが実際に曲を書くときに使用した原稿が、毎度その紙の質感までをも含めて忠実に再現されていることには本当に驚かされる。そのリアルさは、まるでポールが今書いたものをひょいと自分に手渡してくれたかのような錯覚さえ覚えるほどである。しかも歌詞だけではなく、そこかしこに子供たちの落書きや、ポールが即興的に描いたデッサンなども頻繁に登場する。そこには生活のにおいさえ漂っていて、ポールの温かな人柄をとても身近に感じることができるのである。

だから、どんなに値段が張ろうとも、ポールと彼の音楽を本当に愛する人にとっては、やはりボックスセットはなくてはならないものであると僕は考える。究極的にはお金の問題ではないのである。(続く)

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『フレイミング・パイ』デラックス・エディションの内容(1)

今日の1曲:『迷い道』/渡辺真知子


7月31日に発売が決定した『フレイミング・パイ』アーカイヴ・コレクション。今日から数回に分けてデラックス・エディションの内容について見ていこうと思う。

ちなみに「デラックス・エディション」とは、高価なボックスセットのことである。以前はなぜか日本版のみ「スーパー・デラックス・エディション」という名称が付いていたのだが、僕の知る限りオリジナルの海外版にはスーパー・デラックスという名称が付いていたことは一度もない。これは僕がずっと以前から指摘していたことなのだが、今どき日本版のみ名称を変えるというのは購入する側から見ればとてもわかりずらく、はっきり言って全く不要な対応だった。どういう意図があってのことかは知らないが、とにかく販売元のUMJには価格設定を含めていろんな意味でずっと不信感しかないというのが正直なところなのだ。ファンを大切にしていた東芝EMI時代が懐かしい・・・。

しかしまあ、今回やっとのことで海外版と名称も統一されわかりやすくなったのはよかったと個人的には思っている。今後はこのまま名称統一でお願いします。

というわけで、デラックス・エディションの内容について・・・と言いたいところなのだが、やはり価格について素通りするわけにはいかない。ここは今一度しっかり見ていこう。

まずオリジナル海外版の価格が255.98ドル。日本円にして約27000円だ(1ドル106円換算)。今回はそもそも元が高いわな。

今アメリカのアマゾンに行って調べてみたら、値引きはまったくなかったので、今のところ実売価格も約27000円ということになる。

さて、日本版だが、UMJの公式サイトに表示されている定価が41800円である。上記海外版との価格差が14800円。つまり約1万5千円の価格差があるということだ。ブックレットや歌詞の対訳等、日本版だけの付属物を考えたとしても「今どき」1万5千円もの価格差はやはり法外と言わざるを得ない。

で、改めて日本のアマゾンでのデラックス・エディションの価格を確認してみたら、6月23日現在約7500円引きの34,277円であった(いちおうインポートの表示がないので日本版だと思われる)。アマゾンよくがんばっているな、とは思うが、それでも3万5千円のボックスセット。僕がこれまでのアーカイヴ・コレクションの中で最も豪華と感じた『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』でさえ1万8千円だったから、いかにボックスセットがもはや高嶺の花となりつつあるのかがわかろうかというものだ。僕個人は残念ながら日本版のボックスセットはパスである。

あとは海外版の価格しだいなのだが、今のところアマゾンには海外版デラックス・エディションはアップされていない。

というわけで、第1回目は文句だけで終わってしまったが(笑)、次回からはセットの内容について見ていこうと思う。

フレイミング・パイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)(2DVD付)

フレイミング・パイ スペシャル・エディション(2CD 生産限定盤)

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今日の1曲:ターン・トゥ・ストーン/エレクトリック・ライト・オーケストラ


今日6月18日はポール・マッカートニーの78回目の誕生日である。

おめでとう、ポール!!

最近いろいろとありますが、現代最高の音楽家にして偉人、サー・ポール・マッカートニーが今この瞬間も生きて、我々と共にあられるという奇跡を僕はほんとうに心の底から幸せに思っております。

これからもますますお元気で、ご活躍されんことを!Long live, Sir Paul!!


昨年末に立ち上げた新ブログ『昭和・平成・令和 そして今を生きる』もよろしくお願いいたします。

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