ビートルズ・リマスター日記 - 34  ビートルズ・リマスターが新基準 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ビートルズ・リマスター日記 - 34  ビートルズ・リマスターが新基準

デル株式会社


2009年9月9日にビートルズ・リマスターが発売になってからというもの、僕の日常の中に再び音楽を聴く生活というものが戻ってきた。とても不思議な事だが、単純に音楽を聴くことの心地よさ、喜び、快感といったものが僕の中で見事に息を吹き返し始めたのである。ただCDの音が変わるだけで音楽自体に対する向き合い方までもが一変してしまったのだった。これは僕にとって全く予期せぬ出来事だった。なぜなら自分がいつの間にかビートルズをだんだんと聴かなくなってしまったのは、ただ単に自分が年をとってしまったせいだと思い込んでいたからである。

だが実際はそうではなかったことが判明した。僕は過去2年近くにも渡り、ビートルズリマスターをコンスタントに聴き続けてきたからである。そして、その音は未だに僕を魅了し続けている。

ただ、音楽の聴き方だけは昔とは大きく様変わりしてしまった。僕が音楽を聴くのは主に通勤時や、夜ふとんの中に入ってから両耳に装着するカナル式ヘッドホン(というよりはイヤホンに近い)を通してである。しかも今やCDから音楽を聴くことなどほとんどない。僕は聴きたい曲をMP3の320kに変換(圧縮)し、そのすべての曲を安物のMP3プレーヤーに転送してランダム再生するという音楽の聴き方がほぼ定着しつつある。特にに夜ふとんの中でゆっくり音楽を聴くのが大きな楽しみの一つとなっている。細かいことをいえばその音はあまりいいとは言えないのかもしれないが、僕自身は十分満足している。

思えばその昔、カセットテープ全盛の時代に、いったい何本、何十本というベスト選曲集のテープを作成したことだろうか…。それらは聴くためというよりは、むしろその作る過程にこそ喜びが存在する楽しい手作業であった。つまり本当の意味でのベスト盤というのはあり得ないのであって、作った尻からどんどん新しい曲を加えたくなってしまう、という具合なのである。そんなわけで、ろくに聴きもしないベスト編集版カセットテープだけがどんどんうず高く積まれてゆくはめになったのは、けっして僕一人ではないだろうと思うのだが、いかがでしょうか昭和を生きてきた皆さん?

だが、時代は確実に変わった。手の平にすっぽりと収まるような一台の小さなMP3プレーヤーに、数百曲から数千曲もの曲をいとも簡単に収録できるようになったのだから…。僕にとってはまさに夢のような時代が到来したともいえる。なぜなら、もう次から次へとベスト編集版を作る必要性が全くなくなってしまったからだ。とりあえず、好きな曲を手当たり次第にプレーヤーに転送しておくだけで、あとはランダム再生でアーティストやアルバムの曲順等にとらわれることなく、いつも新鮮な気持ちで音楽を純粋に楽しむことができるのである。

ただ、それでも各曲の音圧の違いだけはどうしても気になってしまう。ランダムで曲を聴いていくと、ある曲は音が小さすぎ、ある曲は異常に音が大きすぎるといったことが頻繁に起こってしまうからだ。

そこで、僕はMP3のプレーヤーに入れる曲を選択し直すことにした。そして、そのやり方とはビートルズ・リマスターの音圧を基準にするというものである。ビートルズ・リマスターのもう一つのすばらしさは、各アルバムの音圧がほぼ一定に調整されているところにある。僕の感覚では、『フォー・セール』の音圧だけが他のアルバムに比べてわずかに高めに思えるくらいで、どの時代のどの曲を連続して聴いたとしても、まるで流れるように心地よく耳に入ってくるのである。

というわけで、ビートルズ・リマスターよりも極端に音圧が低い、または高い曲はリストから外すことにした。そうすると、かなりの曲がリストから外れることになってしまったが、これは音楽を気持ちよく聴くためには仕方がないことと割り切ってみた。こうしてプレーヤーをランダムで再生してみると、これが実に気持ちがいいのである。さながらラジオを聴くかのように、好きな曲が次から次へと再生されてゆく。たとえばビートルズ『サン・キング』⇒太田裕美『南風』⇒カーペンターズ『オンリー・イエスタデイ』⇒ジャーニー『お気に召すまま』⇒ポール・マッカートニー『ジャンク』⇒スティービー・ワンダー『レイトリー』⇒ホール・アンド・オーツ『キッス・オン・マイ・リスト』といったある意味メチャクチャなラインナップが続く(笑)。

僕にとってさらに嬉しいのは、我らがポールのアーカイブ・コレクションがこれまたビートルズ・リマスターの音圧を基準にされているらしいことである。ビートルズとソロ時代の曲が何の違和感もなく続けて聴けるというのは、これはファンとしては夢のまた夢が見事に叶ったという思いを強くしている今日この頃なのである。

しかし、まさかデジタルサウンドの領域においても、ビートルズが新たな地平を開拓するとは全く想像していなかった。だが結果的にビートルズ・リマスターはデジタルの音を変えたのである。

参考:ザ・ビートルズ・ボックス


コメント
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お邪魔します。

ベスト盤編集、ですか…。 ことビートルズに関しては、やったことないですけどネ(ハハ…)。 私はエア・チェック派で、ひたすらラジオでその曲がフルにかかることを期待しながら 「REC」+「再生」 ボタンに指をのせながらFMを聴き続ける、ということをやっとりましたね。 特にFM東京の 「コーセー歌謡ベストテン」 柏村武昭?サンの 「ベスリク」 は必至で。 土曜の深夜25時からやっていた 「ソニービッグスペシャル」 ではアルバム全曲かかるので、ビートルズの当時買ってなかったメンバーソロの作品やビリー・ジョエルなどを録音しまくりました。 NHKFM16時からの 「軽音楽をあなたに」 とか、19時20分あたりからやってた番組(題名忘れた)もよくチェックしとりましたよ。

ベスト盤編集、というのはCDをとにかく買いまくっていた時期にやってまして、だいたいベスト盤を買うことが多かったのですが、それでもその選曲とかにすごく不満があって、それを解消するために数種のベスト盤を寄せ集めて更なるベスト盤を作ったり(もちろんカセットで、です)…。 今は、Ipodのような先端機器はワケが分からないので(管理人さん御承知の通り超アナログ人間なもんですから)パソコンにCDから取り込みをしてWindows Media Playerでランダムに聴いたりしておりますね。 車のオーディオにはIpodが接続可能らしくて(ギョギョッ!)端子も付いているのですが、あ~宝の持ち腐れ(爆)。

でやっぱり管理人様と同じなのが、近頃ではホントにイヤホンを通して聴くことが、あまりにも多くなってしまったこと。
イヤホンで聴くと普段分からなかった細かいディティールとかがよく分かって、そういう面ではいいのですが、やはり小生昔から、音楽というのはスピーカーを通して聴いていたので、「物足りないなあ…」 と思うことは多い。 でもマンションだと無闇に低音響かせて聴くこともできないですしね。 親に 「うるさい!」 と怒鳴られながらビートルズをガンガン鳴らし、一緒にがなりまくっていた昔が懐かしい…。 絶対野中の一軒家を買って(もしくは借りて…笑)やる、とは未だに考えておりますけどネ(笑)。

2011-07-20 12:05 │ from 橋本リウURL

リウさん
期待通りというか(笑)、同世代ならではの濃いコメントありがとうございます!。エアチェックはRECのボタンを押すタイミングが勝負でしたね。私は関西ローカルでしたが、コーセー歌謡ベストテンと、それに続くなんとかポップスベストテン(と記憶しています)は毎週欠かさず聴いていました。ビッグスペシャル、軽音楽をあなたに、も懐かしいですねえ。最近ふと思い出したのが、音楽ではないですが「サントリー音の本棚」というやつ。画期的な番組でした。
私は地下室にオーディオルームのついた一戸建てを建てるのが夢でしたが、見事夢破れました(笑)。

2011-07-20 12:39 │ from 管理人URL

ベスト盤の編集は私もやっていました。テープの収録時間を考えて 収録曲を吟味し 曲間の流れなども意識しながら、楽しんでましたね(笑)
そう考えると今は 収録時間は考えなくて良いし、もっと手軽に編集が出来るようになりましたね。

でもやはり、色々と制約があった昔のテープ編集の方が楽しかった気もします。
学生時代、自分なりのベスト盤やオリジナル編集盤を作りたい!というこだわりは強かったですし、テープとして形に残るのも良かった。
Aサイド・Bサイド、各30分~45分程度の中に、どれだけ自分の意志が詰まった編集テープを作れるか、楽しみは大きかったです。

ただ、いつも不満だったのは 管理人様が仰る通り、各CDによる音圧の違い… 編集して聴いている時に いちいち曲によってボリュームを変える訳にもいかないし、困りました。


こんな事をしていたり考えたりしているうちに、楽曲のサウンド自体に興味を持つようになって来たのですね。
色んなアーティストの楽曲を同じ場所に収録すると、当然サウンドの違いも確認出来る訳です。

個人的にサウンドを意識するきっかけとなった、最初のアーティストはイーグルスでした。
イーグルスは ロックの中にもアコースティックな要素を取り入れて、どちらかというと土臭いサウンドというイメージで聴いていたのですが、他のアーティストの楽曲と並べてみると、土臭いサウンドどころか とても緻密で現代的なサウンドだったと気付いたのです。
オーバー・ダビングを多様している様で、ギターやドラムスなど各楽器かとても鮮明に聴こえ、とてもメリハリが効いた音でした。

車の中や少々騒がしい所でもはっきり聞こえる音で、当時カーステレオで聴く時に よくイーグルスを聴く様になりました。

それからプロデューサーに興味を持つ様になって、各アーティストやプロデューサーによるサウンドの違いを意識して聞き比べる様になりましたよ。
そのきっかけの一つがテープ編集でした。私は特殊かな…?

2011-07-21 02:23 │ from テツURL

テツさん
コメントありがとうございます。イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』は衝撃でしたね。アナログ時代にあの完璧なサウンド。与えたインパクトは『サージェント・ペパーズ』にも匹敵するものがあったような気がします。当時の洋楽ファンは全員が聴いてましたね。

2011-07-21 07:23 │ from 管理人URL

そうですよね、でも前回のコメントは 学生時代だった90年代の話なのですよね(苦笑)
当時の若者としては 結構珍しい部類に入っていたと思いますが、周りには60年代・70年代のロックやポップスを愛する友人も多かったので、彼らと音楽談義に花を咲かせる一時は とても楽しかったですね(笑)
流行に左右されるのではなくて、本当に自分が良いと思える物を 自分で探して聴いているんだという こだわりがありました。まさしく「宝の山」を掘り起こしていく作業ですね(笑)

60年代・70年代のロックは、各アーティスト・楽曲がそれぞれ大変個性的で とても素晴らしい時代だったと思います。その時代をリアルタイムで過ごされた皆様が羨ましいです。

私はやはり、一番最初に聴いた洋楽であり また一番沢山聴いたアーティストであるビートルズのサウンドが 一番自分の耳には合いますね。2009年のリマスターで更にその想いを強くしました。

ポールは、ソロになってからは ビートルズ時代よりサウンドに強い拘りが無くなった様な印象なのですよね。特にウイングス時代。
もう曲の良さを前面に出してるというか… メロディの良さで勝負!という感じで サウンド面で物足りない印象がある作品も少なからずあります。(これは、あくまで私の印象ですので…)
この辺り、今後のアーカイブ・コレクションでのリマスターで印象が変わってくるのか楽しみです。

最後に私の好きなプロデューサー・サウンドを一人挙げると、ジェフ・リンですね。
ELO時代よりは、プロデューサー業に注力する様になった80年代後半以降の作品が好きです。
アコースティックなサウンドに現代のモダンな雰囲気を加えたサウンドは、往年の名曲・サウンドを 新しく現代に甦えらせた様な趣で 今の時代にとても新鮮に響きます。一時期、日本のJ-POPと呼ばれる曲にも ジェフ・リンのサウンドを模倣した例が幾つかありました。

個人的には 彼がプロデュースした、ジョージ・ハリスンのアルバム『クラウド・ナイン』やトラベリング・ウィルベリーズ、そしてロイ・オービソンの名曲であり遺作となった「ユー・ゴット・イット」が大好きです、

「ユー・ゴット・イット」はラジオで初めて聴いたのですが、魂が震える程の大感動で しばらくこの曲の事しか考えられませんでした(苦笑) 
楽曲の良さ、ロイ・オービソンの美しいボーカルも素晴らしいですが、ジェフ・リンの 曲のイメージに上手く合わせたプロデュース・ワークも秀逸でした。
確か1989年に英米でTOP10入りを果たしたと思うのですが、こんな素敵な曲がヒットチャートを賑わす時代って もうやって来ないのかな…

後年、ポールのアルバム『フレイミング・パイ』に ジェフ・リンがプロデュースで参加すると知って、個性の強いジェフのサウンドとポールの作品とのコラボに大変期待して 発売を心待ちにしていた事を思い出します。

仕上がりに関しては さすがポールと言いますか、あまりジェフ・リンの色に染まらず、自身の作品に若干のジェフ・リンのエッセンスを加えたサウンドが新鮮でした。
別にサウンドトラックに収録された、バディ・ホリーのカバー「メイビー・ベイビー」では ジェフ・リンの色が濃く、ポールの曲としては少し雰囲気の違ったサウンドが楽しめるので、未聴の方はぜひ聴いてみて下さい。


またまた長くなってしまいました… 管理人様のお題からも大きく話がズレてゴメンなさい…
テープ編集の事を思い出していたら、一緒に色々な事が心の中に甦ってきました(苦笑)

あぁ、こんな奴もいたんだ…程度に聞き流して下さい(汗)

2011-07-22 03:27 │ from テツURL

再びお邪魔します。 管理人様のレスで私もアドレナリンが激増しております(爆)。 私も地下のオーディオルームには大きな夢を持っておりましたっ!(ハハ…)  巨大スクリーンでレーザーディスクの映画を鑑賞(爆)、「アビイ・ロード」 のオープンリールを大音量でかけまくり(爆・爆)。 私の場合楽器もやりますので、兼自宅レコーディング室(嗚呼…あの頃の夢はどこへ…)(いや、今からでも目指そう!野中の一軒家の敷地にユニットハウスでも可能だ…笑)。

それからよくよく考えてみると、カセットの 「REC」+「再生」 ボタンは初期のテクニックで、「一時停止ボタン」 というのが大きなスキルアップの小道具でしたね(笑)。
昔のアナログラジカセは、そのレスポンスが異常に性能がよかった。
そのうちミニコンポみたいなオーディオ装置を買ったとき、ボタンを押してからの作動の遅さに驚愕。 それ以来、オーディオ装置というのはボタンを押してからのレスポンスが悪い、という点で一貫している気がいたします。 エア・チェックなど夢物語です。 と言うより、FMで素直になにもかぶらず全曲紹介、っていうこと自体がない気がします。 別にもうエア・チェックなどいたしませんが(笑)。

ただFMが昔は2局しかなくて、それが却って単純でよかった。 今は粗製乱造という感じで、どこで何がかかってるかまったくわからない。

「コーセー歌謡ベストテン」 と 「ポップスベストテン」 が関西圏でも放送されていたとは、オドロキでした! 「ポップスベストテン」 は当時の洋楽がすでにやたらと演奏時間が長かったために、さすがに全曲かかることはなくてエア・チェック向きではありませんでしたが…。 「コーセー歌謡ベストテン」 はピーナッツやヤマトの作曲家、故宮川泰氏の新曲分析にいちいち影響されてました。 私のビートルズ分析の源流かもしれません。 そのあと3時からは 「アイワ・サタデーアドベンチャー」 という番組で、ユーミンがDJをやったりしておりましたです(関西圏ではいかがでしたか?)。
「サントリー音の本棚」 は、う~、かすかに記憶があるような…。

2011-07-22 11:11 │ from 橋本リウURL

テツさん
コメントありがとうございます。コメントの内容が濃すぎて、全部返答できません!(笑)私は70年代半ばから80年代がリアルタイムですが、ホントにすばらしい音楽が溢れていた時代でした。“You Got It”は私も過去記事に書いてますが、とても感動しました。ジェフ・リンはビートルズファンには避けて通れない重要人物ですよね。“Maybe Baby”は私も最近知りましたが、ポールのヴォーカルがすばらしいですね。アーカイブ・コレクションには入るかな?

2011-07-23 09:07 │ from 管理人URL

リウさん
コメントありがとうございます。その後思い出しました・・・“♪コーセーけしょ~ひん歌謡ベストテン♪”というメロディーと、“ダイヤト~ン、ポップスベストテン!”という歯切れのいいタイトルコールを(笑)。あの2つの番組を聴いてたら、とりあえず邦楽、洋楽は抑えた!というところがありました。ネットで少し調べてみたらシリア・ポールという名前や、先日亡くなってしまわれたセーラ・ロウエルの名前も出てきました。おーおー、そうだった、そうだった。懐かしすぎる!これ以上掘り返すと長くなりそうなので、今日はこのへんにしときます。音の本棚は関西ローカルだったかもしれません。小説をラジオでやるという画期的な番組でした。

2011-07-23 09:16 │ from 管理人URL