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ポール・マッカートニー:偉大なる50年の軌跡  その21『ポールのゲスト作品 ⑤』

なんと1年3か月ぶりの特集記事である。

本記事『ポールのゲスト作品』で取り上げる対象作品については過去記事を参照いただきたい。
偉大なる50年の軌跡  その15『ポールのゲスト作品 プロローグ』

第5回目の今日は、1980年~1982年にポールがゲスト参加した作品を紹介する。

1980年
(アーティスト)デニー・レイン
(曲名)『センド・ミー・ザ・ハート(Send Me The Heart)』『愛の嘆き(Weep For Love)』『アイ・ウッド・オンリー・スマイル(I Would Only Smile)』
(収録アルバム)『ジャパニーズ・ティアーズ(Japanese Tears)』
(参加形態)ベース、パーカッション、ギター、キーボード、コーラス

1980年12月に発売されたデニー・レインのソロ・アルバム『ジャパニーズ・ティアーズ』にポールは『センド・ミー・ザ・ハート(Send Me The Heart)』『愛の嘆き(Weep For Love)』『アイ・ウッド・オンリー・スマイル(I Would Only Smile)』の3曲で参加している。ポールはベース、パーカッション、ギター、キーボード、コーラスで参加している。また『センド・ミー・ザ・ハート』は曲もデニーとの共作である。

演奏は基本的にデニー・レイン・バンドによるものだが、ポール以外にも歴代ウイングスのメンバーのほぼ全員がなんらかの形で参加している他、『ゴー・ナウ』のリメイクなど聴きどころは多い。個人的には『アイ・ウッド・オンリー・スマイル』は埋もれさせておくにはもったいない曲だと思う(ギターの使い方などがちょっとジョージっぽい)。ポールとの共作『センド・ミー・ザ・ハート』もポールにしては珍しくカントリー風で面白い。

尚、デニー・レインの作品は現在どれも入手が非常に困難である。

参考:アマゾンでデニー・レインの作品を検索


1981年
(アーティスト)ジョージ・ハリスン
(曲名)『過ぎ去りし日々(All Those Years Ago)』
(収録アルバム)『想いは果てなく~母なるイングランド(Somewhere In England)』
(参加形態)コーラス

言わずと知れたジョージによるジョンの追悼曲であり、シングルとしても発売され大ヒットした(米ビルボード誌では最高2位を記録)。この曲の為にリンゴはドラムスで、ポールとリンダはコーラスで参加し、ビートルズ解散以来初めてポール、ジョージ、リンゴの3人が同じ曲で共演したとして発売当時は大変な話題となった。ただレコーディング自体は3人が同時に顔を合わせたというわけではなく、真に3人が再共演を果たすにはさらに1995年の『フリー・アズ・ア・バード(Free As A Bird)』まで待たなくてはならない。

参考:
『過ぎ去りし日々』(アマゾン・デジタルミュージック)
『想いは果てなく~母なるイングランド(Somewhere In England)』(CD 海外盤)


1981年
(アーティスト)リンゴ・スター
(曲名)『Private Property』『Attention』『Sure To Fall』
(収録アルバム)『バラの香りを(Stop And Smell The Roses)』
(参加形態)ベース、ピアノ、コーラス

(アーティスト)リンゴ・スター
(曲名)『You Can't Fight Lightning』(ボーナストラック)
(収録アルバム)『バラの香りを(Stop And Smell The Roses)』
(参加形態)ドラムス

リンゴのソロアルバム『バラの香りを』でポールは合計4曲でゲスト参加している。そのうち『Private Property』『Attention』『Sure To Fall』の3曲はプロデュースもポール自身が担当し、演奏面では他にローレンス・ジューバーがギターで、ハウイ・ケイシーがサキソフォンで参加している。特に『Private Property』と『Attention』は曲自体もポール自身の手になるもので、いずれも完成度はかなり高い。またジョージもシングルカットされた『Rack My Brain』(全米最高38位)を含む2曲で参加するなど非常に豪華で楽しいアルバムとなっている。リンゴのソロ中期の傑作と思われるのだが、CDは現在廃盤状態で入手困難なのが残念だ。今後の再発を待ちたい。

参考:『バラの香りを(Stop And Smell The Roses)』(CD 海外盤)


1982年
(アーティスト)ローレンス・ジューバー
(曲名)『Maisie』
(収録アルバム)『Standard Time』
(参加形態)ベース

アルバム『Standard Time』はウイングスのギタリスト、ローレンス・ジューバーのソロ・デビューアルバムで、ポールはこの中の1曲『Maisie』でベースを弾いている。アルバムはわずか6曲入りで、現在は非常に入手困難である。この曲が聴きたければ、今は編集盤の『Naked Solos』というアルバムを買うしか方法がないようだ。尚、ローレンス・ジューバーはウイングス解散後、フィンガースタイル(指弾き)ギターの名手として各方面から高い評価を得ているようだ。

参考:『Naked Solos』(CD2枚組 海外盤)


1982年
(アーティスト)マイケル・ジャクソン
(曲名)『ガール・イズ・マイン(The Girl Is Mine)』
(収録アルバム)『スリラー(Thriller)』
(参加形態)ヴォーカル(デュエット)

マイケル・ジャクソンとの初のデュエット曲として世界中で大反響を呼び、全米2位まで上昇した大ヒットシングル。曲はマイケル単独の作品だが、この曲で見せるポールの甘い歌声は冴えに冴え渡っており、彼の感性にピタリとはまったことがうかがえる。発売から早や30年以上が経過してしまったが、ポールのファンならば1度は聴いておくべき作品だ。

参考:スリラー25周年記念盤 (CD/DVD 海外盤)

コメント
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失礼します。

僕が本格的に洋楽を聴こうと思い始めたのは、2009年にマイケルジャクソンが亡くなってから、彼の特集を見て衝撃を受けたからです。
ただの変人、過去の人でしかないような扱いを受けていた彼が、まさに超人的スターであったことをまざまざと見せつけられ、急いでスリラーを購入しました。

その中に収録されていた「The Girl Is Mine」が、今思えば最初のポール・ソロ作品でした。
これを聴いてまず思ったのは「すげー、さすが元ビートルズ、現役バリバリじゃん」というものでした(笑)

勿論、どん底からウィングスを結成し再び頂点に登り詰め、またジョンの死や自身の逮捕といった壁を乗り越えて(マイケル最初のソロアルバムはOff The Wall,1979年でしたね)またまた頂点を取ったなんて歴史はさっぱり知らず(それどころかジョンレノンの悲劇の年すらあやふや!!)という状況でしたので、そう思ってしまったわけなんですが……
同時期のアルバム、「Pipes Of Peace」が「落ち着きすぎている」「老けた」といった声が多く聞かれていたのと比較するととても興味深いです。もしかしたら、無知な僕が聴いたために新鮮に思えたからなのかもしれません。

ともあれ、僕にとっては洋楽への道の第一歩であるということで、とても思い出深い曲です。

2014-08-26 11:41 │ from 村正URL

村正さん
『ガール・イズ・マイン』が洋楽を聴くきっかけとは興味深いですね。この曲を聴いて「ポールすげー」と思えた村正さんの感性もなかなかすげーですよ(笑)。

2014-08-26 20:12 │ from 管理人URL

この時期のポールは 元ビートルズのメンバーとの公の交流が増えて来ましたね。
個人的には リンゴに提供した「プライベート・プロパティ」が好きですね。エンターテイメント路線が ピタリとはまるポールとリンゴならではの佳曲だと思います。

リンゴの『バラの香りを』は あの忌まわしい事件がなければ ジョン・レノンも参加するはずでしたし、ポールの「テイク・イット・アウェイ」ジョージの「過ぎ去りし日々」(歌詞違い)もリンゴのヴォーカルで収録されるはずでした。
もし実現していれば かなりの傑作になっていたと思います。本当に悔やまれますね。

2014-08-29 01:24 │ from テツURL

『テイク・イット・アウェイ』と『過ぎ去りし日々』をリンゴが歌う予定があったのは初めて知りました(ホントに?)。『テイク・イット・アウェイ』はポールのソロ屈指の名曲ですから、結果的にはポール自身がやってくれてよかったなとは思います(笑)。

2014-08-29 19:30 │ from 管理人URL

再び失礼して・・・
「過ぎ去りし日々」については初耳でしたが、確かに「Take It Away」はもともとリンゴに提供するはずの曲だった、ということは聞いたことがあります。
実際、この曲はポールにしては珍しくメロディの高低が少なく、低く呟くようなサビからももともとリンゴが歌いやすいよう配慮したのでは?と考えることも出来ると思います。
恐らくリンゴがこの曲でドラムを叩いたのもそれが縁な気もします。

余談ですが、同じようにリンゴに提供する予定であった曲に「Let ’Em In」もあったはずです。
こちらも同様に、単純なメロディの曲ですね。

2014-08-29 22:42 │ from 村正URL

もしかしたら 他の方がお答え頂いているかも知れませんが 確か「テイク・イット・アウェイ」と「過ぎ去りし日々」の2曲はリンゴに提供する予定だったと思います。
「過ぎ去りし日々」に関しては リンゴのドラムを録音してオケは完成し 後はリンゴのヴォーカルを入れるだけの時に ジョンの悲報が届き、急遽ジョージは歌詞を追悼歌に書き直し 自身でヴォーカルも入れた様です。
だから「過ぎ去りし日々」はジョンの悲報を知り メンバーが集結という訳ではなく、リンゴの新作 製作途中で企画を変更して生まれた曲の様です。だから 3人の各レコーディング時期がバラバラだったのも致し方ないでしょうね。

「テイク・イット・アウェイ」もリンゴの為に作られた曲だったそうですが、結局リンゴはアルバムには採用しませんでした。そのお陰で(?)ポールのヒット曲が増えた訳ですけどね。
『バラの香りを』はジョンの悲劇がなければ 80年代版『リンゴ』となる可能性を秘めていたはずで、「ラック・マイ・ブレイン」のシングルヒットの結果を見ても、当初の予定でアルバムが完成していたらヒットは間違いなかったのでは ないでしょうか?
久し振りにリンゴがロックに回帰した快作だっただけに 個人的には少し心残りでもあります。
『バラの香りを』ぜひ再発して欲しいですね。輸入盤でCDを購入しましたが、日本盤では一度もCD化されてないですよね。

2014-08-30 00:12 │ from テツURL

テツさん、村正さん
情報をありがとうございました。個人的には『テイク・イット・アウェイ』も『過ぎ去りし日々』も『幸せのノック』もリンゴが歌わなくてよかったと思います(笑)。

2014-08-30 19:23 │ from 管理人URL