ソロ・リマスター日記 - 22 『マッカートニー』『マッカートニーⅡ』リマスター、ディスク2の感想(2) - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ソロ・リマスター日記 - 22 『マッカートニー』『マッカートニーⅡ』リマスター、ディスク2の感想(2)

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前回に引き続き、今日は『マッカートニー』のリマスター盤ディスク2を取り上げる。

ディスク2に収録されていたのは以下の7曲。
1. 『スーサイド』(Suicide [Out-take])
2. 『恋することのもどかしさ』(Maybe I'm Amazed [From One Hand Clapping])
3. 『エヴリナイト』(Every Night [Live At Glasgow, 1979])
4. 『燃ゆる太陽の如く』(Hot As Sun [Live At Glasgow, 1979])
5. 『恋することのもどかしさ』([Live at Glasgow, 1979])
6. 『ドント・クライ・ベイビー』(Don't Cry Baby [(Out-take])
7. 『ウーマン・カインド』(Women Kind (Demo) [Mono])

今回のリマスター盤リリースで、正直言って僕が最も驚いたのが、『マッカートニー』におけるボーナスディスク収録曲の「貧弱さ」であった(ごめんねポール)。実質上の未発表曲は(1)と(7)の2曲のみ。あとは1979年グラスゴーでのライブテイクが3曲(3、4、5)と、さらに既出の『ワン・ハンド・クラッピング』から『恋することのもどかしさ』のスタジオ・ヴァージョン(2)、そして『ウー・ユー』のインストゥルメンタル・ヴァージョンといえる『ドント・クライ・ベイビー』(6)、以上の7曲である。特に収録場所が違うとはいえ、『恋することのもどかしさ』がダブっているというのはなんともいただけない。

文字通りビートルズの解散直前に製作されたのが、このアルバム『マッカートニー』であるが、音楽的にはポールが質、量共に最も脂の乗り切っていた時期とも重なるため、個人的にはビートルズで没になった曲がかなり出てくるのではないか、などと内心期待していたのである。だが、実際にフタを開けてみると、ビートルズ解散直後にはこれといったアウトテイクは存在していなかったということが明らかになってしまった。これは正直かなり意外だった。おそらくポールはファースト・ソロアルバムの収録曲に関しては在庫ギリギリの状態でなんとかやりくりしたのだと考えられる。(しかしそれでいて、あれだけの内容にまとめ上げたのはさすがとも言えるのだが…。)

もう一つの考え方としては、当時存在したアウトテイクはのちにアルバム『ラム』以降に公式に楽曲として順次発表されていったということであるが、いずれにしろ『マッカートニー』のボーナスディスクの収録曲が寂しくなってしまったという事実に変わりはない。つまりリマスター版『マッカートニー』はボーナスという部分では結果的にかなり不満の残るリリースということになるかもしれない。

僕が発売前に収録されることを期待していたのは『アナザー・デイ』と『オー・ウーマン、オー・ホワイ』の2曲。この2曲があればそれだけでボーナスディスクも光輝いたというものだが、実はこれらは録音時期が『ラム』のほうにより近いようで惜しくも今回はパスになってしまった…。逆にいえば『ラム』のリリースが相当楽しみになったともいえる。

というわけで、個人的にはこのディスク2でホントによかったと思えた曲は1曲もなしである(笑)。ただそれでも『燃ゆる太陽の如く』のライヴ・ヴァージョンは初出だし、『ドント・クライ・ベイビー』はタイトな演奏でなかなか聴きごたえがあってよいと思う。『スーサイド』は料理の仕方によってはもう少しいい曲になった気もするので残念だが、このままであればやはりアルバムには入れずに一部分だけを使用したのは正しい判断だったと思う。『ウーマン・カインド』はポール・マッカートニーにしてはあまりにも平凡かな?これもデモ止まりで仕方がなかったという気がする。グラスゴーのライヴ3曲は『オーバーアメリカ』の頃と比べるとやはりバンドとしてまだまだまとまりに欠ける印象である。まあ参考程度で。

とまあ、いろいろと好き放題書いてしまったが、ボーナスはあくまでボーナスであり、僕はハナから高いレベルなどは期待していない。内容は二の次なのだ。これらはあくまでポールからファンへの特別なプレゼントであることを僕たちは忘れてはならないのである。

日本盤:
『マッカートニー』スーパー・デラックス・エディション(高いほう)
『マッカートニー』デラックス・エディション(安いほう)

US盤:
『マッカートニー』デラックス・エディション(高いほう)
『マッカートニー』スペシャル・エディション(安いほう)
『マッカートニー』アナログ盤(LP)


コメント
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またお邪魔です。

こっちのスーパーデラックスは買ったんですが、出荷数が多かったのか未だに高騰はしてないようです。 くそー。 完全に外した。

こうなってくるとこっちのスーパーデラックスに愛着もなにもなくなってしまう我が身が切ないのですが(笑)、そのせいかもう、あれから聴いとりませんなあ。 もともとポールのアルバムって、ぜーーーーんぶ聴き倒してますからね。

個人的に 「スーサイド」 がフェイドインで入ってくるずさんさがイヤ(笑)。 しかもたいしたことない曲だったし。 今までブートで聞いていたんでしょうが、「スーサイド最高」 などとどこぞで書いていた人たちに、「どーこがじゃー?」「なーにがじゃー?」 とツッコミたくなります。

2011-08-27 12:06 │ from 橋本リウURL

こんばんは。
お二方ともあまり「スーサイド」好みじゃないみたいですが、私はこの歌大好きです!
この手のクラシカルな曲はいつもあくびが出るんですけど、これだけは例外、特にOEN HAND CLAPPINGでの歌声には痺れまくりです。
(同パフォーマンスでは一瞬1968年かと錯覚させる風貌といい、最高)

ただ一つ難点を言えば彼の自己を見る目の無さですね。
シナトラにあげようとしたらしいですが、これはポール・マッカートニーだからこそ最高なんです。
そもそも曲提供なんてこれがユーミンなら分かるけど、当代一のスーパーシンガーがすることでもないですし(笑)。

2011-08-27 22:35 │ from アイヤーダイURL

リウさん
コメントありがとうございます。おっと関西風ツッコミ!(笑)そもそもタイトルが『自殺』とはいかにもポールらしくないですな。ただ私は曲自体はそれほど悪くはないと思っております。

2011-08-27 22:55 │ from 管理人URL

アイヤーダイさん
コメントありがとうございます。『ワン・ハンド・クラッピング』の『スーサイド』は仰るとおりポールかっこいいですね。『ヘイ・ジュード』なんかを彷彿とさせます。ところでポールのソロ期の映像や写真を見ていると、時々これ同じ人か?と疑いたくなるような、あまりかっこよくないポールをたびたび目にしますよね。今はもうそんなことはないですが、あれって一体なんだったのだろうと・・・。ポール死亡説の裏付け?なんて・・・。

2011-08-27 23:08 │ from 管理人URL

たとえば73年のTV番組時の美容室臭ムンムンの“王侯貴族カット”の事ですか?(笑)
(なんて言えばいいか分からない・・・)
この時はうっすら化粧までしてそうで心持ち気持ち悪いんですが(笑)、気持ち悪くもカッコいいんですね矛盾のようですが。
おそらくそれも彼の計算のうちだと思いますし、いつでも「どうや、わしムッチャカッコええやろ」と言わんばかりに歌うポールのナルシストぶりが最高に好きなんです。

逆にビートルズ初期中期と80年代以降のポールはカッコいいなぁと思える時はそんなに多くないです。
私が思う歌手としても絶頂期の68年~70年代のポールは、やっぱりいつ見てもカッコいいですね。

2011-08-28 01:02 │ from アイヤーダイURL

アイヤーダイさん
上記ほぼ同感ですが、時期が限定できるかどうかわからないんですが、ときどきオーラのかけらもないような表情、顔の写真をみかけてアレ?と思うことがあるんですよ。すぐに例を挙げられないのが申しわけないんですが・・・。そのうち記事にしてしまうかもしれません(笑)。

2011-08-28 22:41 │ from 管理人URL

『マッカートニー』のボーナス・ディスク、個人的に一番期待していたのは「スーサイド」だったのですけど、昔に「ワン・ハンド・クラッピング」で聴いた印象と比べると どこか物足りなかったですね… ボーナスに収録されたテイクは ポールも軽く歌い流している印象ですので ここは「ワン・ハンド・クラッピング」のテイクで聴いてみたかった所です。
でも こうしたジャズ・テイストを盛り込んだ曲も守備範囲とするポールは やはり凄いなと感心しますね。
どこまで本気でシナトラに提供するつもりだったのか分かりませんが、ブラックユーモアなタイトルも含めて 天下のシナトラに、「楽曲を提供してあげる」ポールに、世界で一番になった自信と余裕を感じてしまいます。シナトラも当然無視するでしょうね…(苦笑) 
グラスゴーでのライヴ・バージョンが数曲収録されていますけど、内容はともかく この音質で聴くと『ウイングスUSAライヴ!!』のリマスター盤が凄く楽しみになりますね! 

あと今回のアーカイブ・コレクションなのですが… 日本盤に何か…強い想いというか、ポールに対する愛情を感じないのですよね…
輸入盤・国内仕様って言うのですか?基本的には輸入盤と同じ。ライナーもシンプルな解説が封入されているのみ。
もっと1曲・1曲に対する細かい解説やデータ、またアルバムの背景など 詳しい解説を加えたライナーを日本盤に収録して欲しいですね。これからポールを聴かれる新しいファンにも充分に情報を提供してあげて欲しいです。
『マッカートニー』なんて、ただアルバムを聴くのと アルバムの背景を知って聴くのでは 感じ方も変わってくると思うのですが…

日本盤はSHM-CD仕様となっていますが、元のリマスターが素晴らしいので、それ程 SHM-CDの効果も現れていない印象です。
(前回の『バンド・オン・ザ・ラン』日本盤と輸入盤を聴き比べての感想です。)

日本の発売元「ユニバーサル・ミュージック」さんって どうも以前の東芝EMIさんと比べても 熱意が感じられませんね。
扱っているのは、あのポール・マッカートニーなのですよ!ファンの贔屓で言っているのでなく、これから未来の貴重な音楽的遺産を請け負っているという気概が感じられません…
ポールのリマスター再発は、93年以来 18年ぶりなのですから、その間に明らかになった事実やデータも含めた充実したライナーをお願いしたいです。

あと、エデイション名が輸入盤と異なるのも紛らわしい! なぜ統一出来ないのでしょうか?

せっかく素晴らしいアーカイブ・シリーズなのに… ユニバーサルさんの気の利かなさにはガッカリしています…
次回からは輸入盤で購入しょうか… 悩みますね。

少し愚痴が多くなってゴメンなさい(汗)

2011-08-29 04:21 │ from テツURL

テツさん
コメントありがとうございます。私は今回のアーカイブ・コレクションの日本盤と海外盤の違いを実際に自分の目で比較したわけではないのであまりエラそうなことは言えないのですが、値段が高い分はちゃんと購入者が納得できる内容にしてほしいですね。ましてや超円高で利益は十分出ているはず。たぶん上層部に「おい、ポール部門ちゃんと気合い入れてやっとけよ!」って言える人がいないんでしょうね(笑)。私は個人的には諦めてます。

2011-08-29 09:02 │ from 管理人URL

またお邪魔いたします。

テツさん、かなり言えてますっ!
ペラペラの日本語訳版、読みにくいったらありゃしないっ!
ポール愛なんか全くないと言っていいですね!(どうも最近過激だ…)。
その点では 「メモリーズ・…」 も同様に感じますし、「エレクトリック・アーギュメンツ」 に至っては、歌詞も入ってない。

ポールは最近、バレエ作品を立ち上げたらしいですが、なんとそのアルバムは、ビートルズを足蹴にしたデッカから発売されるようですね(EMI、クラシック部門にもそっぽを向かれてるな…かなり徹底してる)。 ちなみにバレエ衣装は、娘のステラが担当する模様。 今ウィキで調べましたが、ステラもこの9月で40ですか…。

ともあれ、管理人さんはどうですか? ポールのバレエ作品、お買いになります?

2011-08-29 12:42 │ from 橋本リウURL

リウさん
買いませんよ、たぶん(笑)。私、クラシック関係で買ったのは『ワーキング・クラシカル』のみです。これはよかったですが、クラシック関係は基本お金に余裕があったら・・・のスタンスですね。ポール初のバレエ音楽。もちろんファンとしては成功してもらいたいと思ってます。

2011-08-29 13:45 │ from 管理人URL