ポールのアルバム:『ワーキング・クラシカル』 その2 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールのアルバム:『ワーキング・クラシカル』 その2

ポールの本格的なクラシック音楽の制作は1991年発表の『リバプール・オラトリオ』に始まる。ポール初のクラシック作品ということで、この作品のリリースは一般的にも大きな話題となり、クラシックチャートでは各国で1位を記録するなど上々の成功を収めた。しかし、クラシック音楽がかなり好きであるにもかかわらず、個人的には僕はこの作品が好きになれなかった。理由は僕はクラシックの声楽曲というのがどうにも苦手だからだ。

そんなわけで、クラシック2作目となる『スタンディング・ストーン』も、聴きもしないのに僕はパスするという始末…。

しかし、クラシック3作目となる『ワーキング・クラシカル』は収録曲の半分以上がポールが過去に発表した曲がベースになっているということで興味を引かれた。そして実際に聴いてみたとき、僕のネガティブな印象は一変させられてしまったのである。それは予想以上にすばらしいレコードに仕上がっていたのだ。

その理由を以下に簡単にまとめてみよう。
まず第一に声楽やコーラスが一切入っていない完全なクラシックのインストゥルメンタル作品であること。第二にポールのオリジナル曲のアレンジが曲の良さを十二分に生かしたものになっていること。第三にローマー・マー・カルテットとロンドン交響楽団の演奏がすばらしいこと。そして第四にこじんまりとした室内楽と壮大な交響楽の両方が楽しめること、などなどである。

ローマー・マー・カルテットはほとんど無名に近い弦楽四重奏団であり、ポールがいかなる経緯でこのカルテットにこの仕事を依頼したのかは定かではない。しかし、その演奏のすばらしさは圧巻で、ポールの曲が持つメロディの美しさ、そして魅力を余すことなく引き出すことに成功している。正直続編が企画されないのが不思議なくらいだ。

そしてロンドン交響楽団による『ア・リーフ(A Leaf)』『スパイラル(Spiral)』『チューズデイ(Tuesday)』の3曲のすばらしさ。これらはまちがいなくポールの傑作のリストに加えられるべき隠れた名曲であり、ちょっと大げさかもしれないが、この3曲を聴かずしてポールの音楽を語るなかれと言いたくなるほどの作品である。最初は取っ付きにくいように感じるかもしれないが、繰り返し聴くうちにその美しさに心が洗われるような経験をすることになるだろう。ポールはクラシックをやるのならばこの路線が一番いいと個人的には思っている。

日々の忙しさの中で、ほっと家でくつろいだ瞬間に聴きたい作品としては『キス・オン・ザ・ボトム』を挙げるファンが多いかもしれない。しかし、真にリラックスできる癒し系の作品、もしくはBGMとして流して心地良く耳障りではない作品としては個人的には『ワーキング・クラシカル』を推奨したい。

ゆえにポール自身が参加していないにもかかわらず、僕はこのアルバムをオリジナルと同列に扱い、愛聴し続けるのである。(完)

参考:マイ・ラヴ~ワーキング・クラシカル(CD)

コメント
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WorkingClassicalのお話は前々から読んでおりましたがコメントするの遅くなりました。
管理人さんのおっしゃるようにオラトリオやStandingなどとくらべたら明らかにBeatles=ロックやポップが好きな方からすれば、
絶対に聞いた方が良い作品ですよね。PaulもRecordingには立ち会っていたりと気合は違うのかと。

是非是非皆様ファンの方に聞いて頂きたいと私も思います。ちなみに私車中で家族が乗っている時にこのClassical流している時がありますよ。

あ! 5月イギリス公演のレポート張り付けさせてくださいね!

2015-07-22 11:06 │ from HiroURL Edit

Hiroさん

いい作品ですよね。
イギリスレポートすごいですね。友人の方が行かれたようですが、うらやましい~。

2015-07-22 19:15 │ from 管理人URL