ソロ・リマスター日記 - 33  まだまだ『ラム』リマスター その② - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ソロ・リマスター日記 - 33  まだまだ『ラム』リマスター その②

僕はそもそもボーナス・トラックやボーナス・ディスクなどというものに大きな期待・幻想は抱かない。その理由はなぜ“ボーナス”なのか?というところにある。というのも、もしも本当にいい曲、いい出来の作品であれば、その曲はボーナスになる必要などなく、何も言わずに正規作品として発表するに違いないからである。だからボーナスという言葉に騙されてはならない。それは通常「なんらかの理由により正規作品としては発表できなかった曲」ということを意味するだけだからだ。

ゆえに過去に発売されたポール・マッカートニー・アーカイブ・コレクションの3作品『バンド・オン・ザ・ラン』『マッカートニー』『マッカートニーⅡ』のボーナスディスクに関して、おそらく文句を言いたくなる人もいるかとは思うが、僕はある程度仕方がないことだと諦めていた面があった。いかにポール・マッカートニーといえども、そもそも蔵にない品物を出してくることはできないからである。

ここまでのアーカイブ・コレクションの傾向を見てみると、例外はあるもののボーナス・ディスクには基本的にアルバム制作と同時期に録音された曲が収録されているようである。つまり各アルバムの収録から漏れた曲(アウトテイク)が多ければ多いほど、リマスター盤のボーナス・ディスクの内容は濃くなるということになる。反対に収録に漏れた曲がほどんどなかったり、またはその時点では収録されなくとも後発のアルバムに収録されたりなどした場合にはボーナスディスクは悪くいえば“がらくたの寄せ集め”的な内容にならざるをえない、ということになる(正直過去3作品についてはその傾向が強かった)。

だが普通に考えれば、いい曲というのはたとえすぐには発売されなくとも、きっとどこかで何らかの形で発表されるはず、というのが道理である。ゆえに、そんなにいい曲が何十年間も眠っているなどというのはほとんど有り得ない話なのだ。
しかしながらファンの皆さん、我らがポール・マッカートニーはアルバム未収録作品、および未発表曲という観点からしても、おそらく世界一の質と量を誇るであろうことが今回の『ラム』リマスターでは明らかになったのである(拍手)!たとえ今回の『ラム』ほどではないにせよ、各アルバム制作のセッションで同様にお蔵入りとなった作品がかなりの割合で眠っていることは想像に難くない。時には過去3作品のようにハズレもあるだろうが、このあたりは期待し過ぎずに今後の動向を見守ってゆきたいと思う。

今回の『ラム』リマスターのボーナス・ディスクには、『ラム』制作時のセッションで録音された曲が8曲収録されている。そのうちシングルのA面かB面で過去に発表された曲が3曲(『アナザー・デイ』『オー・ウーマン、オー・ホワイ』『リトル・ウーマン・ラヴ』)、映画のサントラ用に割と地味に発表された曲が1曲(『ア・ラヴ・フォー・ユー』)、完全な未発表曲が4曲という構成である。
個人的な感想を言わせていただくならば、今回の8曲すべてがファンにとっては聴くに値する作品となっている。未発表曲4曲だけをとってもボーナス曲の域を超えた非常にレベルの高いものだと思うし、僕の中では事実上『ラム』は2枚組のアルバムで、ボーナス・ディスクは『ラム』のディスク2という位置付けが固まりつつあるほどなのだ。ボーナス・ディスクの各曲については次回取り上げる予定。

言うまでもなくポールはこのアーカイブ・コレクションに対して“本気”である。実際ポールは制作総指揮という立場に身を置き、自ら深くこのプロジェクトに関わっている。特に今回の『ラム』リマスター・ボックス・セットにおいては、ポール自身が様々なアイディアや指示を出していたことが強く伺える一個の完成したすばらしい作品に仕上がっている。ここまで細部にまでこだわった作品となると、それを実際に形にするスタッフの奮闘、努力というのも大変なものであろうと推測するのである。ボックス・セットを持っている人ならわかると思うが、全く天才のアイディアというのはクレージーだ(笑)。

参考:
『ラム』リマスター日本盤
スーパー・デラックス・エディション(4CD+DVD)
デラックス・エディション(2CD)

『ラム』リマスター海外盤
デラックス・エディション・ボックス・セット(4CD+DVD)
スペシャル・エディション(2CD)


コメント
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お邪魔します。

ボーナス・ディスクは 「ラム」 のディスク2、という認識、私も激しく同意します。

最近特にお気に入りなのは、「サンシャイン・サムタイム」、最後のインスト曲ですね。
この猛暑のなか、午後のそよ風(クーラーの効いた部屋のなか、でもいい…笑)のなかで聴くと、もうなんかそれだけで、「2012年の夏はこの曲で私の人生に記憶されることになるだろう」、という気がしてまいります。
セブンスメジャーコードの多用で、ぼんやりとした雰囲気を醸し出すのは簡単なのですが、この曲結構、テクニック的にもちょっとひねってある。 どうしてこういう名曲がお蔵入りだったのか、限りなく意味不明(笑)。

「ア・ラヴ・フォー・ユー」 も、タイトルをもうちょっとひねって(笑)ポールも半分ふざけたような歌い方(これはこれで味がある)をもうちょっときちんと歌い込んだら、これシングル盤にできるレヴェルだと思いますよ、絶対。

2012-08-18 09:43 │ from 橋本リウURL

リウさん
コメントありがとうございます。『サンシャイン・サムタイム』いいですね。僕も大好きです。このあたりはまた記事でも書こうと思います。今さらながらポールって奥が深いですね~。

2012-08-19 07:44 │ from 管理人URL