『タッグ・オブ・ウォー』『パイプス・オブ・ピース』クイック・レビュー - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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『タッグ・オブ・ウォー』『パイプス・オブ・ピース』クイック・レビュー

せっかく発売したのに現物が手元になくて途方に暮れていたら突然ひらめいた!

Apple Musicである。
http://www.apple.com/jp/music/

知らない人のために少し説明しておくと、Apple MusicとはAppleが運営する音楽聴き放題のサービスである。月額980円だが3か月間は無料でお試しができる。僕はこれに入っていたのである。(iPhoneを持っている人はパソコンでもiPhoneでも聴けるのでとても便利だ)

慌てて検索してみると、あったあった!『タッグ・オブ・ウォー』と『パイプス・オブ・ピース』どちらも(Remastered 2015)と書いてある。さっそく色めき立って聴き始めたというわけだ。

僕はiPhone6sに乗り換えたばかりだったのでApple Musicを同期させ、iPhoneにヘッドフォンを差して聴き始めた。まだまだ聴き込んではいないが以下にクイックレビューをお届けする。

『タッグ・オブ・ウォー』
まずはリミックスの出来が気になるところだが、正直に言うと可もなく不可もなしというのが今現在の感想である。なにしろ『タッグ・オブ・ウォー』はポールの全アルバムの中でも屈指の完成度を誇る名盤であり、プロデュースが御大ジョージ・マーティンなのだからオリジナルに手を加えること自体が少なからぬリスクを伴う。結局何をやったとしてもある程度の批判は免れないということは心に留めておかなくてはならない。それにオリジナルを耳にタコができるほど聴き込んでいるオールドファンというのはわずかな違いも「違和感」として捉えてしまうから困ったものだ(僕を含めて)。まだリミックスではない旧バージョンのリマスター版を聴いていないので何ともいえないが(こちらはApple Musicにはない)、オリジナルのリマスター版を選択するファンも意外と多いのかもしれない。こちらはスーパーデラックスが届くのが楽しみになった。

いずれにしろ今回のリミックス・ヴァージョンがこれからの『タッグ・オブ・ウォー』のスタンダードとなっていくということだ。音質や全体的なまとまりなどは全く問題ないので新しいファンたちは素直に今回のヴァージョンを標準として受け入れていくことだろう。ちなみに今回のリミックス作業は全てポール監修のもとで行なわれた。もちろんポール自身が承認した正式版である。ちなみにリミックスには約1か月を要したということだ。

ボーナスディスクはデモ中心だがなかなか聴きごたえがある。まず『Stop, You Don't Know Where She Came From』は初めて聴いたがアウトテイクにしておくにはもったいない佳曲だ。これぐらいの曲ならばポールにとっては朝めし前なのだろうが、当時の充実ぶりが伺える。『エボニー・アンド・アイヴォリー』のソロバージョンは個人的には長い間欲しかったのでとても嬉しい。スティーヴィーには悪いが僕はこちらのほうが断然好きである。『レイン・クラウズ』も久しぶりに聴いたがポールならではのアコースティック感がとても心地良い。『アイル・ギヴ・ユー・ア・リング』は軟弱系の曲だから発表を控えたのだろうか?。サビの部分を含めてこれはポールの名曲の一つと言って差し支えないだろう。名曲の発掘もアーカイヴの醍醐味のひとつである。

『パイプス・オブ・ピース』
今回個人的に驚きが大きかったのは実はこちらのほうであった。今回のリマスターによって曲ごとの音圧のばらつきが見事に調整されて一枚のアルバムとしての統一感が浮かび上がった。これが最大の収穫である。音質も見事なまでに改善しており申し分ない。これで晴れて『タッグ・オブ・ウォー』(戦争・闘争)と『パイプス・オブ・ピース』(平和)は双子のツイン・アルバムとして認められることになるだろうし、『パイプス・オブ・ピース』もまた『タッグ・オブ・ウォー』にけっして引けを取らない名盤であったことを多くの人が知ることになるだろう。リマスターだけでアルバム自体の評価は大きく変わりうるのである。

各曲に目移すと、まずはマイケルとのコラボレーション2曲のすばらしさを挙げずにはいられない。全米No.1の『セイ・セイ・セイ』はもちろんだが、『ザ・マン』の美しさときたら・・・。その他の曲もリマスターによって見事に生命を吹き込まれ、文字通り生まれ変わっている。『ヘイ・ヘイ』や『スウィート・リトル・ショー』など、僕が今まであまり好きでなかった曲も輝きを取り戻したかのようだ。

ボーナス曲も『タッグ・オブ・ウォー』以上に聴きごたえがある。『イッツ・ノット・オン』はこれまた軟弱系の曲だが僕は大好き。ポールにはあまりないタイプの曲で面白い。『セイ・セイ・セイ』の別バージョンは最後まで聴く価値がある。『トゥワイス・イン・ア・ライフタイム』はバラード好きの人にはたまらないだろう。こんないい曲をほとんどの人が知らないなんて・・・。

参考:
■『タッグ・オブ・ウォー』スーパー・デラックス・エディション(3CD+DVD)
国内盤定価 18,360円(税込)
アマゾン / HMVicon/ 楽天ブックス / UMJ
海外盤
アマゾン / HMViconタワーレコード / KINGSROAD(海外サイト)

■『タッグ・オブ・ウォー』デラックス・エディション(2CD)
国内盤定価 3.996円(税込)
アマゾン / HMVicon/ 楽天ブックス / UMJ
海外盤
アマゾン / HMViconタワーレコード / KINGSROAD(海外サイト)

■『パイプス・オブ・ピース』スーパー・デラックス・エディション(2CD+DVD)
国内盤定価 16,200円(税込)
アマゾン / HMVicon/ 楽天ブックス / UMJ
海外盤
HMViconタワーレコード / KINGSROAD(海外サイト)

■『パイプス・オブ・ピース』デラックス・エディション(2CD)
国内盤定価 3.996円(税込)
アマゾン / HMVicon/ 楽天ブックス / UMJ
海外盤
アマゾン / HMViconタワーレコード / KINGSROAD(海外サイト)

コメント
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イッツ・ノット・オンもめちゃめちゃ良かったです。初めて瞬間奇をてらっただけのものかと思ってしまいましたが、聴き通すとメロディーもすごくしっかりしていて、購入初日から何度も聞き返してしまいました。ぼくは軟弱系の曲が好きみたいです。

2015-10-06 23:19 │ from ふーてるURL

『Tug Of War』のRemix Version、ヴォーカルとドラム(パーカッション)の音が何か曇ったような感じがして(更にヴォーカルはOn気味なので)・・・何だかまだ馴染めません(オールドファンの証?)。ジョンのミレニアムシリーズのRemixが出た時は元のオリジナルミックスの音が悪かったせいか音の分離感が心地よかったのですが。管理人様が仰る通り、元々いいものを変えるとなるとリスクの方が高くなってしまうのかもしれませんね。『Pipes Of Peace』のボーナスフィルムでは「Keep Under Cover」のレコーディング風景が良かったです!今は2作にSingle Versionを追加したマイ・アーカイヴシリーズ増強版を作って通勤中の車の中でリピートしています。

2015-10-07 07:49 │ from にゃんパパURL

ふーてるさん

私も『イッツ・ノット・オン』好きです!

2015-10-09 05:16 │ from 管理人URL

にゃんパパさん

もともと2枚組の予定だったということで、自分なりに曲順アレンジして聴いているファンはけっこういるみたいですね。

2015-10-09 05:19 │ from 管理人URL

2年前の記事ですがお邪魔します。
Tug Of Warの「旧バージョンのリマスター」はお聴きになりましたか?
私はスーパーデラックスエディションではなく2CDのスタンダードの方を購入したので「旧バージョンのリマスターの音源」は聴いてないんです。リミックス版の方は私の耳に未だに馴染めず拒否反応を起こしてしまいます。
管理人様がどう感じたのか気になってます。
もし管理人様がリミックス音源より「旧バージョンのリマスター音源」の方を気に入ってるのでしたら私もスーパーデラックスエディションを今更ながら購入するかもしれません(笑)

2017-03-24 23:18 │ from たいしURL

Re: タイトルなし

たいしさん

ジョージマーティンプロデュースの旧バージョンは個人的にも思い入れがあったので、リミックス版を初めて聴いたときはかなり違和感があったのは確かですね。

ただ全体的な音質向上は明らかですし、数回聴き込むうちにこっちもありかなと思うようになりました。結局今はウォークマンにはリミックス版が入っています。ただ金銭的な余裕があるなら、やはりボックスセット購入をオススメします。

2017-03-25 08:42 │ from Macca Go Go Go管理人URL

なるほど、そうなんですね!
音質が良いに越したことはないですしね!
身体が受け入れるのを待つしかないんですかね〜
お金に余裕が出来たらボックスセット買おうと思います。

2017-03-25 14:55 │ from たいしURL