ポールのアルバム: 『プレス・トゥ・プレイ』 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールのアルバム: 『プレス・トゥ・プレイ』

1986年に発売されたアルバム『プレス・トゥ・プレイ』はファンの間でも評価が分かれる異色作であり、それまでのポールのアルバムと比べるとチャート成績、レコード売上共に振るわなかったという意味ではポールの失敗作(?)の一つに数えられるかもしれない(イギリス最高位8位、アメリカでは全く振るわず最高位30位)。ともかく発売当時はかなり否定的な意見が大勢を占めていたと僕自身は記憶している(というか、この頃僕の周囲にはリアルタイムでポールを聴いている人がほとんどいなかった)。また個人的な意見では、一般的な意味でポール人気にかなり陰りが見えてきたと感じられたのもちょうどこの頃である。前作『ヤア!・ブロード・ストリート』まではなんだかんだいってポールはまだまだ半分アイドルのような扱いをされていたものだ。しかし、『ひとりぼっちのロンリー・ナイト』のスマッシュヒット(英2位、米5位)で気を吐いたものの、映画『ヤア!ブロード・ストリート』の評価・興行成績は惨憺たるもので、アーティストとしてのポールの評価はこれ以降明らかに下降線を描くことになる。そして本作『プレス・トゥ・プレイ』以後はそれまでのように大ヒット曲を連発することも全くと言っていいほどなくなってしまった。端的に言うとシングルが売れなくなってしまったのである。

1970年代から80年代の初めにかけて、ポールは面白いようにシングルヒットを量産した。だが、シングルヒットという観点から見ると『プレス・トゥ・プレイ』は明らかにポールの全キャリアにおいて大きな分岐点になっているように思われる。実際に『プレス・トゥ・プレイ』以前と以後のシングル盤のチャート成績をまとめると以下のようになる。

『プレス・トゥ・プレイ』以前(1970年~1985年)

イギリス 1位(3枚) 10位以内(22枚)※1位3枚を含む

アメリカ 1位(9枚) 10位以内(21枚)※1位9枚を含む


『プレス・トゥ・プレイ』以後(1986年~現在)

イギリス 1位(0枚) 10位以内(1枚)『ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー』(最高位10位)

アメリカ 1位(0枚) 10位以内(0枚)

あくまでも結果論だが、1970年からの16年間にイギリス、アメリカ共に実に20枚以上のトップ10ヒットを送り込んだポールが、『プレス・トゥ・プレイ』以降は現在までの28年間にイギリスでたった1枚のトップ10ヒットしか出せていないのである(しかもアメリカでは0枚)。これはかなりショッキングな数字である。このデータからわかるのは、明らかに『プレス・トゥ・プレイ』を境にして、レコード購買層の中心を担う若者たちがポールのレコードを買わなくなり、それまではポールのレコードを買っていた人たちまでもが「ポール離れ」を起こし始めたということである。

しかし、果たしてこのアルバムは本当にそんなにも悪い作品だったのだろうか?
オリジナルの発売から四半世紀以上が経過した2014年の現在、僕は久しぶりにこのCDを棚から取り出し、初めから終わりまで通しでこのアルバムを聴いてみた。すべての偏見を頭から取り払って…。

『ストラングル・ホールド』からボーナス曲『タフ・オン・ア・タイト・ロープ』まで13曲。オリジナルは全10曲だったが、3曲のボーナスを含めても1枚のアルバムとして何の違和感もなく聴き終えることができた(よくあるようにボーナス曲がアルバムのカラーと合っていないという感じは少なくともこのアルバムからは全く感じられなかった)。

まず素直な感想:全ての曲がただ素晴らしかった。僕はひたすら純粋にこのアルバムを楽しんでいた。発売から28年目の再評価。これはポール・マッカートニーの異色作などではなく、彼が切り開いた新たなる地平であるように思われた。彼の偉大なる足跡に新しい一歩を刻む記念すべき意欲作だった。誤解を恐れずに言うならば、この作品はポールのもう一つの名作となるべきアルバムだったのだ。ただ、このアルバムにはわずかながらポールらしくない「迷い」といったものが影を落としていた。僕が感じるマイナス要因といえばただそれくらいのものである。

しかし、これも今となっては立派なアルバムの個性だ。毎回同じような曲、同じようなアルバムばかりではつまらないではないか。そして無限ともいえるバリエーションこそがマッカートニー・ミュージックの本領なのだから、僕はポールが『プレス・トゥ・プレイ』でちょっとした冒険をしてくれたことを今ではとても感謝しているのである。

それでも1986年の発売当時は、僕はこのアルバムに対してしばらく否定的な感情を持ち続けていたことを告白しなければならない。僕は特に『プリティ・リトル・ヘッド』や『トーク・モア・トーク』、『グッド・タイムズ・カミング』のような曲をポールがアルバムに入れた事が許せなかったのである。なぜこんなにも単調で退屈な曲をポールがわざわざやらなくてはいけなかったのか?しかも『プリティ・リトル・ヘッド』はシングルカットまでして…。それにシングルの『プレス』はいい曲なのに、アレンジがどうも気に入らなかった。また、全体的にリズムとドラムスの音が強調されていることもポールが当時の売れ線に迎合しているような気がして好きにはなれなかったものだ。

それでもアルバムを繰り返し聴き続けるうちに、僕はこの作品の良さをだんだんと理解するようになっていった。『オンリー・ラヴ・リメインズ』はソロ期のベスト・バラードのひとつに数えられる名曲だったし、『フットプリンツ』や『タフ・オン・ア・タイト・ロープ』は僕が好きないつもながらのポール路線を汲む佳曲だった。『ムーヴ・オーヴァー・バスカー』『ストラングル・ホールド』のようなマッカートニー印のロックナンバーもちゃんと押さえてあった。ただそれらの“ポールらしい”曲に混じって、それまでにはなかった取っ付きにくいタイプの曲がこのアルバムに“ポールらしくない”作品というイメージを与えていたことはたしかだろう。『グッド・タイムズ・カミング』『トーク・モア・トーク』『プリティ・リトル・ヘッド』『アングリー』『イッツ・ノット・トゥルー』などの曲は、それまでのポールの作風にはあまり見られないタイプの作品だった。だが、偏見なしにこれらの曲を聴けば、ポールはビートルズ解散から16年を経ても尚、常に新しいことに挑戦し続けていたのだということがわかる。それはポールの挑戦であり、実験であり、賭けでもあったのだ。

制作面での大きな特徴は、まず13曲中8曲をエリック・スチュアートと共作したこと、多くのゲスト・ミュージシャンを迎えたこと、そしてプロデューサーに当時売れっ子のヒュー・パジャムを起用したことなどである。スティービー・ワンダーから始まったポール共作の時代はその後マイケル・ジャクソン⇒エリック・スチュアート⇒エルヴィス・コステロと続いてゆくが、本作で楽曲的にアッと驚くものが生まれなかったのは、ポールとエリックがひょっとしたら本質的に同じタイプのミュージシャンだったからなのかもしれない。特にポールの場合、異なる個性との間に生じる摩擦、刺激、葛藤などが良い作品を生む起爆剤となるからだ。
それといつも面白いと思うのは、ポールの場合多くのゲスト・ミュージシャンを迎えても、出来上がった曲があまりそれを感じさせることがないのである。ハッキリ言っていつもと変わらない感じなのだ。どうせならもっと豪華な感じに仕上げてしまえばいいのに、と思うのだがほとんどそうはならない。本作もそれまでになかったほど多くのミュージシャンが参加しているのだが、個人的には今回も例に漏れず…といった印象である。
プロデューサーのヒュー・パジャムに関しては、ポール以外に大変な実績を残している人だから、単純にあまり相性が良くなかっただけなのかもしれない。

好きな曲ベスト5
1.『オンリー・ラヴ・リメインズ』
一般にあまり知られていないのが残念なほどの名曲。すばらしいスタジオライヴのパフォーマンスも映像で残されている。http://www.youtube.com/watch?v=7rLdT3K5K-o

2.『イッツ・ノット・トゥルー』
最初嫌いだったが、聴けばきくほどハマっていった。ある意味ポールにしか作れない曲だと思う。

3.『プレス』
別アレンジでも聴きたかった。”You can give me what I want ”のくだりは最高。さすがポール。

4.『タフ・オン・ア・タイト・ロープ』
僕が一番好きなポールの原型がここに。

5.『ストラングル・ホールド』
乗ります。

参考:『プレス・トゥ・プレイ』(MP3ダウンロード)

コメント
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私は高校生でしたが、1986年という時代はMTV中心の価値観が大勢を占めていて、ビートルズは明らかに時代遅れMAXの考えの方が非常に多かったと思います(私も含めて)。良い音楽と流行は別なんだという今に至る理解がスタートするのは、「1987年のビートルズCD化」がなんといっても大きかったと思います。それ以降、全ての音楽がビートルズを基準に横一線で熾烈な競争をしている状態が今も続いていると個人的に認識しています。

2014-02-19 14:37 │ from マーサURL

マーサさん
コメントありがとうございます。MTVの流れは大きかったですね。ポールはMTVを自身の宣伝に(あまり)利用しなかったがゆえに一時的に時代に取り残されてしまったともいえると思います。そういえばこのアルバムはビートルズCD化の直前に発売されたアルバムだったのですね。

2014-02-19 19:19 │ from 管理人URL

失礼します。
僕自身、このアルバムを通して聴いた回数は数えるほどしかないと思います。しかし、確かに不思議なアルバムですね。
僕もこの記事を拝見させてもらってもう一度イチから、注意して聴きなおしました。
うーん、確かに一曲一曲の質は悪くない。Press、Footprints、Angry、Only Love Remains、Tough On A Tightrope・・・この辺りの曲はクオリティが高いと断言出来ますね。

なのに、アルバム通しで聴くと何故かダレてしまう・・・自分が悪いのでしょうか?
どうも、アレンジが全体を通して単調で、ズンチャカ(なんと表現すればいいんでしょう・・・80年代アレンジにありがちなドラム音です)が大きすぎて、耳が聴くことを拒否してしまうんです・・・ It's Not Trueなんかはイントロで疲れてしまう(苦笑) アレンジが単調なのは、やはり辛い。ポールのアルバムだと、Driving Rainもこれに当てはまってしまう・・・
共演したエリックスチュアートは、「本当はシンプルなロック・アルバムだった。だが、ポールがオーバーダブを過剰に重ねて台無しにしたんだ。」とコメントしています。これを聴く限り、やはり楽曲がアレンジに負けてしまったことが最大の難点だったのではないかと思います。
この点は、次作のFlower In The Dirtと対称的ですね。Flower~も曲の大半は80年代的なサウンドの楽曲が占めているのですが、ポールらしさ、楽曲のクオリティがアレンジを上回っていることが名盤たらしめたのではないかと思います。
ここは、NEWにも当てはまりますよね。一回聴いただけでは「ん?よく分からないな」という感じで、今までのポールと全く違う音なのですが、曲自体のクオリティがとてつもなく高かった。(Band On The RunやAbbey Roadのようなトータル性のあるまとまった名盤と、White AlbumやNEWのような、多様性の高い名盤、この2種類があるんですね。)

ああ、話が大きくズレてしまった・・・
とにかく、僕にとっては、このアルバムは贔屓目に見ても手放しで称賛出来るアルバムではないなといった感じです(スミマセン・・・)
ただ、内容はともかく、このアルバムからは、ポールの現役ミュージシャンとしての意地と、実験、探究を重ねる好奇心、向上心を感じ取れます。これは、今後ポールが名盤を作り上げることにとっての必須項目で、このアルバムは邪険に出来ないところがあります。
最後ですが、件のIt's Not True、シングルではもっと落ち着いたアレンジのようで、僕はこっちが大好きです。
ttp://www.youtube.com/watch?v=Of-rbnzJ9wY
この方向性だったら、このアルバムはどうなっていたんでしょう。いろいろな可能性が見えて楽しいです。

2014-02-19 20:13 │ from 村正URL

はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いております。今回、待ちにまった「Press to Play」という事でコメントさせていただきます。というのも85年頃にポールを知った自分にとってこのアルバムはリアルタイムで聴いたはじめての新譜だったのです。
ですから当時、まったくチャートにのぼらずすぐに圏外に消えていったのもよく覚えています。でも僕は買ったその日からこの盤を愛聴してきました。管理人さんのアルバム批評はいつも僕がこのアルバムに対して思っている事ばっかりだったので胸のすく思いでした。確かにこのアルバムはいままでにないサウンドが多々見受けられますがそれこそがポールの最大の魅力ですよね。あと初めて聴いてすぐ思ったのはポールはライブをやりたがってるなという事でした。それは「Stranglehold」のPVを見たとき確信しました。近い将来ツアーを再開してくれるだろうと希望をもたせてくれたのがこのアルバムでした。曲は本当に粒ぞろいですしポールも失格の烙印をおさないで一回このアルバムと向き合ってほしいです。それとこのアルバムこそネイキッドしてリマスターしたら面白いと思いませんか?

2014-02-19 22:00 │ from ATSUURL Edit

村正さん
コメントありがとうございます。エリック・スチュアートがそんな事を言っていたとは知りませんでしたし、驚きですね。ポールのことだから落ち込んだんだろうな(笑)。私も本当の意味でこのアルバムが好きになるまでには10年以上かかりましたし、村正さんも気長に聴いてゆけばよいと思います。『イッツ・ノット・トゥルー』のシングル・ヴァージョンはいつものポールという感じですね。

2014-02-20 19:15 │ from 管理人URL

ATSUさん
コメントありがとうございます。賛成者が一人でもいてくれてちょっとホッとしています(笑)。ファンの間でもこのアルバムを再評価する動きがあるのはたしかなようですし。ポールの場合、どんなに悪い作品と思っても、やっぱり時間をかけて作っていることがわかります。長く聴き続けるほど気付く部分も多いですね。

2014-02-20 19:25 │ from 管理人URL

管理人様、初めまして。
昨年の10月に「Macca Go Go G0!」を知り、全てのページを拝見させて頂きました。
そして「ブロードストリート」で停止していた、私のポールへの気持ちが蘇り、その後の全てのアルバムを購入させて頂きました。このブログのおかげであり、心から感謝申し上げます。

それにしてもポールは最高でした!!! 心の底から、なぜあの時以降のポールを聞いて居なかったのだろうと不思議に思いました。
考えてみると、店頭に並んだ「プレス・トゥ・プレイ」のジャケットがあまり気に入らなかったのかもしれません。それからは新譜が出ていることさえも気にしていませんでした。

聴き始めた「プレス・トゥ・プレイ」からの全てのアルバムで、一番のお気に入りがこれだったのです。色々なサイトを拝見しても何故評判が良くないのか解らないでいます。きっとリアルタイムで聴かなかったからだと思われますが。
しかし、本当に大好きなアルバムです。取り上げて頂いて、再び感謝です。

追伸として、ポールではないですが、エルトン・ジョンに興味を持たせてくれたのも、管理人さんのコメントでした。今年になって初めてエルトンのアルバムを購入したのですが、あまりの良さに一気に10枚ほど買ってしまいました(^^;) みたび、感謝です!!!

2014-02-20 22:45 │ from ペッパーランドURL Edit

『プレス・トゥ・プレイ』は私がビートルズ、ポールを知った時 当時の最新のオリジナルアルバムでした。過去の作品は知らなかったので 最新のアルバムとして何の違和感もなく聴いていました。
なので 後にこのアルバムが「失敗作」として烙印を押されている事を知った時は驚きました。それから 何故 失敗作と呼ばれてしまったか?ヒットしなかったのか? この作品を聴く度に考えていたのですが、メロディや歌声が重要なポールの作品に 『プレス・トゥ・プレイ』の様な作風は合わない と言う事と プロデューサーであるヒュー・パジャムの起用が2~3年は遅かったと思います。

『プレス・トゥ・プレイ』が発売された時 ヒュー・パジャムは既に多くの作品をヒットさせた 時代の寵児、世間はポールが流行りのサウンドに乗ってしまった印象が強くあったでしょう。
これが数年前なら ポールの意欲作 新たな挑戦と前向きに評価され もう少し好意的に受け入れられたと思いますが、1986年には食傷気味なほど 巷にはその手のサウンドが溢れていましたし。
同じベテランのデヴイッド・ボウイは 1984年には ヒュー・パジャムを既に起用していました。ベテランで何もポールだけがパジャムと意欲的なサウンドに取り組んでいた訳でもありません。他のベテランアーティストは 既にパジャムとやっているんですよね。

新鮮さや革新的なイメージを打ち出すには 少し旬を逃した『プレス・トゥ・プレイ』そして 派手なサウンドとイマイチ相性が悪かった楽曲もあり、失敗作のレッテルを貼られてしまったのではないでしょうか?

個人的には ポールは、映画『ヤア!ブロードストリート』は作るべきではなかった、ビートルズナンバーを再録して 映画を作るより、次々と目まぐるしく変わっていく時流に対応する為に 次の方向性を 早く打ち出していくべきだったと思います。
その時に『プレス・トゥ・プレイ』なら 多少サウンドと楽曲がミスマッチでも好意的に受け入れたと思うし 次のチャンスもあったかも知れません。

この時流の見誤りが 後のシングルヒットの減少にも繋がっていった気がします。
過去にも触れた事がありますが 特にアメリカでは 黒人音楽の台頭などもあり 流行のサウンドも変わっていきますが ポールはそれに乗れなかったと思いますね。

あと『プレス・トゥ・プレイ』はノスタルジックな雰囲気のアルバムジャケットと中身がイマイチ融合していないのも 評価を落としてしまった遠因としてあると思います。

とにかく時代が悪かった、一部の曲を除いて 充分評価をされるべきアルバムだと思いますし 私も『プレス・トゥ・プレイ』は好きですよ。
今だからこそ 再評価を促したい作品ですね。



2014-02-20 23:15 │ from テツURL

こんにちは。

私も「Press to Play」には、強い思い入れがあります。
当時、プリンストラストでのライブ(最高でした)、そしてスパイズ・ライク・アスの
スマッシュヒットもあり、否が応でも新作には期待していました。
まず、びっくりしたのは、1stシングルとなったプレスのジャケット写真における
ポールのビジュアルの変化、、、ポールも人間だったと気付かされました。(笑)
(後に発売された「choba b cccp」での声質の変化にもっとビックリしましたが)

最初に買ったアルバムが「マッカートニーⅡ」である私にとっては、「Press to Play」は
一つ一つの楽曲のレベルは非常に高いと思い、繰り返し聴いたアルバムの一つです。
でも、往年のファン(いわゆるビートルズ・ウィングス世代かな)にとっては、とっつき
にくいアルバムなんだろうな、と思います。
その理由としては、みなさんご指摘の通り、過度なアレンジにつきると思います。
色々といじくりたくなる性分は知ってましたが、いわゆるデジタルサウンドを駆使しすぎて、
みんなが思い描く"ポールらしさ"が失われた(感じない)結果となってしまった。
エリック・スチュアートと同じ様な事をコステロも言ってました。「重ねるの好きなんだ
よね~、あの人」って。後に、アンプラグドでのライブを強く進めてましたね。

あと、やはり、ポールにはヒュー・パジャムは合わなかった。フィル・コリンズの様な硬質
なヴォーカルにはハマってましたが、ポールのメロディラインとは、やはり異質に感じました。
プリティ・リトル・ヘッドのビデオも、シーズ・リーヴィング・ホームから入っていくあたり、
結構好きだったのですが、なんせ楽曲が当時としてはぶっ飛んでたので、受け入れられません
でした。
そういえば、ポール自身としてはアルバムの曲順について悔いていたような。何かのインタ
ビュー記事を読んだことがあります。(違ったかな、、、)

ダメなところばかり書いてもしょうがありませんが、いいところだって沢山ありますよね。
とにかくヴォーカルが全然元気。ストラングル・ホールドのビデオもかっこいいし、文句なし
に、オンリー・ラヴ・リメインズは素晴らしいと思います。

長くなって申し訳ありませんが、私にとっては、今でも時々聴きたくなるアルバムなのだ!
という事をお伝えしたかった次第です。(失礼しました)

PS
以前、小6の娘とヤフーにポールのライブに行くって書きました。
私は当然の事ですが、娘もとっても気に入ってくれて、最高の思い出になりました。

2014-02-20 23:45 │ from 温結URL

最近 この作品が再評価されてることを知り、胸のすく想いですわぁ^^
「売れない=駄作」、みたいな考えは駄目だと思いますよ! 『Press To Play』は、"コアなマッカファン" からは評判が宜しくなかったみたいですけど、バンドをやってるような、若いファン層からは結構支持されていたんですぞ!? 私が持ってる、初回版の『Press To Play』には、大傑作の「Spies Like Us」が収録されていないので、とっても残念だったけど^^; それから、これ以降、エリック・スチュアートと縁を切ったことは大正解だったと思いますなぁ? だって、この作品は充分に、「シンプルなロックアルバム」だと思うのでね。

2014-02-21 00:27 │ from yukky_zURL Edit

ペッパーランドさん
コメントありがとうございます。いや~、もうそこまで言われると感激です。長い間ブログをやってきて良かったと(笑)。やはり『ブロードストリート』あたりで離れていったファンは多かったのかもしれませんね。もっと多くの人に『プレス・トゥ・プレイ』以降のポールを知ってもらいたいです。エルトンにもどっぷりハマってください(笑)。

2014-02-21 21:14 │ from 管理人URL

テツさん
コメントありがとうございます。ふむふむ、なかなか鋭い分析ですね。『ブロード・ストリート』の映画製作に関しては、僕は当時から一つだけ気に食わないてんがありまして…。それはポールがこの映画を作るに際して、挿入歌を全曲新曲にしなかったことなんです。少なくとも半分は新曲で固めてほしかったんですが、それができなかった。そこに初めて少しだけポールの限界を感じましたね。

2014-02-22 01:59 │ from 管理人URL

温結さん
コメントありがとうございます。コステロもそんな事言ってましたか~。オーバーダビング過多ぎみのサウンドが好きな私としては「ポール、気にせずどんどん重ねろ!」と言いたいですがね(笑)。個人的には『NEW』よりもさらにコテコテのサウンドを今後のポールに期待してます。
娘さんとライヴに行けてよかったですね。私の息子もゆくゆくはポールを愛する子に育ってほしいです。

2014-02-22 02:21 │ from 管理人URL

yukky_zさん
コメントありがとうございます。若い人たちに支持されてたというのは嬉しいですね。私も「エリック、いやならやらなきゃいい。天下のポールに物申すな!」といいたいですな(笑)。『スパイズ・ライク・アス』は私も好きです。

2014-02-22 02:24 │ from 管理人URL

前回の投稿で 少し付け加えておきたいのですが、映画『ヤア!ブロードストリート』を批判したり貶している訳ではないので・・
この映画を好きな方は沢山いらっしゃると思いますし 私も80年代前半のポールのライヴシーンが観れたり とても好きな映画です。ビートルズナンバーの再録も やはりファンとしては嬉しいものです。

ただポールを現役のアーティストとして捉えた場合 ジョージマーティンをプロデューサーに迎えて スティービー・ワンダーやマイケル・ジャクソンなど 豪華なアーティストとアルバムを作った後 次はどんな作品を作るかという時に 映画製作に時間を費やし ビートルズのカバーでお茶を濁してしまった様に思えたので・・ 特に批判する意味はございません。

『プレス・トゥ・プレイ』で管理人様が挙げた曲以外で 私も個人的に好きな曲を挙げておきます。

1. 「フットプリンツ」
ポールが弾くスパニッシュギターの音色が印象的な曲ですね。
アルバムの中では 「オンリー・ラヴ・リメインズ」と並ぶメロディアスな佳曲だと思いますね。
後半の盛り上がる箇所での 音の重ね方は賛否両論あるかと思います。

2. 「ライト・アウェイ」
ポールには珍しいブラコン風のサウンド、決してポールとミスマッチとは思えないのですが・・
こんなタイプの曲でも 軽く歌いこなしてしまう彼のヴォーカルは やはり魅力的です。
でも ポールがこの手の曲をやる必然性は無かったのかな? もう少し同タイプの曲を聴いてみたかった。

2014-02-22 20:31 │ from テツURL

管理人さん、こんにちは。
自分もプレス・トゥ・プレイは大好きです。ちょうど自分が10代後半で音楽に対して最も感受性が強い時期の作品ですので。僕はグッド・タイムス・カミング〜フィール・ザ・サンのメドレーが,これぞマッカートニー!の醍醐味だと今でも思っています。そしてシングルのプレス。大物ゲストと共演ばかりだったので,純粋にソロのシングルがコーラス最高の作品で嬉しかったです。特にシングルのミックスがいいです。あとはフットプリンツ〜オンリー・ラブ・リメインズの流れ,そしてジャケットが素晴らしい!当時はLPで買っていたので,本棚にジャケットを飾っていたことを思い出します。80年代は大物が皆作品もセールスも苦戦していたので,ポールだけではないと思います。あの頃元気だったベテランはフィル・コリンズだけだったりして・・・・

2014-02-23 12:57 │ from kuroURL

『Press to play』は聴いたことないのですが、オーバーダビングに関して、僕はすごい苦手なのです。『I will』こそポールみたいに思ってて。曲に限らず、『out there』で使われてたあの万歳してるような写真も、顔のしわが消されて能面のようで不気味でした(笑)。素顔のほうが何倍も格好いいのに。『New』のなかで素朴な『Early days』と『Hosanna』が強烈な曲に挟まれているのも恥ずかしさかなあ、なんて思ったり。自分に自信がないのか、なんて思うとアンプラグドやマッカートニーみたいなのもあったりしてポールは複雑な人ですね本当。
 ひとつ思うのは、ビートルズ時代の、ある面でジョンに認められればいいやみたいなスタンスが、作曲にかんしてはポールに一番よかったのかもしれないということです。過剰な配慮をしないでもいいというか。

2014-02-23 15:01 │ from ふーてるURL

kuroさん
コメントありがとうございます。たしかにあの頃はポールだけではなく、音楽自体がビートルズの流れをくむものから別の大きな流れに動いていった時期だという気がします。その中でのフィル・コリンズの活躍は目を見張るものがありましたね(私は今でも好きになれませんが…)。

2014-02-23 22:37 │ from 管理人URL

ふーてるさん
コメントありがとうございます。写真をいじくるのはやめてほしいですね。しわがあっても、ほっぺたが下がっててもいいじゃないか~。そのうちどれがホントのポールかわからなくなってしまうかもしれませんね。機会があれば『プレス・トゥ・プレイ』も聴いてみてください。

2014-02-23 22:45 │ from 管理人URL

失礼します。

今でこそ失敗作のレッテルを貼られているPress to Playですが
北米の主要紙に掲載された批評のアーカイブを読み返してみると
80年代のポールの作品にしては珍しく(?)好意的に受け取られています

論調としては"軟弱""甘ったるい"などといった
ネガティブなイメージを払拭する意欲作、といった感じで
評論家はおおむねポールの挑戦を高く買っているのです

リリースされた頃はバッシングの集中砲火を浴びたにもかかわらず
今ではしれっと傑作と崇められているRamとは正反対の結果で興味深いですね。

個人的には、Talk More Talkのような長ったるくてダサい(失礼)曲を外していれば
今頃不遇の佳作としてしかるべき脚光を浴びていたのではないかと思います。

2014-03-06 01:47 │ from fugrisoxURL Edit

fugrisoxさん
コメントありがとうございます。作品を正当に評価するというのは本当に難しいことですね。最近ポールは硬派な作品を作っているので評論家から攻撃されることもほとんどなくなりましたが、それはそれで軟弱なポールも時々懐かしくなる私です(笑)。『トーク・モア・トーク』は私も長年ひどい曲だと思っていましたが、今はけっこう好きです。

2014-03-06 08:27 │ from 管理人URL

初めまして。

管理人さんのポール愛にはいつも頭が下がる思いです。さて「プレス・トゥ・プレイ」ですが、発売当時からポールはもちろん10cc大好きな自分にはもう夢のコラボ、その事実だけでお腹いっぱいでした(笑)
確かに「オレだってイマ風の音出来るんだぜぃ~」みたいなリズム・アレンジは今となっては充分古臭いかもしれない。でも、そのおかげ?で「フットプリンツ」「オンリー・ラブ・リメインズ」「ハウエヴァー・アブサード」のバラード3曲がより輝きを増すという結果オーライ状態。いやはや素晴らしいアルバムだと思います。
売れなかった腹いせでポールの陰口叩いてたエリック君も、ちゃっかりこの時の競作曲を後の10ccのアルバムに入れてます。

あ~いつか「ハウエヴァー・・」ライブで聞きたいな~誰も分からないかイントロ聞いても。

2014-03-22 23:37 │ from アンクル・アルバーカURL

アンクル・アルバーカさん
コメントありがとうございます。エリックがポールとの共作曲を10ccのアルバムに入れているとは知りませんでした。出来はどうなんでしょうか。なんだかんだいって天下のポール様と共作できただけでもありがたいと思いなさい!、なんて(笑)。

2014-03-23 18:34 │ from 管理人URL

エリック側のアルバムにしか収録されていませんが、yvonne's the oneは秀作ですよ!
全体的にポール色が強い曲です

2014-03-24 09:15 │ from URL Edit

雨さん
情報ありがとうございます。できればアルバム名も紹介していただけるとありがたいです。

2014-03-24 18:51 │ from 管理人URL

言いだしっぺの自分が紹介します。
95年の10ccのアルバム「Mirror Mirror」にポールとエリックのクレジットで「Yvonne's The One」が、その前作にあたる92年の「Meanwhile」にはエリックの長年の相棒だったグレアム・グールドマンが補作の形でポール・エリック・グレアムの三人のクレジットで「Don't Break The Promises」
が収められています。

2014-03-24 21:25 │ from アンクル・アルバーカURL

アンクル・アルバーカさん
紹介ありがとうございます。ポールのとの共作曲ということで、ファンにとっては重要だと思います。お前そんな事も知らなかったのかと笑われそうですが(笑)。

2014-03-25 18:56 │ from 管理人URL

こいつはう〜〜〜ん。

Press to Playは、僕にとっては退屈です。
まず、Paulの髪型が。PVでニューヨークの街を行くPaulの映像はいいんだけど。

このあたり退屈だったのを覚えてますよ。
変形ピクチャーレコードとか多い時期だったと思うけど、集めるのが精神的に苦だった。

どうもダン・エイクロイドに対して、僕の持ってるイメージがフィルターになってしまっていて、純粋に聴けない面もあると思うんだけど。

どのアルバムでも曲を丹念に聴けば、秀作もあるんでしょうけど、
どうもランダムアクセスで育った世代じゃないので、シーケンシャルに順序よくアルバムを聴いてしまうので、苦痛なアルバムです。

2014-06-23 00:54 │ from NadjaURL