ポールの曲:『ラヴ・イン・ソング(Love In Song)』 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールの曲:『ラヴ・イン・ソング(Love In Song)』

『ヴィーナス・アンド・マース』アーカイヴ・コレクションのリリース(9月24日)を記念して、まずはこの曲を取り上げてみたい。

『ヴィーナス・アンド・マース~ロック・ショウ』というポールのキャリア史上稀に見る豪華絢爛なアルバムオープナーを引き継ぎ、極めてゆっくりと立ち上がるのがこの曲『ラヴ・イン・ソング』である(邦題『歌に愛を込めて』)。

アルバムの体裁上は『ヴィーナス・アンド・マース~ロック・ショウ』はメドレー、『ラヴ・イン・ソング』はそれに続く独立した曲となっているが、アルバムを通しで聴くと実際は『ヴィーナス・アンド・マース~ロック・ショウ~ラヴ・イン・ソング』の3曲メドレーと言ってもいいほどの構成となっている(これがヘッドフォンで聴くとなかなか気持ちがよい)。というのも『ロック・ショウ』のフェイドアウトと『ラヴ・イン・ソング』のフェイドインがほとんど切れ目なくつながっているからだ。そして冒頭のこれら3曲を聴くだけで、僕は普通のアルバム1枚分を聴いたぐらいの気持ちになってしまう。それぐらい密度の濃いオープニングメドレーであると思う。

そもそもフェイドインで始まる曲というのがポールにしては非常に珍しい部類に入るのだが、加えてこれほどスローな立ち上がりの曲というのも他にあったかといえばすぐには思いつかないほどである。だから10代で初めてこの曲を聴いたときには、なんとなく間延びした退屈な曲にしか思えなかったものだ。だが比較的早めに現われるサビのメロディーの素晴らしさと、このアルバム独特の派手な音色、アレンジがこの曲を全く特別なものにしている。名曲揃いのこのアルバムの中でも僕は『ロック・ショウ』『あの娘におせっかい』に次いでこの曲が好きなのだ。

アルバム『ヴィーナス・アンド・マース』の音色はポールのどのアルバムとも違っている。かつて『サージェント・ペパーズ』がビートルズのどのアルバムの音とも違っていたように、『ヴィーナス・アンド・マース』ではギターやキーボードの音がまるで魔法にでもかかったようにキラキラと輝いて聴こえるのだ。それはほとんど視覚にまで訴えかけてくるほどで、『ラヴ・イン・ソング』はそういった意味でもこのアルバムの代表格といえると思う。

ポール自身によりプロデュースされたこのアルバムは、その前後のアルバムに比べて音のバランスが少々悪いというのが昔からの僕の評価である。これがリマスター化により、きっちりとまとまった音になって蘇ってきたら果たしてどうなるのか。これがリマスター盤『ヴィーナス・アンド・マース』に僕が最も期待するところでもある。過去のリマスター盤の出来ばえから予想すると、『ヴィーナス・アンド・マース』はおそらく今までで最も驚きに満ちたリリースとなるだろう。アルバム自体の評価さえも一変させてしまうほどに。

そもそもこれだけ質の高いアルバムがそれに見合うだけの評価がなされてこなかった事自体が不思議なのである。ローリングストーン誌は★3つ半、オールミュージック(Allmusic)は★3つ(いずれも満点は★5つ)。ちゃんと聴いているのか?まあよい。それらの評価が正しくなかったことはいずれ歴史が証明することだろう。そして今回のリリースが再評価の一つのきっかけになることはまちがいない。ちょうど『ラム』の時がそうであったように。

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コメント
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「ラヴ・イン・ソング」

サビのメロディの美しさと ポールのヴォーカルの巧さが光る佳曲ですよね。私も好きな曲です。
アルバム『ヴィーナス・アンド・マース』って ビートルズのアルバムに例えると ウイングス版『サージェント・ぺパーズ~』の様に感じますね。コンセプトを持った内容、多種多様な楽曲が収録されている所が魅力的です。
ウイングスとしての最高傑作は『バンド・オン・ザ・ラン』てはなく こちらの『ヴィーナス・アンド・マース』だと思っています。

「ラヴ・イン・ソング」って どちらかと言うと 地味な曲だと思うのですが、ポールのヴォーカルが この曲を極上のバラードに仕上げていると思いますよ。
普通の凡百ヴォーリストが歌うと 間延びした退屈な曲に聞こえそうですが やはりポールはヴォーカリストとしても 実力者ですよね。サビからの盛り上がりなどは 鳥肌が立ちそうなぐらい ポールの歌声が胸に迫ってきて感動的です。

アルバム収録曲の中でも 珍しくライヴでは披露されませんでしたが やはりオリジナル・ヴァージョンの再現は 全盛期のポールのヴォーカルでも難しかったのかな?

それにしても「ロックショウ」の後にこの曲を持ってくるとは 絶妙なアルバム構成ですね。静と動のバランスが最高ですね。フェイドインして曲が始まる展開には 管理人様が仰る通り 流石だと思います。

ちなみに私が初めて買った ポールのアルバム(CD)が『ヴィーナス・アンド・マース』でした。もちろん後追いなんですが、数ある作品から 何故このアルバムを選んだのか? それは収録曲が多かったからです(苦笑)
使えるお金が限られている中学生には 収録曲が多い事が 何よりも魅力的だったのです。なのでポールの最高傑作として名高い『バンド・オン・ザ・ラン』は購入が かなり後になってしまいました。

ですから『ヴィーナス・アンド・マース』は昔からかなり聴き込みましたね。「ラヴ・イン・ソング」の曲の美しさにも ずっと惹かれて来ました。
余談が続きますが、個人的にアルバム収録曲で一番好きなのは「幸せのアンサー」です。
初めてアルバムを聴いた中学生の時から ずっとこの曲が好きで やはり私はロック調な曲も良いですが メロディアスなタイプの曲が 肌に合うようです。

2014-08-13 01:34 │ from テツURL

テツさん
収録曲が多いから『ヴィーナス・アンド・マース』を買った。わかるなあ~(笑)。私もたしか『バンド・オン・ザ・ラン』より先に買ったと思います。『スピード・オブ・サウンド』もポールのヴォーカル曲が少ないということで、買うのはあと回しになったと思います。『幸せのアンサー』はポールらしい優しいナンバーで、もちろん名曲ですね。

2014-08-13 18:48 │ from 管理人URL

大変ご無沙汰しております。
ポール来日事件?の頃以来ですが、それ以降も貴ブログの記事を楽しみに読ませてもらっていました。

実は私も曲数の多さに惹かれて『ヴィーナス・アンド・マース』を『バンド・オン・ザ・ラン』よりも先に買い、そしてポールのボーカル曲が少ないという理由で『スピード・オブ・サウンド』の入手を後回しにしたクチです。
『スピード・オブ・サウンド』を買ったのは『USAライブ』や『ロンドン・タウン』、『ウイングス・グレイテスト』よりずっと後、『バック・トゥ・ジ・エッグ』と同時期だったと記憶しています。(大好きな『心のラブソング』はシングル盤と『グレイテスト』で楽しんでおりました)

あの頃のレコード価格は今よりも相対的に高価だったので、アルバムを1枚買うというのは本当に大変なことでした。
吟味に吟味を重ねて長期的な購入計画を練ったものです。
テツさんと管理人さんのコメントが、当時のことを懐かしく思い出させてくれました。

それにつけても、本当に9月が楽しみですね!

2014-08-13 23:04 │ from 通りすがりのビートルズファンURL Edit

通りすがりのビートルズファンさん
曲数の多さで言うと、『ロンドン・タウン』も当時お得感のあったアルバムだったと思います。おそらく当時のLPに収録ギリギリいっぱいまで詰め込んだはずで、さすがはポールと思ったものでした。アーカイヴは10月1日に延期になってしまいましたが、ここまでくれば1週間くらいあまり関係ないですかね(笑)。

2014-08-14 16:57 │ from 管理人URL

鼻歌でよく歌ってました

こんにちは
スパーデラックス予約しました 出費は痛いけどこのアーカイブシリーズは外せませんね!

私中1 13歳頃からビートルズ・洋楽系にはまり、今に至ってます
バンドオンザランが出た後ぐらいかな 73~4年頃のことです 赤盤青盤が発売されたりマインドゲイムスやギブミーラブ フォトグラフ等メンバー4人がヒットチャート賑わしてた頃です
私にとって初めての新譜でした ビートルズ関係のレコード新譜がいついつ出ると公表され、発売日をわくわく楽しみにしてた最初のレコードがこのビーナスでした(もちろんお小遣いですぐ買えるというわけではなかったので新曲が聴けるという意味です 笑) 60年生まれなので後追い世代ですが、あの頃のワクワク感は最近では昨年のポールのNewで味わいましたね 来日も迫ってたから余計です(皆さんもそうだったと思いますが)

私もテツさんと同じでビーナスのほうがバンドオンザランより傑作なのでは?と思ってます
その中でもラブ・イン・ソングが一番好きで、ポールのボーカル 感情移入が凄いと思ってます
当時よく鼻歌交じりに歌ってました
あと今でも鮮明に覚えているのが、ラジオで都倉俊一さんがDJの番組でこのビーナスを紹介してましたね 「ビートルズ解散して早5年 バンドオンザランに続くポールの新譜が発売されました うんうんかんぬん.... 次にかける曲は幸せのアンサー」みたいな感じでドキドキしながら聞きかじってました 良い思い出です

2014-08-15 10:56 │ from chusanURL

chusanさん
私はリアルタイムが『ロンドン・タウン』からなので、実は全盛期のウイングスの勢いを知らないので羨ましいです。あの頃は洋楽が百花繚乱という感じで本当にすばらしい時代でしたね。今は「おっ」と思える曲が1年に1曲もない(笑)。

2014-08-15 20:16 │ from 管理人URL

Archive Collection

管理人さん、こんばんは。
どうもご無沙汰いたしております。

まずは今日私、知ったばかりなのですが、日本盤の発売日は延期となりましたね。10月1日で一週間延びました。2種類ともですね。
管理人さん、しかし今回は2作品ともスタンダードエディションはないのですかね?
そう、ボーナスCD無しの一枚物ですよね。
僕は貧乏ですし、それでも良いんですがね。(笑)

僕も「Venus And Mars」は楽しみにしてましたね。
一番好きなナンバーは、「ワインカラーの少女」です。

そしたら次回のArchive
Collectionは来年の秋以降ですかね!?

最後に楽しいお盆休み、お過ごし下さいね。


2014-08-15 21:59 │ from 遠藤平吉URL

失礼します。

「ヴィーナスアンドマーズ」を形容するときによく用いられる豪華絢爛というフレーズ、これってショウコンセプトの雰囲気だけでなく、いくらなんでも贅沢だろう!ってぐらい珠玉のメロディの数々で溢れていることも表してるんだと思うんです(むしろみんなそちらを思ってるのかも)。個人的には豪華絢爛という言葉から連想するアルバムはこれとクイーンの「オペラ座の夜」ですね。どちらも75年発売で、クイーンの方が後発でしたか。そういえばあのアルバムはバンドオンザランとヴィーナスアンドマーズを足して2で割ったような感じですね。

振り返るとこの頃がロック全盛であったのかなぁ・・・最近なんとなく敬遠していたプログレを聴く機会があって一気にハマっていて、この時代の曲を聴き漁ってる次第なんですが、やっぱりウィングスは別格なんですよね、気難しい曲を聴いた後にリフレッシュするのに最近よくこのアルバムを聴いてます。

いつもいつも話が脱線して・・・
この曲なんですが、最後の「クロスロードのテーマ」を除けば、このアルバムではライブで演奏されていない2曲のうちの1曲でしたか。
どことなくエスニックで浮遊感があるところがいいですね。ややもすれば冗長になりがちな曲を見事にまとめ上げるところはポールの十八番ですよね(ちょっとずつ音を変えて飽きさせない工夫が効いてます)。最後のかすれ気味のボーカルも味わい深いです。

最後に、脱線ついでですが、実はこのアルバムの良さに気づいたのは、「ロックショウ」の映像を見てからでした(苦笑)
それまではバンドオンザランばかり聴いていました・・・
ついでに、このアルバムのフェイバリット・ナンバーは僕も「幸せのアンサー」を推させていただきます。この曲だけは初めて聴いて邦題通りとても幸せになったのを覚えています。

2014-08-15 22:15 │ from 村正URL

村正さん
なるほど考えてみれば、ポールはこのアルバムからほとんどの曲をライヴで演奏しているんですね。それだけ内容がいいことの証しでもありますね。
『幸せのアンサー』に一票ですか。この曲人気あるなあ(笑)。

2014-08-16 17:06 │ from 管理人URL

遠藤平吉さん
発売日延期になってしまいましたね。残念ながら今回は1枚モノはないようです(今後もなしか?)。日本盤は2枚組セットもう少し値段下げてもらわないと…。『ワインカラーの少女』に一票ですね。私も好きです。

2014-08-16 17:09 │ from 管理人URL