『パイプス・オブ・ピース』リマスター盤の内容 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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『パイプス・オブ・ピース』リマスター盤の内容

続いて『パイプス・オブ・ピース』リマスター盤の内容について確認しておこう。

発売されるフォーマットはスーパー・デラックス・エディション(2CD+DVD)、デラックス・エディション(2CD)、アナログ(LP2枚組)、そしてデジタルダウンロードとなっており、これは『タッグ・オブ・ウォー』と同じ。ただしスーパー・デラックスは2CD+DVDでCDが1枚少なくなっている。これは『タッグ・オブ・ウォー』とは違い、『パイプス・オブ・ピース』はオリジナルCDのリミックスはされなかったためだ。『パイプス・オブ・ピース』は従来のアーカイヴシリーズと同じくオリジナルCDはリマスターのみ。むしろ『タッグ・オブ・ウォー』は例外であり、『パイプス・オブ・ピース』のほうが標準ということになろうか。

個人的には『パイプス・オブ・ピース』はリマスター化を最も待ち望んでいたレコードの一つである。というのも、僕が所有している第一世代のCDはただ音が悪いというだけでなく、各曲の音圧のバランスが極端に悪くて非常に聴きづらいからだ。それがゆえに、ただでさえあまり評判のよくないこのアルバムを聴く回数がさらに少なくなるという悪循環を引き起こしていた。実際には、このアルバムに収録されている曲の少なくとも半分は非常に質の高いものであり、もう少し手を加えれば名盤になり得る要素を十分に備えていると僕は長い間思い続けてきたのである。ゆえに、今回のリマスタリングによって音質の向上と音圧の均一化が図られれば、それだけでもアルバム全体の印象が一変することは十分にあり得るだろうと思っているし、実際そうなることを大いに期待している。

なにしろ1曲目の『パイプス・オブ・ピース』が全英第1位、2曲目の『セイ・セイ・セイ』が全米第1位であって、これほど豪華なアルバムオープニングは他に『バンド・オン・ザ・ラン』(『バンド・オン・ザ・ラン』(全米1位)『ジェット』(全米7位))ぐらいしか思い浮かばないのだから、それだけでこの時期のポールの充実ぶりが伺えるというものだ。

さて気になるボーナスCDの内容だが、今回収録されたもの以外に『セイ・セイ・セイ』の別バージョンや、かなり質の高いデモやアウトテイクが外されているとの指摘もあるのだが、そのあたりについてはここでは詳しく触れない。収録曲は以下の通り。
1 アヴェレージ・パーソン (デモ)
2 キープ・アンダー・カヴァー (デモ)
3 スウィート・リトル・ショー (デモ)
4 イッツ・ノット・オン (デモ)
5 シンプル・アズ・ザット (デモ)
6 セイ・セイ・セイ (2015 リミックス)
7 コアラへの詩
8 トゥワイス・イン・ア・ライフタイム
9 クリスチャン・バップ

4曲目は未発表曲のデモと思われる。5曲目は麻薬反対を訴えたチャリティーアルバム『IT'S A LIVE-IN WORLD ANTI HEROIN PROJECT』(1986年)のためにポールが提供した曲のデモヴァージョンと思われるが、完成版があるのになぜデモが収録されているのかは不明。6曲目は『セイ・セイ・セイ』のなんと2015年リミックスヴァージョンで、ヴォーカルも別のものが使われているというから、これはボーナスの目玉の1つになるだろう。7曲目はシングル『セイ・セイ・セイ』のB面として発表された曲。8曲目は1985年の同名映画の主題歌としてポールが提供した曲。映画が全くヒットしなかったため埋もれた曲となっていたが、今回めでたく復刻した(僕が持っている初代CDには収録されていなかったが、後発のCDには収録されていた)。個人的にはポールの名曲コレクションに加えたくなるようないい曲だと思う。9曲目は1987年頃に録音されたというインストゥルメンタル・ナンバー。なぜ今まで発表されなかったのかが理解できないほど軽快で印象的な曲である。

DVDに収録される内容は以下の通り
・パイプス・オブ・ピース (ミュージック・ビデオ)
・ソー・バッド (ミュージック・ビデオ)
・セイ・セイ・セイ (ミュージック・ビデオ)
・ヘイ・へイ・イン・モントセラト (未発表ホーム・ムービー映像・3分間)
・ビハインド・ザ・シーンズ・アット・エア・スタジオ (未発表6分編集版)
・ザ・マン (未発表ホーム・ムービー映像・4分間)

相変わらず薄いDVDのコンテンツだが(笑)、興味をそそられるのはやはり3曲のミュージックビデオを除いた未発表映像だろう。が、これもあまり過度の期待をするとガッカリしてしまうかもしれないのでご注意を(笑)。マイケル関係はもっと出てくると思っていたのだが、やはり相手側の意向もあったのだろうか。かなり残念である。

最後に価格だが、CDが1枚少ない分スーパー・デラックス・エディションは『タッグ・オブ・ウォー』よりも安くなっている。8月15日現在アマゾン、楽天ブックス共に1万3千円台で推移している。海外版はタワーレコードが10,765円となっている。2CDセットは国内版は値引きなしのところがほとんど。海外版はアマゾンとタワーレコードがいい勝負といったところだ。まだ発売まで1か月半あるので、じっくり考えて購入しよう!

発売予定日10月2日
■『タッグ・オブ・ウォー』スーパー・デラックス・エディション(3CD+DVD)
国内盤定価 18,360円(税込)
アマゾン / HMVicon/ 楽天ブックス / UMJ
海外盤
アマゾン / HMViconタワーレコード / KINGSROAD(海外サイト)

■『タッグ・オブ・ウォー』デラックス・エディション(2CD)
国内盤定価 3.996円(税込)
アマゾン / HMVicon/ 楽天ブックス / UMJ
海外盤
アマゾン / HMViconタワーレコード / KINGSROAD(海外サイト)

■『パイプス・オブ・ピース』スーパー・デラックス・エディション(2CD+DVD)
国内盤定価 16,200円(税込)
アマゾン / HMVicon/ 楽天ブックス / UMJ
海外盤
HMViconタワーレコード / KINGSROAD(海外サイト)

■『パイプス・オブ・ピース』デラックス・エディション(2CD)
国内盤定価 3.996円(税込)
アマゾン / HMVicon/ 楽天ブックス / UMJ
海外盤
アマゾン / HMViconタワーレコード / KINGSROAD(海外サイト)

コメント
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ご無沙汰しています。

パイプスオブピース 確かに、ちょっとというかかなりお寒い内容ですね。

音圧の凸凹はアナログLP、つまり初出の時からそうでしたね。
それもふくめてポールの作品らしからぬ、完成度の低いアルバムといわれてます。
これにははっきりとした理由があって、単にお金がなかった。マイケルの招聘に予算のほとんどを使ってしまって、他の部分を手抜きするしかなかったためだそうです。ジョージマーティンもタッグオブウォー流れの曲以外にはほとんど関わっていなかったという話があります。

そういう意味でもパイプスオブピースこそリミックスをしてほしかったなあ、と思います。

マイケル関連の映像もないわけでななく(ないわけがなく)、コストが膨大で断念したのではと邪知してしまいますが、当たらずとも遠からずのような気がします。

2015-08-16 14:21 │ from ゆうみんURL Edit

ご無沙汰しております。ポールの来日公演の初日に2回連続書き込みした者です。

私はどうもヘソ曲がりなんでしょうか。この「Pipes of Peace」は全作品の中で最も愛聴しております。
まずメロディが素晴らしい。レコードで言うA面は特に最高で、タイトル曲と「Say Say Say」は言うまでもなく、「Girl」のようなブレスが印象的な「The Other Me」。ストリングスとブレイクがカッコいい「Keep Under Cover」。この上なく美しい「So Bad」。どれをとっても秀逸です。B面は確かに「The Man」以外は地味なのですが、「Through Our Love」は壮大で甘美なバラードですし、ボーナストラックの「Twice in a Lifetime」は数あるマッカートニーナンバーの中でも、指折りの起伏のある印象的なメロディだと思っています。

まあ私の場合その次にフェイバリットなのが、これまた悪評高い「Back To The Egg」だったりするので、あくまでも少数意見として流してくだされば結構なのですが、今回のアーカイブの発売はとても楽しみであることを言いたかっただけです。

いつもブログ楽しみに読ませていただいております。ありがとうございます。

2015-08-16 20:16 │ from NONSMOKYURL

ゆうみんさん

私もリマスターの出来しだいでは、リミックスすべきだったと文句を言うかもしれません(笑)。けっして曲自体は悪くないと思いますので、これを機に再評価されることを期待したいです。

2015-08-16 20:22 │ from 管理人URL

NONSMOKYさん

いえいえ好きなアルバムは人それぞれでまったく問題ないと思います。私自身も自分の好みを好き勝手にブログに書いてますし(笑)。仰るとおり、曲自体はけっして悪くないんですよね。『バック・トゥ・ジ・エッグ』もリマスター化で変わってくると思います。

2015-08-16 20:24 │ from 管理人URL

書き忘れましたが、このアルバムの楽曲自体はとても好きです。A面の全てB面の3曲目まではどのアルバムにもまさるともおとらないと本気で思います。ただB面後半は尻すぼみであるのは否めないような気がしています(ラストでやや持ち直しますが)。
それにやはり音質の凸凹は気になるところです。様々なセッションを集めたアルバムは他にもありますが、そこではうまくいっているので、できないわけじゃない。今回、そこを揃えて欲しいですね。

あと補足ですが『トワイスインアライフタイム』は現行版にも収録済みです。アナログ時代には幻の曲?でしたので、CD化の時はとても嬉しかったです。

2015-08-16 20:38 │ from ゆうみんURL Edit

「パイプス・オブ・ピース」と「タッグ・オブ・ウォー」は、当初、2枚組のアルバムとしてポールが発表しようと考えていたものです。

ところがレコード会社から2枚組じゃ売れないと拒絶され、仕方なく2枚のアルバムに分け、時期も1年ずらして発表したという経緯があります。

ボクは「パイプス・オブ・ピース」は「ヘイ・ヘイ」と「タッグ・オブ・ピース」を除けば各楽曲のクオリティーは高いと思いますよ。

この2曲は、当初の通りに2枚組のアルバムの中の1曲として収録されていれば、有効だったかもしれません。

“ポールのホワイトアルバム”誕生に寄与していたことでしょう。


ただ、単体のアルバムに収めるとなると、アルバムの評価を低くしてしまう恐れがある楽曲ですね。

2015-08-30 11:23 │ from ゆうURL

ゆうさん

個人的には一つぐらい2枚組のアルバムを作って欲しかったと思いますね。過去に何度もチャンスがあったので今となっては残念です。

2015-08-30 21:19 │ from 管理人URL

今回の2枚のデラックス・エディション、マニア目で見ると「Pipes of peace」の方が素晴らしい内容です。「Tug Of War」の方のボートラは全て最悪ブートレグで聞くことができた音源ですからね。

「It’s Not On」という得体が知れないが妙に出来のいい音源、「Say Say Say (2015 Remix)」の思わずにやける未発表ボーカル、1987年録音の音源とどう聴いても同一で混乱させる「Christian Bop」。

しかし、そんなことより僕が一番注目したいのは、「Simple As That (demo)」。今まで発表されていたレゲエ風のアレとは、歌詞もメロディも全く違う音源です。
なので、これをポールの新曲と位置づけても問題はないと思います。そうするとポールの同名異曲は「Hold Me Tight」「Heather」に続いて3曲目ですね。
ちなみに既発表の「Simple As That 」は1986年の録音ですが、これが「Pipes of peace」のボートラに収録されていたのは、この曲と混同してのことに違いありません。

最後に「It’s Not On」についてですが、ブックレットにも、ウェブにも、ブートレグにも、例の「Recording Sessions」にも歌詞以外の一切の情報がありません。誰かこいつの素性を教えてください。

2015-10-04 15:42 │ from TWICEURL

TWICEさん

今回はパイプスのほうも評判よいですね。私も注文しなくては・・・(汗)。レビューはいつになることやら。

2015-10-04 23:30 │ from 管理人URL